九州の渓流でエノハ(ヤマメとアマゴ)を探して彷徨います。地元情報の発信も♪

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トラウトの生態

アマゴとサツキマスの生態と分布

投稿日:2016年4月30日 更新日:

大分川水系のアマゴ

和 名 アマゴサツキマス
英 名 Red spotted masu trout
地方名 アマゴ=アマグ・クロゾフ・ヒラメ・ヒラベ・ヒラブ
        アメゴ・エノハ・タナビラ・コサメ
        アメノウオ・キンエノハ・ギンケ・シラメ
        甘子・雨子・雨魚・天魚また魚ヘンに完とも記す
学 名 Oncorhynchus masou ishikawae
    オンコリンクス マソウ イシカワエ
最大体長  30cm(アマゴ)/50cm(サツキマス)
寿  命  4年

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アマゴの生態

水温が20℃以下の渓流域に生息。高水温での適応力が弱く、0度近い低温から20度前後までの間で活動は可能だが、適水温は8度から18度。エサは水生昆虫等が主であるが、基本的に流下するものは貪欲に口にする。1年で13~17cm、2年で20cmを越える。イワナと混生する地域では、成長の早いアマゴのほうが優位にたつとされている。混生の場合、基本的にはイワナの下流側に多く生息し、そうでない場合はイワナ域にあたる源流部まで生息。大分・四国では最源流部までアマゴ域と考えてよい。

成熟するのは個体差もあるが、早いもので1年、通常は2年。寿命は3~4年で、ヤマメもほぼ同じ。降海型であるサツキマスで成熟年齢は2年。ちなみにサクラマスは3年、ビワマスは3~4年。
産卵期は10月~11月頃で水温10度位が最も盛ん。流れのゆっくりした浅い砂れき底に雌が産卵床を掘り産卵。アマゴの抱卵数は数100個、サツキマスで1000から2000個ほど。アマゴの卵は直径4mmから6mmで、水温9度から16度で30日から50日で孵化し、卵黄を吸収しながら川床で過ごし、2~3cmに成長した早春に泳ぎ出す。

形態

全長30cm程に達し、体側には10個前後のパーマーク(幼魚斑)と紅色の小さい斑点(朱点)がある。背中や体側には大小の黒点が散在しする。
朱点以外はヤマメと同様といってよい。

ヤマメとアマゴにあって、他のサケ科の魚類には無い特徴が、目の周りにある数個の黒点。

アマゴの分布

アマゴは日本固有種であり、西日本を中心に分布。神奈川県酒匂川を北限としてそれ以西の太平洋側、瀬戸内海、四国全域、大分県大野川以北の九州瀬戸内海の各河川と沿岸に分布。朱点の有無しかないアマゴとヤマメの関係はかなり微妙。そのため、朱点の有無では種を分けないとする説もある。

アマゴの降海型であるサツキマスは、サクラマスと同様に体が銀毛化するが朱点は残る。各地に銀毛化したアマゴは見られるが、産卵、降海、遡上が確認できる天然河川としては長良川が有名。
降海型になり始めたものを中部地区ではヒカリなどともいうようだが、九州では意外とお目にかかれない。これまでに大分川で数匹釣った(97~98年頃)が、四国のアメゴ釣りでその経験はない。7~8寸前後くらいで体高は同サイズに比べて非常に低く、パーマークはほぼ消失しており、朱点のみが浮かび上がった感じといえば良いのだろうか。うろこはポロポロと禿やすかったのが印象に残っている。
同河川や大野川で釣れる尺前後までのうろこが禿げやすく、まん丸とした個体(スモルト化したタイプ?)と明らかに違っていた。当時は変なアメゴやなくらいに思い、記憶違いでなければ食べたと思う…、アイタタタタ。

アマゴは分類学上も問題点が多く、研究者の間で様々な議論が展開されているが、独立した種として考えられたこともあったが、現在では、ヤマメやビワマスと亜種の関係にあるという考え方が主流。
ビワマス(湖沼型アマゴ)は琵琶湖特産の別亜種。サツキマスが認識されるまでは、アマゴの降海型はビワマスという考え方だった。研究が進むことって楽しいですね、研究者の努力のおかげです。

備考・その他

大分のアマゴ

四国では雨の魚と言う意味で、「雨子(あめご)」と呼んでいるが、その言葉の通り雨が降ると活性があがり釣り易くなる。アメノウオという言葉も同様の意味と思われる。釣り人の姿が見難くなることや陸生昆虫等食物の流下が多くなったり、酸素量が増える点も見逃せない。
その所為か、渇水期で川の水位が低くなると用心深くなり岩の下など物陰にに身をひそめ、喰いも落ちるため釣りにくくなる。

地方名に甘子ともあるが、甘い=美味いという意味の呼び名から転じたという説もある。20~22cm前後(七寸越え位まで)が塩焼きで最も美味と思うが、小さな(10cm未満)のアマゴをフライにして食べるのは絶品。しかし今は食べることはない。それが分かっているので、某河川などで漁協の放流のすぐ後に投網で一網打尽にする方が居るのもうなづける話だが、それが漁協の関係者というのはちょっとどうかと思う。

九州で遡上タイプのサツキマスを釣るのは至難の業。時間が合えば大分川で春先にルアーで狙ってはいるのだが・・・。

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