歴史と民俗

歴史と民俗に関する研究と雑学をご紹介。まずは全国に残されている魚名方言を収集、分類しています。

民俗学

イキナガとエンダシ 1970年代の大分っ子の喧嘩独楽遊び

1970年代に大分市の子供たちの間で流行った北川コマを使った遊びを紹介する。長く回るのを競うイキナガ、そして相手の独楽をケクることに集中するエンダシの二つ。近現代の民俗遊戯の記録という側面も持ちつつ記しておこうと思う。
民俗学

北川独楽でケクる! 昭和50年代大分っ子の遊び

北川木工所の独楽は昭和50年前後に大分市の小学生を中心に流行った喧嘩ゴマ。休み時間や放課後にそれぞれのツクリやセッケを持ち寄って、イキナガやエンダシといった遊び方でグラウンドや公園で楽しんでいた。そんな北川独楽について記録しておこう。
魚類史料・伝承

筑前国産物帳に記載の魚名語彙をみる

今回は筑前国の魚名語彙・方言を見るため、筑前国産物帳を読んでみた。現代で言えば福岡県北西部にあたるが、同資料からは江戸時代中期における、魚種の豊富さ、魚類の販売、地域性、魚名変化の段階が見られる。産物帳自体には、動植物、魚類や鉱物が記されており、各種研究に貴重な物でもある。
魚類史料・伝承

豊後国之内熊本領産物帳にみる魚名一覧とその比定

豊後国之内熊本領産物帳に記されている江戸中後期の大分の魚名を確認し、方言や魚種などの調査に役立てばと考えました。残念ながら熊本藩の飛び地ということもあったせいか記述自体はかなり標準(当時の)表現・表記よりのものとなっています。
魚類史料・伝承

肥後国山鹿郡と山本郡の江戸期史料から菊池川中流域の魚名を見る

『山鹿郡山鹿中村両手永名品』と『山本郡正院手永土産』は、肥後細川藩が江戸幕府に提出した『肥後国之内熊本領産物帳』を作成する際の基礎資料となったものの一部とされる。ここでは熊本県北の魚種及び魚名方言調査の一環として読解してみた。
魚類史料・伝承

肥後国之内熊本領産物帳にみる熊本県の魚名及び方言

旧肥後国熊本藩主細川家が遺してくれた「肥後国之内熊本領産物帳」の中から魚名を抜き出し、江戸時代の魚名方言及び表現を確認してみました。現代の魚名との遠近を感じるとともに、往時の言葉の豊かさが実感できました。
文化財・史跡探訪

大臣塚古墳 骨と剣が副葬品、百合若と伝わる武人が眠る

大分市元町にある大臣塚は、江戸時代初期の台風により中から白骨や刀剣などの副葬品が見つかったが当時の府内藩主である日根野吉明が埋め戻し、石碑を立てて丁寧に供養もしたという。また、大分の百合若伝説に関わる重要な場所でもある。
文化財・史跡探訪

岩屋寺石仏 風化が進み消失寸前の県史跡へ

岩屋寺石仏は、大分市の古国府から旧道(宮崎街道)を経て上野丘高校へ続く坂道の入り口に位置している。元は国史跡の指定であったが、脆い石質のため風化が進みかつての面影すら見えなくなり、現在は県指定の史跡に変更されている。
文化財・史跡探訪

元町石仏、岩肌から掘り出された高さ3mの摩崖仏

元町石仏は大分市中心街から少しだけ離れた上野台地東端にある薬師堂内にひっそりと佇んでいる。11世紀ごろの造立と推定されており、石仏群としては風化が進んだものが多いものの、本尊である薬師如来坐像は健在で往時を今に伝えてくれる。
魚名表現(方言や漢字)

ヤマメ・アマゴの魚名方言 降海型のマスとともに

ヤマメとアマゴそれに降海型であるマス達の魚名方言を集めています。マダラ、エノハ、アメゴ、ヒラメ、アメノウオの他にカワマス、ホンマス、イタマス等々、各地の日本人が呼び親しんだ渓魚達の資料となれば幸いです。