ヤマメ・アマゴの魚名方言 降海型のマスとともに

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ヤマメのアップ

渓流釣りの人気対象魚でもあるヤマメとアマゴ。その降海型であるサクラマスとサツキマス。この魚名方言を古典、史料、雑誌、ネットなどから集めております。

ヤマメ・アマゴ魚名方言の地域・県別呼称

ヤマメとアマゴを分けることをせずに「本邦のマス達」もしくは「本邦のサクラマス種及び固有亜種含む魚名方言」として語彙を集め、河川残留型、降海型(湖沼型含め【降】を付す)などを漏らさず、また意図的な分類をしないように心がけた。

海産魚類の魚名方言では全国を大きく4つに分けたが、淡水魚類の魚名方言は北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州の地域に分けてみた。
資料によっては、『関東地方などはヤマメ』等と地域を一括りにしている表現もあるので、その際は各地域別の最初に記した。

【凡例】

※降海型(河川生活以外の降海前後期及び海洋生活期を合せて)のマスの場合は、出典の記載に沿って語句末に【降】を付す。

※最後尾に付した数字や記号は出典を示す。

※生息分布の境界及び各地域・県や資料(特に時期)によっては、ヤマメかアマゴの判別がつかない時は記さず、出典に記載のある場合のみ標準和名を()内に記す。
 明らかに判別がつく場合にも記さない。

※出典等で漢字や読みが当てられているものは[ ]で記す。

※▼は筆者の考察、感想など、※は各資料の註書き等。

全国的呼称

アマゴ (標準和名)。⑥
 ※福井県、滋賀県、京都府、大阪府、岐阜県。福井県と石川県ではヤマメの名称と共に総称される。
アマゴマス (アマゴの降海遡上型マス)、1972年加藤文男が遡上マスの加商として提唱。⑥
 ▼本荘鉄夫により提唱の後に標準和名サクラマスが決定したもので、当時は幾種もの名称が提唱されておりました♪
イワメ (ヤマメとイワナの交雑種) 北海道他。☆
オオマス (サクラマス)。⑥
ギンケ (サクラマス)【降】。②
サクラマス 標準和名。
サツキマス 標準和名。
 ▼本荘鉄夫によりアヤメマスと共に提唱され後に標準和名に。「釣り人」通巻380号 1978年。
シャクヤマメ・シャクアマゴ 全国。☆
 ▼全長30cmを超す大型のヤマメやアマゴ
ホンマス (サクラマス)【降】。②
マス (サクラマス)【降】。②
マス 【降】。甲
マス (サツキマス)【降】(アマゴ分布域全般)。②
ヤマメ 標準和名。

北海道・東北地方

イタマス (サクラマス)【降】 北海道・東北。②
オツネンヤマベ[越年ヤマベ] (2年子ヤマメ) 北海道。⑥
オハグロマス (サクラマス。クチグロの別称) 東北。⑥
オマス・ヲマス[雄鱒、男鱒] (雄サクラマス) 東北、北海道。⑥
キリギリ (ヤマメ) 東北。⑥
クログチ (サクラマス準成魚) 東北。⑥
クロコ 東北、北海道。⑥
 ※放精後に黒くなったヤマメのこと。
シモフリマス (マス) 東北。⑥
 ※9月下旬に産卵場に着すも産卵、遡上を11月中旬まで続けるものをいう。
シライトヤマベ (稀に居る残留型の雌ヤマメ) 東北。⑥
スギンコ (スギノコの転訛) 東北。⑥
ツマグロ (銀毛ヤマメ) 東北。⑥
 ※背・尾びれがツマんだように黒くなっているから。
ヒカリ (銀毛ヤマメ) 東北・北海道。⑥
ヤマブキヤマベ[山吹ヤマベ] (4月頃の旺盛なもの) 北海道、東北。⑥
ヤマベ (ヤマメ) 北海道・東北。甲#2、W5、②
ヤマベ[山ベ・山辺] (ヤマメ) 北海道・東北。⑥
ヤマベ (ヤマメ) 北日本。①

アキギンゲ[秋銀毛] (コノハヤマメの別称) 北海道。⑥
アキヤマベ (コノハヤマベの別称) 北海道。⑥
イシャニ (サクラマス) アイヌ語 「赤蝦夷風説考」 1783年、「蝦夷拾遺」貞之巻 1786年。⑥
イジャニ (サクラマス) 「石狩日記」 1757年。⑥
イタマス 【降】 北海道室蘭、釧路、厚岸。甲#2
イタマス[板鱒] (サクラマスの体高の高いもの) 北海道太平洋岸、室蘭、厚岸。⑥
イチヤニマス 【降】 北海道根室。甲#2
イチャニ (マス) アイヌ語(産卵穴を掘るもの) 「蝦夷風俗彙簒」 1882年。⑥
イチャニウ (マス) アイヌ語 「鮭鱒聚苑」 1942年。⑥
イチャニウチェブ (マス) アイヌ語。⑥
イチャニマス (サクラマス) 北海道根室。⑥
イチャヌイ (マス) アイヌ語。⑥
イチャヌイチェッポ (ヤマメ) アイヌ語。⑥
イチャニウチェブ  (ヤマメ) アイヌ語。⑥
イチャノ (サクラマス) 
イチャンカオ (ヤマメ) 北海道アイヌ。①
 ※産卵期のメスに群れる様から。
イチャンカオツイチャンコツ  (産卵場にたかる雄ヤマメ) アイヌ語。⑥
イチャンコルチッポ (マスと一緒に産卵場にいる雄ヤマメの小) アイヌ語。⑥
エジャニ (サクラマス) 「松前誌」巻之5 夷方言 1781年。⑥
エチャニ・エジャニ (マス) アイヌ語。⑥
エチャニウ・エジャニウ (マス) アイヌ語。⑥
エチャニヨ (マス) アイヌ語。⑥
カラスヤマベ (サビヤマメ) 北海道。⑥
キッチェッポ (ヤマメ)アイヌ語。⑥
キッラ・ポンキッラ (ヤマメ) アイヌ語。①
 ※すばしっこく逃げるの意。ポンはサクラマスに比べ小さいの意。
キツラ (マス) アイヌ語。⑥
キツラツボ (ヤマメ) アイヌ語。⑥
キツラメ (ヤマメ) アイヌ語 「倭訓栞」他之部 1777年。⑥
キツレツポ (ヤマメ) 北海道沙流川。⑥
 ※すばしっこく逃げる・若いの意。
ギンケヤマベ (サクラマス)【降】 北海道。②
ギンコ (銀毛ヤマメ) 北海道。⑥
ギンピカ (銀毛ヤマメ) 北海道。⑥
クチグロマス[口黒鱒] (サクラマスの小型) 北海道 「松前志」北倭志巻之5魚介部 1782年。⑥
クチグロヤマベ (ヤマメ) 北海道。⑥
クロサビ・クロスケ 北海道。⑥
 ※産卵前後の黒くなったヤマメのこと。
クロンボ・クロンボウヤマメ 北海道。⑥
 ※錆びたヤマメ、婚姻色に黒ずんだもの。
コノハヤマベ・コノハヤマメ (落葉期の小さなヤマメ) 北海道。⑥
サキベ (マス・夏の食糧の意) アイヌ語。⑥
サクベ・サクイベ (マス・夏の食糧の意) アイヌ語。⑥
サクラマス 【降】 北海道。甲#8、#14
ザツコ 北海道松前。乙1
ザッコ (ヤマメ) 北海道。⑥
サビツキ・サビヤマメ (産卵期のヤマメ) 北海道。⑥
サワヤマベ (沢のヤマメ。居場所での呼称) 北海道。⑥
シフン (サクラマス) アイヌ語 「東夷物産志」 1799年。⑥
シャケンベ (マス) アイヌ語 「蝦夷風俗彙簒」 1882年。⑥
ジャッコ (小型ヤマメ) 北海道。⑥
シャマンベ (ヤマメやマス) アイヌ語 「蝦夷拾遺」 1786年、「赤蝦夷風説考」 1783年、「東夷物産志考」 1799年。⑥
シラケ[白毛] (銀毛ヤマメ) 北海道。⑥
シンコ・シンコヤマベ (ヤマメ幼魚、12cm程) 北海道。⑥
タイコマス[太鼓鱒] (サクラマス) 北海道太平洋岸。⑥
タキヤマベ (居場所でのヤマメの呼称) 北海道。⑥
チャロクンネ (サクラマス) アイヌ語 「蝦夷風俗彙簒」 1882年。⑥
ナイコッチェップ (谷川を支配する魚の意、ヤマメ) アイヌ語。⑥
ナッツコ、ナツヤマベ (ヤマメ、夏産まれ) 北海道。⑥
ニネンコ (ヤマメ2年子) 北海道。⑥
ノボリ・ノボリヤマベ (幅広ヤマメ) 北海道。⑥
バカギンゲ (銀毛ヤマメ) 北海道。⑥
 ※春に群遊し釣りやすいことから。
ハバヒロ・ハバヒロヤマベ (良型で体高のあるヤマメ) 北海道。⑥
ピンコ・ピンコヤマメ (ヤマメ幼魚) 北海道。⑥
フレ・チャ (赤い雄のマス) アイヌ語。⑥
ヘモイ (サクラマス) アイヌ語 「蝦夷拾遺」 1786年、「蝦夷風俗彙簒」 1882年、「赤蝦夷風説考」 1783年。⑥
ホーランヤマベ[抱卵ヤマベ] (雌ヤマメ河川残留型) 北海道。⑥
ホシ (雌の鱒)アイヌ語。⑥
ポポン・イチャニ (ヤマメ) アイヌ語。⑥
 ※ポポン・ポンは小型の意。
ホンマス 【降】 北海道厚岸。甲#2、#14
ポン・イチャニウ、ポンキツラ、ポン・イチヤニ (ヤマメ) アイヌ語。⑥
 ※小さなすばしこく逃げるの意。
ポン・トクシン (ヤマメ) アイヌ語 「蝦夷風俗彙簒」 1882年。⑥
 ※トクシンはアメマスの意、ポンはちいさいの意。オショロコマを指すこともある。
ホンマス[本鱒] (サクラマス) 北海道西南部。⑥
マスコ (ヤマメ) 北海道。⑥
マスノコ (銀毛ヤマメ) 北海道。⑥
ムラサキヤマメ (初秋のヤマメ) 北海道。⑥
メマス[雌鱒・女鱒] (雌のサクラマス) 北海道。⑥
ヤイチェブ (サクラマス) アイヌ語。⑥
ヤナギッパ (サクラマス) 北海道。⑥
ユキシロヤマベ (雪代期の美しい大型ヤマメ) 北海道。⑥

ホンマス、ママス、イタマス 【降】 青森県。W3
カワマス 【降】 青森県十和田湖。河川に上ったもの。W3
マス、ホンマス、ママス、サクラマス、イタマス 【降】 青森県八戸周辺。W3
ママス、サクラ、ホンマス(本ます)、カラフトマス、サクラマス 【降】 青森県。W3
イダヤマベ・シャグヤマベ 青森県十和田市相坂。W3
オニガス 青森県津軽・南部。産卵期で黒変した雄。W3
キラキラ 青森県津軽。W3
ゴガズマス 【降】 青森県鰺ヶ沢。W3
サグラマス 【降】 青森県十和田市・西部鰺ヶ沢。W3
ザコ (一般魚種の総称として使用) 青森県の一部。⑥
シギノコ (ヤマメ) 青森県下北。①
シギノコ (スギノコの転訛) 青森県。⑥
スギノコ (ヤマメ) 青森県。①②
スギノコ 青森県大畑川上流。W3
スギノコ 青森県大畑川。⑥
 ▼イワナよりも上流域に生息する。陸封型サクラマス(ヤマメ)の地域個体群としても知られる。
ソゴンベ 青森県津軽・南部。産卵期に入り体色が黒変したもの。W3
ハルヤマベ 青森県南部。春の成魚。W3
ヒカリ 【降】 青森県下北。W3
マスノコ (銀毛ヤマメ) 青森県下北半島。⑥
ママス[真鱒] (サクラマス)【降】 青森県むつ市大畑。W13
ヤナギハ・ヤナギバ 青森県南部。田植え上がりの頃の成魚。W3
ヤマカラシ 青森県十和田市切田。30cmの大型。W3 
ヤマベ 青森県津軽・南部。成魚。W3
ヤマベ 津軽。甲A143
ヤマメ 青森県。河川型。W3

カナガラ (ヤマメの幼・稚魚) 岩手県。⑥
コノハヤマベ (落葉期の小さなヤマメ) 岩手県弘前地方。⑥
ザッコ (ヤマメ) 岩手県。⑥
ピカリ (銀毛ヤマメ) 岩手県。⑥
ヒヤザッコ (雪代期のヤマメ) 岩手県。⑥
ホンマス (本マス・サクラマス)【降】 岩手県。W13
ホンマス[本鱒] (サクラマス) 岩手県。⑥
ママス (サクラマス)【降】 岩手県。②
ママス 【降】 岩手県釜石。甲#2
ママス[真鱒] (サクラマス)【降】 岩手県。W13、⑥
ママベ (ヤマメ) 岩手県釜石。⑥
山べ・山へ (ヤマメ) 「陸奥国仙台領 磐井郡東山築館村 天狗田村 産物書上帳」 1735年。⑥
やま遍 (ヤマメ) 「盛岡領御領分産物」 1735年。⑥

アカマス[赤鱒] (産卵後のサクラマス) 秋田県仙北郡中川村、「秋田郡邑魚譚」1940年。⑥
 ※ホッツアレ鱒に同じ。
アマノヨ (ヤマメ) 秋田県仙北郡檜木内村、「秋田郡邑魚譚」1940年。⑥
ウキヨ (産卵後のマス) 秋田県仙北郡田沢湖町。⑥
オゴリマス (土用前の晴天続きで弱って流れるサクラマス) 秋田県仙北郡雪沢村 「秋田郡邑魚譚」 1940年。⑥
キリギリ・キリキリ (ヤマメ幼魚、1年子) 秋田県雄物川。⑥
ギンマス (サクラマス) 秋田県男鹿。⑥
ケガチマス[凶作鱒] (サクラマス) 秋田県河辺郡。⑥
 ※鱒の多い年は不作と言われることに由来。
 ▼ケガチは秋田方面の方言で、不作・凶作・飢饉などを意味する。
ザッコ (ヤマメ) 秋田県。⑥
 ※「秋田郡邑魚譚」1940年には、イワナ・ヤマメ・メダカ・鱒の類が雑魚とある。
シライト (銀毛ヤマメ、15cm前後) 秋田県。⑥
スギノコ 秋田県雄物川水系岩見川支流小又川。⑥
 ▼陸封型サクラマス(ヤマメ)の地域個体群とのこと。
  青森県大畑川と同様と思うが、筆者は未確認。
ソコベ・ソゴベ (産卵期のサクラマス) 秋田県仙北郡西木村上檜木内、雲沢。⑥
デマス[出鱒]  秋田県仙北郡角館町 「秋田郡邑魚譚」1940年。⑥
 ※早春ヤマメに近い未成魚のサクラマス
ナナッゴ (ヤマメ) 秋田県雄勝川。⑥
馬鹿ヤマベ (雄ヤマメ) 秋田県仙北郡白岩村 「秋田郡邑魚譚」1940年。⑥
ヒカリギンゲ (銀毛ヤマメ) 秋田県。⑥
ヒラカヤマメ (稀に見る雌ヤマメ) 秋田県小野川水系檜木内川 「天からの約60年」 鬼川光 1975年。⑥
ホオナガ・ホホナガ[頬長] (銀毛ヤマメ) 秋田県。⑥
ホッサギ(ホッツアギ)・ホッチャリ  秋田県仙北郡旧西明寺村。⑥
ホッチャレ(ホッツァレ・ホッツァギ)鱒 (産卵後のマス) 秋田県仙北郡旧神代村。⑥
ヨハダ (鮭膚の意、銀毛ヤマメ) 秋田県仙北郡旧中川村角館町。⑥
ヨハダ (銀毛ヤマメ、15cm程) 秋田県。⑥

 ▼秋田のヤマメ方言における註
 クニマスはキノシリマスとも云うが、wikiによるとキノシリマス(木の尻鱒)、キノスリマス、ウキキノウオ(槎魚)。また、産卵の終わったものをホッチャレ鱒、死んで湖面に浮き上がったものを浮魚(うきよ)という。
 ⑥により仙北市及び田沢湖近辺の方言として、ウキヨ、ホッチャレマスが報告されているのだが、関係性等は未確認。

カワマス、マス、ホンマス 【降】 山形県遊佐。W6
ギンマス、マス 【降】 山形県温海。W6
サグラマス (ヒラマス、イダマス、幅の広い大型魚)【降】 山形県温海。W6
ギンマス、ホンマス、サグラマス、マス (ヒラマス、イダマス、幅の広い大型魚)【降】 山形県鶴岡。W6
サグラマス、マス、ギンマス、ホンマス、ギン、カワマス (川に上がったもの)【降】 山形県酒田。W6
板鱒 【降】 羽前羽後。④
 ※味最美ナリ。山配ヲ以テ鱒ノ男トスルノ説アリ。
口黒 【降】 羽前羽後。④
 ※口中に黒所有
クロソブ 山形県。⑥
クロソブ 羽前羽後。④
ザッコ (ヤマメ) 山形県。⑥
白山バエ[白山配] 羽前羽後、山形県庄内地方。④
 ※鱒ノ子ハ山ハヘニ似テ白光アリ之ヲ白山バエト云フ。
スダチ (ヤマメ稚魚) 山形県寒河江、朝日連峰地域。⑥
ホンマス[本鱒] (サクラマス)【降】 山形県鶴岡市由良漁港。W13
マス 【降】 山形県飛島。W6
ミズマス[水鱒] (サクラマス) 山形県米沢。⑥
ヤマバイ・山肺・ヤマハヰ・ヤマハエ (ヤマメ・サクラマスの稚・幼魚) 山形県庄内(鶴岡付近)。⑥
山配[ヤマハヘ] 羽前羽後(最上川赤川等)。④
ユキシロマス[雪代鱒] (サクラマス)【降】 山形県庄内地方。W13

ヒカリコ (銀毛ヤマメ) 宮城県仙台。⑥
ホンマス 【降】 宮城県塩釜。甲#2、#14
ホンマス[本鱒] (サクラマス) 宮城県三陸一帯。⑥
ママス、ホンマス 【降】 宮城県全域。W7
マス 【降】 宮城県気仙沼、石巻。甲#2
ママス 【降】 宮城県塩釜、気仙沼、石巻。甲#2
ママス[真鱒] (サクラマス) 宮城県。⑥
マンダラ (ヤマメ) 宮城県。⑥
ヤマバエ[山鮠] (ヤマメ) 宮城県仙台。⑥
ヤマバエエ 仙台。乙1、⑥

サクラマス 【降】 福島県いわき市 W7
シズキ (産卵期) 福島県南会津伊北村田子倉。甲
シズキ (ヤマメ) 福島県南会津郡伊北村田子倉。⑥
シマメ (銀毛化したもの) 福島県。⑥
マス 【降】 福島県全域。W7
ママス[真鱒] (サクラマス) 福島県。⑥
ヤマベ 福島県塩原、磐城平。甲#7、#8
ヤマベ 福島県以北。甲#17
ヤマベッコ (ヤマメ) 福島県南会津郡伊北村田子倉。⑥

関東地方

アオバヤマメ[青葉山女魚] 関東。⑥
コノハヤマメ (落葉期の小さなヤマメ) 関東地方。⑥
ホリコヤマメ (雄ヤマメ成魚) 利根川水系。⑥
ヤモ 利根川上流域。甲#17、#48
ヤモ・ヤモメ (ヤマメ) 北関東・東京。①
 ▼古名ヤモオの転訛。それぞれ寡婦・寡夫でどちらも相手を失くした独り身の事。
ユキシロヤマメ (雪代期の美しい大型ヤマメ) 関東地方。⑥

オゴ 【降】 茨城県波崎。稚魚。W4・W7
サクラマス 【降】 茨城県平潟。W4・W7
マス 【降】 茨城県那珂湊、川尻、会瀬、大津。W4
マス 【降】 茨城県那珂湊、川尻、会瀬、大津、大子。W7
山べ・山へ (ヤマメ) 「御領水戸領内産物留」 1736年。⑥
ヤマベ 茨城県久慈郡黒沢、北茨城市花園、霞ケ浦一帯。W4
ヤマベ[山遍] (ヤマメ) 「下総国猿島郡下郷弐拾参村産物覚」 1735年。⑥

シロヤモ (銀毛ヤマメ) 栃木県宇都宮市。⑥
マス 【降】 栃木県中央部鬼怒川,思川水系。W9
ヤマベ 栃木県那須塩原。W5
ヤマベ 栃木県中央部鬼怒川,思川水系。W9
ヤマベ (ヤマメ) 「下野国諸村産物帳」1735年。⑥
ヤマメ[鱞] 「日光山志」。⑥
ヤモ 下野塩谷郡藤原、安蘇郡氷室。甲#7
ヤモ 栃木県。甲#8、#11
ヤモ (ヤマメ) 栃木県。②
ヤモ (ヤマメ) 栃木県日光。⑥
ヤモメ (ヤマメ) 栃木県。⑥

オボソ (ヤマメ) 群馬県。⑥
クロブタ (錆びたヤマメ) 群馬県。⑥
コドウス (ヤマメ2年子) 群馬県奥多野神流川。⑥
サビ (産卵期のヤマメ) 群馬県。⑥
タナゴ (ヤマメ1年子) 群馬県奥多野。⑥
トウス (ヤマメ3年子) 群馬県奥多野神流川。⑥
ブタヤマメ (産卵期の黒ずんだヤマメ) 群馬県。⑥
ホオナガ・ホホナガ[頬長] (銀毛ヤマメ) 群馬県渋川。⑥
ホットリヤモ (産卵前後にかげがきざしたヤマメ) 群馬県。⑥
ヤマメ 上野沼田。甲#7、#8、W5
ヤモ (ヤマメ) 群馬県桐生。⑥
ヤモメ 群馬県。⑥

ホンマス[本鱒] (サクラマス) 東京都。⑥
ヤマベ (ヤマメ) 東京都の一部。⑥
ヤマメ 東京付近。甲#1、W5、⑥
ヤモメ 東京付近山間部。甲#8
ヤモメ (ヤマメ) 東京都。②
ヤモメ 東京付近山間部。W5
ヤモメ (ヤマメ) 東京都の一部。⑥

エイバラ (サクラマス) 千葉県。⑥

タナゴ (ヤマメ1年子) 神奈川県東丹沢。⑥
ヤマベ (ヤマメ) 神奈川県。⑥
ヤマメ 神奈川県箱根。甲#3、W5、⑥
ヤマメ[也麻女] 「新編相模国風土記稿」 1841年。⑥
ヤモメ (ヤマメ) 神奈川県。②
ヤモメ 相州秦野。甲#7
ヤモメ 神奈川県秦野。W5
ヤモメ (ヤマメ) 神奈川県丹沢表山麓、秦野。⑥

中部地方

アマゴ (ヤマメ) 加賀、能登、越中、越前。「郡方産物帳」1738年。⑥
アマメ (ヤマメ) 石川県、富山県、長野県。⑥
アマゴ 揖斐川。甲#44
カワマス 【降】 伊勢湾。乙1
シラメ 揖斐川。甲#44
シマメ 木曽川。甲#7
ソブ (ヤマメ) 北陸。⑥
ヨシベイ (小型のサクラマス) 「加賀、能登、越中三国名物志」 1737年。⑥

アママス (大型の雄ヤマメ) 新潟県魚野川、姫川。⑥
ゴンボマス (産卵後尾鰭の擦り切れたサクラマス) 新潟県姫川。⑥
サワマス (8~9月に川上で獲れるサクラマス) 新潟県阿賀川上田郷 「越後名寄」 1756年。⑥
ヤマバエ[山鮠] (ヤマメ) 新潟県北蒲原郡。⑥
ヤマベ 越後。甲#15
ヤマベ 越後。W5
ヤマメ[山水鮭] 「越後名寄」 1756年。⑥

アマミ (ヤマメ) 富山県片貝川。⑥
アマミ 越中。甲#7
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ・ヤマメ) 富山県。⑥
アメマス 富山県。甲#217
アメマス (アマゴ・ヤマメ) 富山県。⑥
アラメ (アマゴ・ヤマメ) 富山県。⑥
ウミマス (サクラマス) 富山県。⑥
カワマス[河鱒] 富山県神通川。⑥
クロソブ 富山県 「郡方産物帳」砺波郡4 1738年。⑥
マス 【降】 富山県一般。甲#68
メクラヤマメ (4~5月の釣りやすいヤマメ) 富山県。⑥

アマゴ (ヤマメ) 石川県、「加州産物誌」1737年。⑥
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ・ヤマメ) 石川県。⑥
ウミマス (サクラマス) 石川県。⑥
ミツサケ[青鯇] 加賀 「食物知新」巻5 1726年。⑥
ミツサケ[赤鯇] 加賀 「食物知新」巻1 1726年。⑥
ヨシベ (小型のサクラマス) 「郡方産物帳能美郡」 1738年。⑥

アオジ (♀) 福井県大野郡。乙1
アオサ (やや大型の銀毛ヤマメ) 福井県今庄郡。⑥
アオジ (銀毛ヤマメ) 福井県大野郡。⑥
アオテン[青点](ヤマメ) 福井県敦賀市。⑥
アオテンアマゴ (ヤマメ) 福井県敦賀市。⑥
アカチョボ (移植アマゴ) 福井県の九頭竜川水系、河野川、黒河(くろこ)川。⑥
アカテン[赤点] (移植アマゴ) 福井県和泉村、敦賀市黒河(くろこ)川。⑥
アカテンアマゴ (移植アマゴ) 福井県敦賀市黒河(くろこ)川。⑥
アマグ (ヤマメ) 福井県。⑥
アマゴ 若狭鰣川。甲#7
アマダ (ヤマメ) 福井県。⑥
アメアマゴ (ヤマメ) 福井県大野郡和泉村大谷。⑥
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ・ヤマメ) 福井県小浜、名田庄村。⑥
アラメ 福井県。甲#217
アラメ (アマゴ・ヤマメ) 福井県。⑥
イモコ 若州。甲A143
カワマス[河鱒] 福井県和泉村大谷。⑥
キリ (銀毛ヤマメ) 福井県若狭。⑥
 ※キリとアマゴとに区別する。
グジョウアマゴ[郡上アマゴ] (移植アマゴ) 福井県和泉村大谷。⑥
クロソブ (♂) 福井県大野郡。乙1
クロソブ 福井県。⑥
ザコ (一般魚種の総称として使用) 福井県の一部。⑥
ジアマゴ (在来ヤマメ) 福井県大野郡和泉村。⑥
シラハエ (銀毛ヤマメ) 福井県大野郡和泉村。⑥
スズキ (産卵期のヤマメ) 福井県田子浦。⑥
ヒウチ (5~6cm大のヤマメ) 福井県和泉村大谷。⑥
ホンアマゴ (在来ヤマメ) 福井県。⑥
マスバエ 福井県。⑥
ミクニマス 越前。甲A84
三国鱒[ミクニマス] (サクラマス) 「食物知新」巻1越前 神田玄泉。⑥
三久邇鱒[ミクニマス] (サクラマス) 「毛吹草」巻第4名物、越前。⑥
ヨシベ (小型のサクラマス) 「越前国福井領産物覚」 1735年。⑥

タナビラ、アメノウオ、アメウオ、アメオ、エンドッコ(稚魚) (ヤマメ) 長野県中信地方。⑤
アメ(諏訪湖)、アメノウオ、アメウオ、アメノイ(伊那谷)、アメノウオ、タナビラ(木曽谷)。 長野県⑤
アメ 信濃。甲A84
アメ (サツキマス)【降】 長野県諏訪湖。②
アメ (アマゴ) 長野県。⑥
アメ (アマゴ湖沼型) 長野県諏訪湖。⑥
アメウオ[雨魚] (ヤマメ小型) 長野県中信地方。⑥
アメオ (ヤマメ) 長野県中信地方。⑥
アメゴ 長野県松本平。甲#42
アメノイ (アマゴ) 長野県伊那谷。⑥
アメノウオ (小型ヤマメ) 長野県諏訪付近。⑥
アメノウオ (アマゴ) 長野県伊那。⑥
アメノオ (アマゴ) 長野県上伊那郡高遠町。⑥
アメノヨ (ヤマメ) 長野県松本。⑥
アメマス 長野県松本平。甲#42
アメマス (アマゴ・ヤマメ) 長野県松本平。⑥
アメヨ (大型ヤマメ) 長野県松本平戸隠裾花川。⑥
エンドツコ 信州松本平。甲#42
エンドツコ 信州梓川。甲#43
エンドツコ (アマゴ幼魚、イワナ幼魚含) 長野県松本平、梓川、木曽川。⑥
カワマス[河鱒] 長野県木曽川、犀川。⑥
キザキマス[木崎鱒] 長野県木崎湖。☆
クロソブ 長野県。⑥
コウシュウヤマメ[江州ヤマメ] (アマゴ) 長野県佐久地方。⑥
コクレ 信州松本平。甲#42
コクレ 信州奈良井川。甲#43
コクレ (ヤマメ、もしくは3年子ヤマメ) 長野県姫川、松本市、奈良井川。⑥
コッパ (産卵後のアマゴ) 長野県上伊那郡高遠町 「高遠町史」。⑥
シマ (銀毛アマゴ、15cm程) 長野県木曽川。⑥
シマメ 信州犀川。甲#16
シマメ (銀毛化したもの) 長野県。⑥
 ※「信濃国筑摩郡之内産物」 1735年頃。
シラ (銀毛アマゴ) 長野県木曽川。⑥
シロヤマメ (銀毛ヤマメ) 長野県千曲川。⑥
スリウオ (アマゴの産卵後衰弱したもの) 長野県木曽。⑥
タナビラ 木曽福島。甲#7、#16
タナビラ 長野。②
タナビラ[掌平魚] (アマゴ) 長野県木曽川 「吉蘇志略」 1757年、「物品識名」 1809年。⑥
堂奈ビラ[タナビラ] 「信濃国筑摩郡之内産物」 1735頃。⑥
トコウオ (在来アマゴ) 長野県天竜川水系三峰川、戸台川流域。⑥
ナライヤマメ 長野県松本・奈良井川 「食用魚の味と栄養」 田中茂穂 1943年。⑥
ニセッコ・ニッセコ (ヤマメ2年子) 長野県松本地区。⑥
 ※エンドッコ(幼魚)⇒ニセッコ(2年子)⇒コクレ(3年子)と成長する。
ボケタ (産卵後のアマゴ) 木曽川本流、木曽田立村(旧長野県西筑摩郡田立村)。⑥
マス 信州松本平。甲#42
マスツキ (ヤマメ) 長野県姫川。⑥
マスノコ 信州松本平。甲#42
マスノコ (銀毛ヤマメ) 長野県松本。⑥
ミツサケ (サクラマス) 長野県。⑥
ミブガワサシ[三峰川サシ] (天竜サシよりやや小型のアマゴ) 長野県天竜川水系三峰川支流戸台川流域。⑥
ヤマメ 信州。甲#16、#42
ヤマメ 信州。W5
ユクレ (ヤマメ、コクレに同じ) 長野県姫川、松本平、奈良井川。⑥

アメノウオ (アマゴ) 静岡県大井川。⑥
シラアメ (サツキマス) 静岡県天竜川水系水窪川。⑥
シラメ (銀毛アマゴ) 静岡県気田川。⑥
シロヤマメ (銀毛アマゴ) 静岡県気田川。⑥
タナヒラ (アマゴ) 「遠江国佐野郷水垂村郷申萬産物書初上帳下書」 1735頃。⑥
タナビラ 静岡県御殿場。乙1
タラビラ (ヤマメ) 静岡県酒匂川水系鮎沢川。⑥
テンリュウアメ・テンリュウサシ (初夏に遡上する大型のアマゴ) 静岡県天竜川。⑥
ハナタレヤマメ (ヤマメ) 静岡県伊豆地域。⑥
 ※4月頃の釣りやすいものの称。
ボロヤマメ (ヤマメ) 伊豆山系。⑥
 ※早春にぼろ布のようなものにまで飛びつく釣りやすいヤマメ。
ヤマコ (ヤマメ・アマゴ) 静岡県。⑥
ヤマメ[屋満免] (ヤマメ・アマゴ) 「伊豆国産物帳」 1736年。⑥
ヤマメ (ヤマメ・アマゴ) 静岡県大井川。⑥
ヤモメ 豆州内浦。甲#11
ヤモメ 静岡県伊豆内浦。W5

アマコ (アマゴ) 岐阜県飛騨地方、「飛州志」巻1魚之名幷国名 1744~1747年。⑥
アマゴ (アマゴ) 美濃国、「美濃国之内産物」1737年。⑥
アメ (アマゴ) 岐阜県。⑥
アメノウオ (アマゴ) 岐阜県。⑥
アメマス 岐阜県。甲#217
アメマス (アマゴ) 飛騨地方 「飛州志」 1744~1747年。⑥
アメマス (アマゴ・ヤマメ) 岐阜県の一部。⑥
アモー (アマゴ) 岐阜県郡上郡和良村。⑥
アモゴ (アマゴ) 岐阜県武儀郡武芸川町谷口(現関市武芸川町)。⑥
アラメ 岐阜県。甲#217
アラメ (アマゴ・ヤマメ) 岐阜県。⑥
イバラマス (サツキマス) 岐阜県長良川下流域。⑥
エビスアマゴ (奇形・体高の高いアマゴ) 岐阜県郡上八幡。⑥
エンド (2寸大のアマゴ) 岐阜県和良村飛騨川。⑥
エンドザイメ (アマゴ幼魚、イワナ幼魚含) 岐阜県根尾村上大須。⑥
エンドバイ (2寸大のアマゴ) 岐阜県郡上郡高鷲村白鳥。⑥
エンドバエ (アマゴ幼魚) 岐阜県飛騨川。⑥
カワナ (大型雄ヤマメ) 岐阜県宮川。⑥
カワマス (サツキマス)【降】 岐阜県。②
カワマス、アマゴマス 【降】 岐阜県。W10
カワマス[河鱒] 岐阜県長良川。⑥
キリコ (アマゴ稚魚) 岐阜県揖斐川。⑥
ギンバエ (銀毛ヤマメ) 岐阜県高山、宮川流域。⑥
クロソブ 岐阜県。⑥
コツツン (孵化したて・幼) 岐阜県揖斐郡徳山村門入。甲
コッツン (孵化後やや成長したアマゴ) 岐阜県揖斐郡徳山村。⑥
ザコ (一般魚種の総称として使用) 岐阜県の一部。⑥
サツキヤマメ・サツキアマゴ 岐阜県。⑥
 ※「5月ヤマメでアユもかなわぬ」(俚諺) 旧暦五月のヤマメは最も美味と。
シマ、ハクシマ (サツキマス)【降】(降海期前後のもの) 岐阜。②
シマ (5寸位を特に云ふ) 美濃郡上郡嵩田村(たけだむら)。甲#7
之末[シマ](アマゴ) 飛騨国益田川流域。W11
 ▼岐阜県内ではアマゴの方名であるシマ、シラ、シラメ、ハクシマなどが、いずれも銀白化したものを指す。
シマ (銀毛アマゴ、15cm程) 岐阜県付知川。⑥
シマ (銀毛アマゴ、15cm程) 岐阜県飛騨地方 「飛州志」10巻之巻1 魚之魚幷国名 1744~1747。⑥
シマメ (銀毛化したもの) 岐阜県。⑥
シラ (斑紋未成・壮) 岐阜県揖斐郡徳山村門入。甲
シラ (銀毛アマゴ) 岐阜県揖斐川。⑥
シラメ (銀毛アマゴ) 岐阜県揖斐郡久瀬村、武儀郡板取村、郡上郡八幡町、本巣郡根尾村など。⑥
シロ (銀毛アマゴ) 岐阜県本巣郡根尾村。⑥
シロハエ・シラハエ (銀毛アマゴ) 岐阜県奥飛騨。⑥
シロメ (銀毛アマゴ) 岐阜県長良川。⑥
スリウオ (アマゴの産卵後衰弱したもの) 岐阜県薮原。⑥
スリコケ (アマゴの産卵後衰弱したもの) 岐阜県恵那郡付知川、木曽川。⑥
スリボケ (産卵後) 岐阜県揖斐郡徳山村門入。甲
スリボケ・スリボッケ (アマゴの産卵後衰弱したもの) 岐阜県郡上郡一円、木曽、薮原、揖斐川、長良川。⑥
タイサリ (アマゴ) 岐阜県恵那郡付知川。⑥
 ※燃えさしの意=産卵後の黒化したもの。
タナビラ[掌平魚] (アマゴ) 岐阜県木曽谷中津川坂下 「吉蘇志略」 1757年、「物品識名」 1809年。⑥
堂ナヒラ[タナヒラ] (アマゴ) 「美濃国産物」1735頃。⑥
タマゴ (孵化直後のアマゴ) 岐阜県揖斐川上流。⑥
タラヒラ (雄ヤマメ) 岐阜県九頭竜川水系石徹白川。⑥
ナガラマス (サツキマス) 岐阜県長良川。⑥
ハエ[鰷] (ヤマメ) 飛騨国宮川、庄川流域。W11
ハエアマゴ・アマゴバエ[ 鰷 ] (アマゴ) 飛騨国益田川流域。W11
 ▼庄川流域に大野郡白川郷尾上郷村のアマゴ谷有。
ハエ[鮠] (アマゴ、ヤマメ) 岐阜県大野郡野麦、九蔵、益田郡萩原。⑥
ハクシマ (銀毛アマゴ、12~13cm大) 岐阜県郡上郡八幡町長良川、益田川。⑥
ハネカヤリ (スリボケ後残有するもの・老成)。甲
ハネカヤリ (アマゴ) 岐阜県揖斐川徳山。⑥
 ※産卵後生き残り老成回春したもの。
ハヤ (アマゴ) 岐阜県奥飛騨。⑥
ハヨ (2~3寸・若) 岐阜県揖斐郡徳山村門入。甲
ハヨ (アマゴ幼魚、5~6cm大) 岐阜県揖斐川、飛騨川。⑥
ハンギン[半銀] (ヤマメ) 岐阜県。⑥
フグイワナ (マスのこと) 美濃郡上川。甲#11、#44
 ▼美濃郡、上川(島根県美濃郡を捜索)かと勘違いw
フグイワナ (アマゴ) 岐阜県美濃上川地方。⑥
ホシマス (サツキマス) 岐阜県。⑥
マス、オザレマス 【降】 岐阜県。W10
マス 【降】 飛騨国宮川、高原川、白川流域。W11
マス、アマゴマス 【降】 飛騨国益田川流域。W11
マス (サクラマス) 岐阜県揖斐川、長良川。⑥
マスバエ 岐阜県石徹白川。⑥
モエサイ (産卵後のアマゴ) 岐阜県恵那郡苗木町 「木曽谷の魚」 丹羽彌著 1954年。⑥
 ※燃えさしの意=産卵後の黒化したもの。
ヤマバエ[山鮠] (ヤマメ・アマゴ) 岐阜県北部。⑥
ヤマバヨ 岐阜県北部。⑥
ヤマメ 美濃。甲#7、#8
ヤマメ 美濃。W5
ヤマメ、シマ (アマゴ) 岐阜県。②
レンゲマス (蓮華の花咲く4~6月頃にとれるサツキマス) 岐阜県長良川。⑥
ハエ、シラメ、シマ、ハクシマ (アマゴ) 岐阜県。W10
シマ、シラ、シラメ (アマゴ) 岐阜県。①
ハエ、クロソブ (ヤマメ) 岐阜県。W10
ハエ、ソウタケ、シラメ (アマゴ) 岐阜県下呂市萩原。W13

アメ (アマゴ) 愛知県明智町。⑥
カワマス 【降】 愛知県。②

近畿地方

シラメ(サツキマス)【降】(降海期前後のもの) 近畿。②
アマゴアメゴ(ヤマメ) 関西地方。②
アメゴ(アマゴ) 近畿。②
アマゴアメノウオマス(ビワマス) 近畿。②

アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ) 三重県。⑥
アメゴ[雨魚] (アマゴ) 三重県名賀郡青山町、阿山郡大山田村、度会郡大内山村、一志郡美杉村、多気郡宮川村、飯南郡飯高町、飯南町他。⑥
アメゴイ (アマゴ) 三重県赤目。⑥
コサメ (アマゴ) 三重県南部。⑥
ノボリ (銀毛アマゴ) 三重県熊野川支流北山川。⑥

アキマス (秋に遡上するビワマス) 滋賀県野洲郡。⑥
 ※野洲川ダム建設後は姿を消す。
アマゴ (幼) 琵琶湖。甲#2
アマゴ[女子魚] (アマゴ) 滋賀県草野川。⑥
アミノウヲ (ビワマス) 琵琶湖、「日本魚類図説」第1巻、1904年。⑥
アメ (幼) 琵琶湖。甲#2
アメ 近江。甲A84
アメ (ビワマス成魚、45~60cm大) 琵琶湖周辺。⑥
アメノイオ (アマゴ) 滋賀。②
アメノウオ 琵琶湖。甲#1、#2
アメノウオ (アマゴ) 滋賀、琵琶湖。②
アメノウオ (アマゴ) 滋賀県。⑥
アメノウオノコ (ビワマスの稚・幼魚) 滋賀県野洲川。⑥
アメノコ[阿免の苗] (ビワマスの稚・幼魚) 滋賀県 「湖魚考」 1806年。⑥
アワクラヒ (ビワマス未成魚) 琵琶湖周辺 「湖魚考」 1806年。⑥
エザケ 江州。甲A143
江鮭・油鮭[エザケ] (ビワマスの古称) 滋賀県。⑥
コスイザケ[湖水鮭] (ビワマス) 近江 「毛吹草」巻之4名物 1638年。⑥
サツキ (ビワマスの小型) 琵琶湖。①
サッキ (ビワマス幼魚・10cm前後) 滋賀県安曇川中・下流域、栃生、村井。⑥
ゼンコ (ビワマス未成魚、アワクラヒと同じ) 琵琶湖周辺、「湖魚考」 1806年。⑥
ツユマス[梅雨マス] (梅雨時期に遡上するビワマス) 滋賀県。⑥
土用マス (梅雨明け後に遡上するビワマス) 滋賀県。⑥
ナツマス (夏に遡上するやや小型のビワマス) 滋賀県野洲郡。⑥
 ※野洲川ダム建設後は姿を消す。
ヒネ (ビワマス成魚) 滋賀県琵琶湖畔。⑥
 ▼陳ねる(ひ・ねる)からの転訛か。陳ねる(ひ・ねる)は古くなる。年を経て古びるの意、「浮世草子」や「国性爺合戦」等に用例有。
ビワマス 琵琶湖。甲#2
マス (幼5寸内外) 琵琶湖。甲#2、#7
[マス] 近江。甲A21(三十一宮内)、A84
マス (ビワマス未成魚) 滋賀県琵琶湖。⑥
ヤマメ[山水鮭] 「近江輿地志畧」 1734年、「淡海府志」巻10 1689年。⑥
ワカス (ビワマス未成魚) 「湖魚考」 1806年。⑥

アマゴ 京都府漁業免許記載名。甲
アマゴ 京都。甲A143
アマゴ (アマゴ) 京師、「本草綱目啓蒙」1803年。⑥
アメノイオ (アマゴ) 京都。②
サトアマゴ (人里周辺で釣れるアマゴ) 京都府北山方面。⑥
ミズクモ 京都府 「本草綱目啓蒙」。⑥
ヤマガハ 丹後。甲A143
ヤマガワ・ヤマガハ (ヤマメ) 京都府丹後。⑥
ヤマコ 丹後。甲A143
ヤマコ (ヤマメ) 京都府丹後。⑥

アカミノウオ (アマゴ) 奈良県吉野郡大塔村。⑥
アミノイオ (ヤマメ) 奈良県吉野郡大塔村。⑥
 ▼ヤマメはアマゴの誤記かもしれないが不明。
アミノウオ (アマゴ) 奈良県吉野郡野迫川村北股、上垣内、上。⑥
アメ、アメゴ、アメノウオ 奈良県吉野郡一般。乙1
アメ (アマゴ) 奈良県吉野郡下北山村、野迫川村。⑥
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ) 奈良県。⑥
アメゴ[雨魚] (アマゴ) 奈良県宇陀郡室生村、御杖村、吉野郡東吉野村、下北山村、上北山村、大塔村他。⑥
アメッタ (アマゴ) 奈良県吉野郡大塔村。⑥
アメオイオ (アマゴ) 奈良県吉野郡十津川村、天川村。⑥
アメノウオ (アマゴ) 奈良県吉野郡下市町、下北山村、西吉野村、大淀町、川上村、黒滝村、天川村、十津川村、上北山村、野迫川村、吉野町、東吉野村。⑥
アメノユオ (アマゴ) 奈良県吉野郡天川村。⑥
アメマス (アマゴ) 奈良県吉野郡佐古村。⑥
アメンバイ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡上北山村。⑥
アンバイ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡上北山村。⑥
コサメ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡大塔村、十津川村。⑥
コサンド (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡野迫川村弓手原。⑥
ジラ (産卵期のサビたアマゴ) 奈良県吉野郡下北山村。⑥
ダンジ (産卵後のサビたアマゴ) 奈良県吉野郡大塔村、野迫川村。⑥
ヒラコ (幼) 奈良県吉野郡一般。乙1
ヒラコ (アマゴ) 奈良。①
ヒラコ (アマゴ幼魚2~3寸大) 奈良県吉野郡東吉野村三尾、下北山村、大淀町。⑥
ヒラツコ (稍大) 大和吉野川。甲#40
ヒラツコ 和州白矢村。甲A143
ヒラッコ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡東吉野村、川上村 「本草綱目啓蒙」 1803年。⑥
ヘラコ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡東吉野村大又、麦呑。⑥
ヘラッコ (アマゴ幼魚) 奈良県吉野郡東吉野村中里、小栗栖、小川小平野、大豆生、鷲家。⑥
マス (大型) 大和吉野川。甲#40
マス (大型アマゴ) 奈良県吉野郡北山村。⑥

アメノウヲ 大阪綱島。甲A195

アメノウオ 紀州各地。甲#9
アメノウオ (アマゴ) 和歌山県有田郡清水町、金屋町、伊都郡花園村、西牟婁郡中辺路町、日高郡龍神村、東牟婁郡那智勝浦町。⑥
阿免の魚[アメノウオ] (アマゴ) 紀州 「紀州産物帳」3 1735年。⑥
似嘉魚[アメユ] (アマゴ) 和歌山県有田、日高郡 「紀伊続風土記」 1840年。⑥
ウミコサメ 紀州日置川柳瀬(約50年前捕られたヤマメの名)。甲#9
ウミコサメ 紀州日置川柳瀬 「紀州図譜」1924年。⑥
コサメ 紀州栗栖川、二川、色川、明神。甲#9
コサメ、ウミコサメ 和歌山。①
コサメ (アマゴ) 和歌山県栗栖川二川、生馬山路色川、明神。⑥
コサメ (アマゴの幼魚) 和歌山県伊都郡花園村。⑥

アメノイオ (アマゴ) 兵庫県多紀郡。⑥
アメノウオ (アマゴ) 兵庫県。⑥
ヒラベ 但馬。甲#7、甲#17
ヒラベ 兵庫県。⑥
ヒラメ 但馬生野。甲#7、甲#17
ヒラメ 兵庫県。⑥

中国・四国地方

アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ) 山陽地方。⑥
ギンモツ (ヤマメ) 山陰。⑥
シラメ (降海期前後のもの。サツキマス)【降】 山陽。②
ヒラタ (アマゴ) 山陽。⑥
ヒラメ 中国・山陰地方。甲#2、#3
ヒラメ・ヒラベ (ヤマメ) 山陰地方。②
ヒラメ (アマゴ) 中国。①
ヒラメ (アマゴ) 山陽。②
ヒラベ  中国・山陰地方。甲#2、#3
ヒラベ (アマゴ) 山陰。①
ヘラベ (ヤマメ・アマゴ) 中国地方。⑥

サクシュウヒラメ[作州ヒラメ] (岡山から天神川に移植したアマゴ) 鳥取県東伯郡三朝町。⑥
ヒラベ 伯州。甲#7、甲#17
ヒラベ 鳥取県八頭郡。⑥
ヒラメ 鳥取県。乙1、⑥
ヒラメ (ヤマメ) 鳥取県東伯郡東伯町、関金町、三朝町、倉吉市、日野郡江府町、日野町等。⑥

ヒラベ・ヤマメ 島根県神戸川水系。W1
ヒラベ (ヤマメ) 「出雲国産物名疏」 1736年。⑥
ヒラメ 島根県高津川水系。W1
ヒラメ 島根県。⑥
フラマス (サクラマス) 島根県鹿足郡六日市町。⑥
麻須 出雲神戸川。甲A6
麻須 「出雲風土記」 733年。
ヨシワジラメ (アマゴ) 島根県鹿足郡六日市町、美濃郡匹見町(高瀬川水系)。⑥
 ※太田川水系吉和川のアマゴを移植したときに呼んだ名称。

イーラ 岡山県英田郡。甲#217
イーラ (アマゴ) 岡山県英田郡。⑥
エンドガラ (アマゴ幼魚・他魚種の幼魚を含むことも) 岡山県真庭郡湯原町栗谷。⑥
エンドウガラ (アマゴ幼魚) 岡山県高梁川。⑥
キンモツ 岡山県英田郡。甲#217
キンモツ (アマゴ) 岡山県英田郡。⑥
ギンモツ (銀モツ・ヤマメ) 岡山県。①
 ※キンモツ (金モツ・アマゴ。エノハ同様、対比と思われる)
スリヒラメ (アマゴの産卵後衰弱したもの) 岡山県真庭郡湯原町栗谷。⑥
ツカドリ (銀毛アマゴ) 岡山県真庭郡久世町、旭川。⑥
ヒナベ (アマゴ) 岡山県。⑥
ヒラメ 美作津山、岡山。甲#7、甲#17
ヒラメ 岡山県岡山市。☆
ヒラメ 岡山県真庭郡湯原村。乙1
ヒラメ 岡山県。⑥
ヒラメ (アマゴ) 「備前国備中国之内領内産物帳」 1736年。⑥
メンパチコ (他魚種も含めてアマゴ稚魚) 岡山県真庭郡湯原。⑥
ヤマコ (アマゴ) 岡山県吉井川、高梁川。⑥

カゲグチ (鼻曲がりのアマゴ) 広島県帝釈川。⑥
シケ 広島県山間部。甲#49
シケ 広島県帝釈。W14
シケ (サツキマス) 広島県帝釈川。⑥
志計魚 (サツキマス) 広島県 「藝藩通志」 1825年。⑥
ハナカギ[鼻鉤] (鼻曲がりの雄ヤマメ) 広島県帝釈川。⑥
ヒナベ (アマゴ) 広島県。⑥
ヒラベ 広島県山間部。甲#46
ヒラベ 広島県比婆郡東城。乙1
ヒラベ 広島県東域。⑥
ヒラメ 広島県山間部。甲#49
ヒラメ 広島県。⑥
マス、カワマス 広島県太田川。W14

アメマス (アマゴ) 山口県 「周防産物名寄」 1737年、「周防岩国吉川庄京内産物幷方言」 1737年頃。⑥
 ▼吉川庄京内産物は、享保・元文諸国産物帳集成・第9巻にて。
ゑの葉じゃこ (アマゴ・ヤマメ) 山口県 「玖珂熊毛郡産物名寄之内余り物帳」 1729年。⑥
カイマス[海鱒] (サツキマス) 山口県錦川流域。⑥
カイヲ (サツキマス) 「周防産物名寄」海魚 1737年、「両国本草」1737年。⑥
 ▼「両国本草」の両国は周防、長門の事。
カギマス[鉤鱒] (雄のサツキマス) 山口県玖珂郡錦町宇佐郷。⑥
ヒラメ (アマゴ) 「周防産物名寄」 1737年、「周防岩国吉川庄京内産物幷方言」 1737年頃、「岩国御領産物問合覚」 1737頃。⑥

アメ 四国。甲#7
アメ (アマゴ) 四国。⑥
アメゴ 四国。甲#7、#8、☆
アメゴ (アマゴ) 四国。②
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ) 四国。⑥
アメノイオ (アマゴ) 四国。⑥
アメノウオ 四国。甲#7、#8
アメノウオ 四国の漁業免許記載名。甲
アメノウオ (アマゴ) 四国。②

アメゴ 徳島県那賀郡内。☆
カワマス[河鱒] 徳島県吉野川。⑥
キリコ[霧子] (小型アマゴ) 徳島県。⑥
マスバエ 徳島県那賀川。⑥

アメゴ 愛媛県面河川水系。☆
アメゴ 伊州。甲A143
アメゴ (アマゴ) 伊州、「本草綱目啓蒙」 1803年。⑥
ミヅクモ 伊州。甲A143
アメノイオ 愛媛県宇和島出身者。☆

アメゴ 高知県高岡郡津野町、梼原町。☆
アメゴ 高知県安芸郡北川村、安田町、馬路村。☆
アメゴ 高知県仁淀川水系。☆
アメゴ 高知県香美市旧物部村。☆
アメゴ 高知県長岡郡大豊町、本山町。☆
アメゴ 高知県土佐郡土佐町、大川村。☆
アメゴ 高知県高知市、旧鏡村、旧土佐山村。☆
アメゴ 高知県高知市。甲#37
アメノウオ 高知県高知市。甲#37、#45
アメノウオ (アマゴ) 高知県。⑥

九州地方

エノハ 九州。甲
ギンエノハ(銀エノハ・ヤマメ) 九州。①
 ▼キンエノハ(金エノハ・アマゴ。岡山県のモツ同様、対比と思われる)
エノハマダラ(ヤマメ) 九州。②
エノハ(アマゴ) 九州。②
エノハ 九州各地(アマゴとヤマメを類別しない)。W8

エノハ 福岡県。☆
ゑのは (甚まれなり) 筑前国。③-d
ゑの葉 (アマゴ・ヤマメ) 「筑前国続風土記」巻之27 1703年。⑥
シバゴ 福岡県朝倉郡、浮羽郡八女・矢部村。甲#217
シバコ・シバゴ 福岡県朝倉郡、浮羽郡八女、矢部村。⑥
ます (甚まれなり) 筑前国。③-d
 ▼参考 「筑前国産物帳」には『さけ 甚まれなり』とある。

エノハ 佐賀県。☆

エノハ 熊本県阿蘇市、阿蘇郡小国町、南小国町、産山村。☆
エノハ 肥後藩領産物として。③-a
 ▼参考として「山鹿郡山鹿中村両手永名品」にもエノハの記載が見られたが、「ヱノハ 山鹿ニナシ」とある。
エノハ[柄の葉] (ヤマメ・アマゴ) 熊本県。⑥
マス  肥後藩領産物として。③-a
マダラ 熊本県球磨郡多良木町他。☆
マダラ (大) 熊本県八代、人吉。乙1
マダラ[斑] (ヤマメ) 熊本県八代。⑥

アメノハ 大分県日田郡。甲#217
アメノハ (アマゴ) 大分県日田郡。⑥
エノハ 大分県豊後大野市(清川、緒方にて)。☆
エノハ 大分県竹田市(直入、久住含む)。☆
エノハ 大分県佐伯市宇目町。☆
ゑのは 豊後国野津原、久住、直入。③-b
エノハ[柄の葉] (ヤマメ・アマゴ) 大分県。⑥
キンエノハ、ギンエノハ 大分県山間部。W8
 ▼金がアマゴ、銀がヤマメ
キンエノハ、ギンエノハ 大分県。⑥
マス 豊後国野津原、久住、直入等他大分県内旧肥後藩領。③-b
ヤマソ (アマゴ) 大分県国森町。⑥
 ▼地名の誤記かと思うが不明の為そのまま記述。

エノハ 宮崎県延岡市、西臼杵郡日之影町。☆
エノハ 宮崎県中部以北。☆
エノハ[柄の葉] (ヤマメ・アマゴ) 宮崎県北部。⑥
榎葉魚 (ヤマメ) 「食物知新」 1726年。 宮崎県。⑥
シバゴ 宮崎県旧北川町。☆
マダラ 宮崎県東諸県郡国富町他。☆
マダラ 日向国児湯郡米良山。③-c、⑥
マダラ[斑] (ヤマメ) 宮崎県南部。⑥
萬だら (アマゴ) 「三州物産絵図帳」 1737年。⑥
 ▼九州アメガーには、要確認の記述だった。ここで云う三州は日向、大隅、薩摩…、ヤマメ域でしょwと@@

エノハ 鹿児島の漁業免許記載名。甲
ヤマメマダラ 鹿児島県北薩地域 出水。W2
マダラ 鹿児島県西薩地域 川内川上流。W2
ヤマメ 鹿児島県西薩地域 川内市内水面、万瀬。W2
ヤマメ 鹿児島県南薩地域 かいえい。W2
ヤマメ 鹿児島県鹿児島湾地域 指宿市岩本。W2

地域や範囲の不明な方言名

アブラマス[油鱒] (サクラマスの別名) ⑥
キリキリ W12
ギンケヤマメ (ヤマメ) 釣り師 雪代期のパーマークの無い物。① 
ギンケヤマベ・ギンケヤマメ 釣り師、一般、北海道。⑥
クチグロ[口黒] (サクラマス準成魚)。⑥
 ※口の内部が黒いことに由来。秋から冬に接岸し捕獲される。
クログチマス (サクラマス準成魚)。⑥
コノハヤマメ (ヤマメ) 釣り師 東のヤマメで小型。①
サキベ (サクラマス・アイヌ語) W13
シケ (ヤマメ) W13
ショマ (サクラマス)。⑥
タンシ (ビワマスアマゴ)。⑥
 ※明治7~16年の初等教科書より。
トウス W12
日本鱒 (サクラマス)。⑥
ホンマス[本鱒] ⑥
 ※サクラマスの事だが、カラフトマス・青鱒等を指すこともある。
ママグ 不詳。⑥
ヤギコ W12
ユキシロヤマメ (ヤマメ) 釣り師 東のヤマメで雪代の頃に釣れるため。①

※以下は出典等も要再捜査のものを含む。

ゾンジャ(ソウジャ)ヤマメ ☆
エノハウオ ☆
エノハジャコ[ゑの葉じゃこ]。⑥
 ▼近年に九州の釣り人が小物を云ったのかもと考えていたが、1739年の史料有(山口県の項に記載)。まぢですか…@@。
アメノハ ☆
 ▼上記の大分県日田では無かった記憶があるのでこちらにも記載。おそらく筑後川水系かと推定。
カワマグロ ☆
 ▼かなり怪しいけど誰から聞いたのかもだが一応。

古典、史料に見られるマスの名称

青鯇[アオアメ](サクラマス) ⑥
 ※「日東魚譜」1971年にて奥州方面のサクラマスと。訓詁の誤謬か。
青鯶[アオアメ](サクラマス) ⑥
 ※「庖廚備用倭名本草」1971年、サクラマスと。訓詁の誤謬か。アカウオ 甲A143
アカウオ[赤魚]、「本朝食鑑」1697年。⑥
アカハラウオ[赤腹魚](マス)。⑥
アカメ 甲A143
アカメ[赤目] (マス)。⑥
アカメウオ[赤目魚] (マス)、「本草和名」918年、他。⑥
アカメマス[赤目鱒] (マス)、「本草和名」918年、他。⑥
アマゴ[天魚、甘子、天子、雨魚、雨子] (アマゴ)。⑥
アマゴ[鯇苗、天児、水鮭子] (アマゴ) 「湖魚考」1806年、小野薗山 仮題「伊呂波別動物名彙・魚類完」1780頃、「近江興地誌略」1734年、「淡海府誌」巻10・1689年。⑥
阿末古・安末古 (アマゴ。万葉仮名、真仮名)。⑥
似嘉魚 (アマゴ) 「淡海魚譜」天保年間?、「湖魚図証」1815年、「皇産魚譜」1881年など。⑥
アメ 甲A12、甲A143、甲A146
アメ[鯇] 甲A12、甲A23、甲A73(文明17年)、甲A97、甲A104
鯇[アメ] (ビワマス成魚、広義にアマゴを含む) 源順(みなもとのしたがう)編、「和名類聚抄」19巻龍魚類、934年。⑥
 ※近淡海(琵琶湖)の方言。未成魚をマス、成魚をアメ又はアメノウヲと呼んでいるのを知っていた編者順は、爾雅集注の「鯇令鯶魚似鱒而大」の鱒と風土記・肥後国の爾陪魚の鱒が同名異物なることを理解し得ずして鯇の字を初めてアメと訓じたと推定される。
鯇、水鮭、魚+大、鯶、江鮭[アメ] (ビワマス成魚) 「伊呂波字類抄」8、平安末。⑥
鯇、鯶、水鮭、江鮭[アメ] (ビワマス成魚) 「類聚名義抄」第10冊僧下、1251年、観智院本。⑥
 ▼江鮭はコウセイとも読むと。
阿米、安免、阿女、亜米[アメ] (ビワマス) 万葉仮名。⑥
魚+丈、魚+犬、鯶[アメ] (ビワマス成魚) 「字鏡」著者未詳。平安後期ごろに成立。⑥
鯶魚、白鯇[アメ] (ビワマス) 「食物知新」巻之5江州方言 1726年。⑥
水鮭[アメ] (ビワマス) 「毛吹草」巻4名物 1638年、「淡海録」第1巻 海陸記 1688年。⑥
水鮭[アメ・スイセイ] (ビワマス) 「合類節用集大全」気形門 1698年。⑥
鰀[アメ] (ビワマス) 「広益本草大成」岡本一抱 撰 圖書和語本草綱目・坤 1698年。⑥
鰧魚[アメ] (訓詁の誤り、オコゼ・オニオコゼのこと) 「和爾雅」6 龍魚門 貝原好古 1694年。⑥
鰍[アメ] (ビワマス。漢字はカジカ・ドジョウの意) 「文明本節用集」安・気形門 1474年、「下學集」巻之上 1444年。⑥
アメゴ[雨子、雨魚、阿米魚] (アマゴ・ヤマメ) 「和訓栞」 1777年。⑥
阿免苗[アメゴ] (アマゴ) 「湖魚考」1806年。⑥
阿免乃以於[アメノイオ] (ビワマス成魚) 「近江風土誌」 1875年。⑥
鰍[アメノイオ] (ビワマス成魚。漢字はカジカ・ドジョウの意) 「運歩色葉集」魚之名 1548年。⑥
阿米魚 甲A21(三十一宮内)
アメノウヲ 甲A143
阿免乃于袁[アメノウオ] (ビワマス成魚) 「占春斎魚品」上 1809年。⑥
鯇魚・鯇・草唶魚・白鯖魚[アメウオ] (ビワマス) 「淡海魚譜」天保年間他。⑥
雨ノ魚 (アマゴ) 「天素往来」。⑥
雨魚・江鮭魚[アメノウオ] (ビワマス) 「食療正要」巻之4 1769年。⑥
江鮭[アメノウヲ] (ビワマス成魚) 「近江興地誌略」1734年。⑥
アメノウオノメ (ビワマス成魚の雌) 「湖魚図譜」 1815年。⑥
アメノオマナ[鯇ノ御真魚] (ビワマス成魚) 「御湯殿上日記」 室町中~江戸後期 女房詞。⑥
江鮭[エザケ] (ビワマス) 「伊呂波字鏡抄」。⑥
エノハ 甲A143
榎ノ葉 (アマゴ・ヤマメ) 「大和本草」巻之13 河魚 1708年。⑥
エノハウオ[榎葉魚] (ヤマメ・アマゴ) 「毛吹草」巻第4 1645年。⑥
 ※川魚ナリ アマニ似…の注有。
オボソ ⑥
 ▼古語だが不詳とのこと。ちなみに霞ケ浦でモツゴの事。
  おそらく全く関係はないが、全身トロで美味のスマもオボソと言う。
魚+宜[ギ] (サクラマス) 「和漢三才図会」 1712年。⑥
シマメ (銀毛したもの) 「物品職名」 1809年。⑥
鰚[ハラカ] はらか。ニベ(鮸)、マス(鱒)の別称。☆
 ▼腹が赤いことから、「はらあか」が「はらか」に転じたものとされる。
コウセイ[江鮭] (ビワマス) 「訓蒙図彙」 1666年。⑥
白鯇[シロアメ] (ビワマス) 「本草食鑑」 1695年。⑥
 ※中国での原義は草魚。訓詁の誤謬であろう。
白鯶[シロアメ] (ビワマス) 「庖厨備用倭名本草」 1672年。⑥
水鮭[スイセイ] (ビワマス) 「訓蒙図彙」 1666年。⑥
贄ノ魚[ニエノウオ] (献上魚、サクラマス)。⑥
爾倍魚[ニベウオ] (献上魚、サクラマス)。⑥
波良[ハラ] (サクラマス) 「和漢三才図会」 1712年。⑥
ハラアカ[腹赤] (サクラマス)。⑥
ハラアカウオ[腹赤魚] (サクラマス、赤い身に由来)。⑥
ハラカ[鰚・波良加] (サクラマス) 「新選字鏡」 10世紀初頭頃。⑥
魚+赤[ハラカ] (サクラマス) 「源平盛衰記」巻7 作者、成立年代ともに未詳。⑥
ハラカ (サクラマス) 「字鏡集」第1冊第18魚 1200年頃。⑥
波良可[ハラカ] (サクラマス) 万葉仮名 「和名類聚抄」源順撰 承平年間(931年―938年)。⑥
鮅[ヒツ、ピチ] 「爾雅」釋魚第16郭撲註『似鯶子赤眼』。⑥
 ※中国ではコイ科アカメウオ。
マス 甲A12、甲A115、甲A143、紀伊続風土記#9
万須 甲A19
鱒 甲A19、甲A70、甲A73(文明15年)
マス 記される各漢字及び資料列挙。⑥
 ▼詳細を含め調査中で現在のサクラマスを指すものと思われるが、今に残されている古語は近畿方面の言葉(近畿方言と言ってもよいだろう)と考えると、場所的にもサツキマスの方が正解に近いかもしれないと思わなくもないw
 麽誌 「食療正要」 松岡玄達(恕庵) 1769年。
 萬湏・万湏 「新選字鏡」12巻魚部 10世紀初頭頃、「本草食鑑」7鱗魚 1695年。
 萬須・万須 「和名類聚抄」承平年間(931年―938年)。
 麻須 「出雲風土記」 733年。
 末湏・鮅 「本草和名」倭玉篇巻上 918年、「字鏡集」 鎌倉初期か。
 魚+尨 「新選字鏡」12巻魚部 10世紀初頭頃。
 魚+巽(ソムとも読む) 「類聚名義抄」10僧下 11世紀末から12世紀頃、「倭玉篇」巻上 室町頃。
 魚+犬 「類聚名義抄」 11世紀末から12世紀頃。
 丸 「運歩伊色葉集」魚之名 1548年。
 鱒 風土記逸文『肥後国 爾陪魚』に見える鱒と麻須、や「出雲國風土記」の各河川記事中に見える麻須が初出だろう。
  語源を⑥は、真赭(まそほ)、「ますお」又は転訛「ますほ」、「ますお」。
  まは接頭語でそほは赤い色という意があり、マスの身が赤いところから来たという説を有力視している。
マスゴ (ヤマメ) 「皇和魚譜」巻1 1838年。⑥
マスノイヲ[松魚] 韓国語 「東雅」19鱗介(鮭の項に記述有) 新井白石 1917頃。⑥
マスノオマナ[鱒ノ御真魚] 「御湯殿上日記」 室町中~江戸後期 女房詞。⑥
ミヅサケ 甲A143
ミヅサケ[水鮭] (ビワマス) 「伊呂波字類抄」8安 平安末、「類聚名義抄」10僧下 11世紀末から12世紀頃。⑥
ヤマベ[似嘉魚] 「阿淡産志」 1816~1872年。⑥
 ▼「阿淡産志」は阿波と淡路の産物ではあるが、地域との関連性よりも魚の特徴や考察が多い印象を受けた。
  そのため、阿波にてヤマベと呼んでいたのか不明の為古語の類に記しておく。
ヤマメ
 ▼地域が確定できないもので、ヤマメを意味する漢字を文献名と共に記載しておく。
 山女、夜間女、媧、鰥魚、石斑魚、鰔魚 「日東魚譜」
 山メ 「伊呂波別動物名彙い・魚類完」小野薗山 ▼書及び著者とも不明。
 鱞女 「食物知新」
 石斑魚 「皇和魚譜」
 鱤 「本草綱目」第44巻
ヤモメ
 ▼ヤマメに同じ。
 夜茂女 「日東魚譜」
 鰥 「字鏡」
 山女魚 「本朝食鑑」7鱗部
ヲトコヤマメ[鰥、鱞] (雄ヤマメ) 「字鏡」字鈔本。⑥

出典及び参考書籍、WEB頁

☆筆者収集 (フィールドワ-クやメール等も含み、許可があればHN等を記載)

甲 日本魚名集覧 第1部 渋沢敬三 1942年 アチックミューゼアム
乙 日本魚名集覧 第2部 渋沢敬三 1944年 ㈱生活社

① アマゴとヤマメの地方名 森田員正 1989年 「新ヤマメとアマゴのすべて」 (株)釣りサンデー出版編集部
② ヤマメ・アマゴその生態と釣り 加藤憲司 1990年 ㈱ 釣り人社
③ 諸国産物帳(享保・元文諸国産物帳) 丹羽正伯編 1735年から1738年頃か
 a=肥後国之内熊本領産物帳、b=豊後国之内熊本領産物帳、c=肥後国球磨郡米良山産物帳、d=筑前国産物帳
④ 両羽博物図譜 松森胤保 明治 18魚類図譜 川魚部

⑤ 長野県魚貝図鑑 監修/中村一雄 信濃毎日新聞社 1980年
⑥ 山女魚艸(草)紙 吉安克彦 私家版 1997年

W1 島根県内の淡水魚・汽水魚の地方名(河川・湖沼別)
W2 鹿児島県の魚介藻類方言集
W3 青森県における魚類等の方言名について 2016年 塩谷 亨 室蘭工業大学
W4 茨城県産魚類の方言について(第1報) 1964~65年 浅野長雄・藤本武
W5 茨城県産魚類の方言について(第2報) 1964~65年 浅野長雄・藤本武
W6 山形県魚の地方名辞典 庄内版
W7 福島の海産動物方言集
W8 九州に於けるヤマメとアマゴの分布 1951年 大島正満
W9 産物書上帳記載の魚名を基にした近世農民の魚種識別知識の検討 2016年 守山拓弥・守山弘
W10 岐阜県のさかな(岐阜県水産試験場)
W11 明治初期・飛騨地方における生産魚類の分布論的研究
   国立民族学博物館研究報告 1979 4巻2号
   ⇒関連 アマゴ谷のイワナ 峠を越えた魚
W12 II章 サケ属魚類とは 日本水産資源保護協会
W13 ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑
W14 広島県内水面漁業協同組合連合会

注意事項と魚名方言・関連語彙募集

※魚名方言で生物学的分類及び標準和名から分けていくと、混称や混同という表現がされている場合がある。しかし、地域(もしくは以前)では分類が不可能もしくは未熟であった訳ではなく、その必要性が無かっただけであると考えるので、ここではそういった魚名方言については総称と表現することにしたい。

※混称という表現は、他地方や標準和名において別の魚と認識されているものが、当該地域にて使用されている魚名に使用する。

※魚名方言で生物学的分類及び標準和名から分けていくと、混称や混同という表現がされている場合がある。しかし、地域(もしくは以前)では分類が不可能もしくは未熟であった訳ではなく、その必要性が無かっただけであると考えるので、そういった魚名方言については総称と表現することにしたい。

※参考としている資料は、魚名方言のための研究資料一覧に掲載しております。

ヤマメ・サクラマスの魚名方言・由来譚を随時募集しております。

貴兄のお住まいの地域でのヤマメ・サクラマスの魚名方言とその由来譚及び現在の呼び名を随時募集しております。情報入手次第追記してまいります。

古老が呼んでいた古称から、若い人は今何と呼ぶのか、それはどの範囲に広がっているのか、そしてできれば由来にかかる方言や伝承があるのか等々の民俗伝承が筆者の知りたいことです。

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地図化の際に役立ちますので、ご連絡いただいた箇所情報が詳しいと物凄く喜びます♪

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