北川支谷での泣き尺ヤマメとヒル

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宮崎県北川での渓流釣行2002年

この日は、宮崎のW君と久々の釣行を計画していた。
電話で入渓場所の相談をすると、次の週に福岡の取引先の方を渓流に案内するので、下見をしたいとのことで、北川に決定。

中から有望そうな支谷を2つを選び、今回初めて入渓してみた。果たして、どうなる事やら‥。

~2002年 エノハの渓へ第6話~

期待に胸を膨らませて

8月は1度しか渓流に入ってないので、久々の入渓に気合いが入る。

大分を午前3時少し前に出発し、午前4時半には宇目の道の駅にてW君と合流。
もう9月だからか、以前より夜が明けるのが遅くなったようだ。

ポイントの濁りが気になるので、確認のため明るくなるまで少し休憩。
その後、5時半頃から準備を始め、北川ダム下の支流部に入った。

この日の前日には、台風15号とやらが通過していたため風と濁りが心配されたが、多少の増水のみで釣りには影響はなかったようだ。
川幅もしっかりしたところだったので、5.3mのズーム竿を使用することにした。

増水気味の北川

ここでの主な仕掛けは、以下の通り。

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竿   シマノ渓峰5.3m 硬中硬
天上糸 東レ 将鱗あゆ天糸 0.8号
ハリス バリバスゲーム2lb
           (0.4号相当)
ハリ  がまかつ マスバリ5~6号、
         アマゴ半スレ5~6号
    グラン キジ・イクラ1~3号
オモリ ガン次郎の2B~G4、
    やわらか君(G5~6号)
エサ  ミミズ
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本流からの遡上物がいるかもと期待をしていたので、仕掛けを作るのにも気合いが入る。
そこに、地元のおじいさんが犬の散歩に現れた。

朝の挨拶をして、
「エノハは釣れますかね?」と私が聞くと、
「いや~、あんまりおらんで・・・」との返事。
え?・・・、そうなん。
2人とも複雑な思いで川に下りたが、小魚が沢山跳ねている!
『朝から景気がいいぞ、シメシメ・・・(ニヤっと笑う)』。

先程のおじいさんの言葉は、すでに忘れている。

泣き尺ヤマメとヒル

やはり、釣れてくるのはムツ・ハヤが中心。おじいさんの言葉通りだ。

初めての谷なので何とも言えないが増水気味で、水の流れも結構キツく遡行するのが少ししんどそうだ。川幅も充分なので、おいらが左岸を、W君が右岸を交互に攻める形で釣り上がっていった。

ちょっとしたプールもあるため藪こぎを強いられる。
少しでもポイントを荒らさないようにしながら投餌しても、
「ムツ~!・・・こりゃあ、お気楽釣行とはならんな」、
そうぼやくおいら。ポイントはもっと上流かもしれない‥。

一つ目の出会いに来たところまでに、ヤマメはそれぞれ1匹づつ。
そこで、私はそのまま本谷を上がり、W君は支谷へと別れた。

谷を上がっていくと、やっと小さなヤマメ(5~6寸前後のヤマメだった)がポツポツと出てくれたが、良さそうなポイント・流れからはついにアブラも出始めた。
「こりゃ厳しいかな」、と弱気になった私は、W君のあがった支谷へと向かうことにした。

川を上がるのではなく、W君を捜しながら作業道を上流へと向かう(ここらで横着するから、合流できんのやっちゅうに!)。
よだれのでそうなポイントを見切りつつ、テクテクと上へ歩いていった。

最初は、『W、おらんの~!』などと考えていたが、次第に『足で釣るンや!』、『ここはまだ小さいやろ』などと訳のわからない独り言をいいつつ20分ほど歩くと、作業道も終わったのでそこから入渓することにした。

小滝の手前にて

少し5.3mの竿が振りづらそうだ。
そこで、天糸をはずして仕掛けと竿を詰め、ヤマメを狙った。

しかしエサを喰うラインが非常に渋い!気持ちはずすか、流しすぎると外道のヒットとなる。
『ポイント打ちの腕を磨くのだ!』などとがんばると、なんとか5寸位のヤマメが3本釣れた。

そして(滝と言うには少し小さいだろうか)2段になった滝が見え、手前で落ち込んでから続く小さなプールに行きあたった。張り出している木の枝も少しキツイ、『ここまでかな~』、そう思いポイントに合わせて仕掛けは2m、竿も3m程に縮めてミミズを送り込んだ・・・。

来た! いいサイズだ!

魚は下流へ走ろうとするが、そちらは枝が張りだしているのでちょっと強引に止める! (仕掛けを作り直しててヨカッタ~!)そして、タモ入れをしようとしたが、少し元気が良すぎる。
『場所は小さいが、もう一泳がせ』空気を吸わせ、もう一度寄せなおしてタモにおさめた。

婚姻色の出る直前のメスのヤマメだった。サイズは29cm、そう尺では無いのだ。
次回は、この2段の滝上を釣ろうと決心し、W君と合流するために車を止めたところまで戻り、ヤマメをしめた。

泣き尺のヤマメ

1時過ぎに2人で昼食のカップラーメンを食べていると、左脇の下に懐かしいような違和感があるので、さすってみるとぽっこり膨らんで居るではありませんか? 

もしかしてと思って「ん!?」と覗いてみると「あいた~、ヒルや!Wよい、とっちくれいや」
美味しそうにおいらの血を吸っている、うう‥。

記念の一枚

この記念撮影中に喰われた気がするな。

お昼からは谷を移動

入ったことの無いところということで、車で約30分ほどのA川へと移動。

川幅の広いところで、久しぶりにルアーに挑戦したみたものの、流れも強く、「どこ流れとるの?」、「アタリもないやね~な」、「ア、引っかかった」を15分も繰り返すともうキレそうになる。
竿とリールに八つ当たりする前に、エサ釣りに戻った方が良さそうだ。

ここでの主な仕掛けは以下の通り。

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 竿    がまかつ翠山 3.6m 超硬
 天上糸  東レ 将鱗あゆ天糸 0.8号
 ハリス  zaito 鮎 0.3号、シーガーエース0.6号
 ハリ   がまかつ アマゴ半スレ5~6号
      グラン  キジ・イクラ1~3号
 オモリ  ガン次郎のG2~G4
      やわらか君(G5~6号)
 エサ   ミミズ、イクラ(?)ブドウムシ
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西南の役の戦跡

2人して、支流部へと入ってみた。この谷でも元気のよいチビヤマメ(10~15cm)が竿を絞ってくれた。

しかし、サイズが出ないので林道に沿ってもう少し上流部を目指す。
20分ほど上がってから釣りを再開したものの、やっぱりチビヤマメだ・・・。

そこで、ハリを小さめのものに交換した。
気をつけながらヘツリをし、W君と交互に上流へ向かい竿を出すものの、やっぱりチビヤマメだ。

最後は大場所の開きでW君が七寸弱ほどのヤマメを釣り上げ、交代した私は胸に付いていたバッタをド本命に流してみた。「よっしゃ~、あ、あら・・・」、そううまくはいきませんよね、少し流しすぎたようでアカバエ(ハヤ)でした。これで、納竿といたしますか。

チビヤマメに関して

最近気を使っていることは、2本目が釣れなくなったとしても(どうしてもその場所に放してしまうと、魚は散ってしまう可能性もあると思うが)、直接チビエノハに触らず、素早く放流してあげること。

抜いてからは糸をつかみなるべく触れないように。
触れるときには、手を濡らしてからのリリースを心がけるようにしている。

以前は『抜くのが格好いいぞ!』と思い、タモ受けしてからリリースしていたが、思ったよりも、放すのに時間が掛かるんですよねこれが!

チビヤマメが多いなと思ったときの仕掛けは、ハリは半スレかスレ。
これなら、すぐにポロリン!(半スレは、使用するエサによる。エサ抜け防止のためなど)
糸は0.3~0.4以上が目安。0.4号なら8寸弱程までは先手が取れれば、楽にスポッと抜ける!(竿とのバランスにもよる。今、糸は0.2~0.8号までを持ち歩く)

あとは、ポイントや釣況に応じて変えていくようにしている。
いつか、大きくなってくれればと願いながら。

この日入った谷は、どちらもより上流部がポイントになるのではないか?という思いが残った。
またゆっくり攻めてみたい谷ではあるが、人も入りやすそうなところで(他にも3グループほど出会った)、少し場荒れ気味なのかも? などと感じた。

ポイント開拓は大好きで、初めての谷はどこでも嬉しい。
ここも素敵なとこだが、九州の谷もまだまだ行ってみたい所も多い。
装備も揃えて、より高く・より幅広く釣っていきたいものです。

マダラ
==  W君にもらったマダラ(ヤマメ)の写真  ==

2003年『エノハの渓へ』第1話へと続く♪

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