禁猟を前に化粧をしはじめたヤマメとアマゴ
~2004年第12話~
川も秋色に移り行く
8月の中旬から九州をはじめ日本には台風が連続して被害をもたらしていた。釣りへと行くにも行けず、せっかくのお休みがあるかと思えば、晴れている日には仕事が入ってしまったり…。
結局禁漁までまともに1日ゆったり入ることはできず、遠出もできないので近郊を中心に出撃。
お盆を過ぎてから通った川のヤマメやアマゴ達の中には、体に化粧を施したものもあらわれておいらの目を楽しませてくれた。

婚姻色のアマゴには逃げられたw
微妙に上流で婚姻色が出始めようとした1匹と出会った。

これから鼻曲がりへの期待?かな。光の関係か今一伝わらない気がするが、そのアップも↓

八寸ほどのアマゴだけど、幅広で赤が強くなり顔が変わろうとしているのが分かった。
ここてこれなら、源流ならもっとかもしれないと狙いを付けてチンの字と狭い釣り場に出撃したのは9月18日。
岩や流木を乗り越えながらの釣りだ。
早速おいらの竿に来たのは、朱というか橙というか迷うアマゴ♪ 幸先よいかと思ったが…。

この日はチンの字が大型を連続バラシ、しかも遠めでもくっきりと分かる婚姻色のエノハ…。
ア~っとの声が谷間に響いた。
次のポイントに移りながらも、ブツブツ、ブツブツとしきりに残念がる。五月蝿くて仕方ないからと「此処ならば!」ってポイントを譲ると、なんと根がかり。
憧渓:「も~、許さん(笑!)。おまんの仕掛けそのままど!」
チン:「・・・」
と根がかりさせたまま、
憧渓:「ほんで、どこを流すつもりやったんか?」
チン:「いや、その開きから肩にかけてを」
ときいて仕掛け投入♪
憧渓:「この筋かい?」
チン:「そうっすよ」
憧渓:「来たデ~」
チン:「え~、勘弁してくださいよ~」
なんて、ヤリトリで上がってきたのは八寸五分の良型アマゴ。

お笑いの釣りでしたが、この後からチンの字はバラシ続きで不調に陥ったようです。だから~、鯛釣り唄のCD買えって(笑!)
takeさん父子と大分川でアマゴ狙い
この日は福岡県よりtakeさん父子が大分川へ。7月に耳川同行して以来の釣り。
特に父上殿は、ロックや山をやっていたので足は至極達者。今後は山芋堀やキノコなんかを教えてもらおうかとこっそり思ってます(笑!)
さて朝一から期待して釣りはじめたが、チビアマゴばかりがポチポチ。そうかと思うと雨が強くなってきたので即座に退却。ポイントを紹介しながら上流へと移動した。せっかく来てもらったのに、そう思っているとなんとか雨も上がったので再度入渓。
でも結局は小さいアマゴのみ。
おいらは昼に2時間ほど仕事だったので、案内はチンの字に任せて午後1時過ぎに合流することにした。
急いで仕事を済ませて、合流するとなんだかニコニコしている。
七寸強のアマゴをはじめ八寸七分ほどのニジマスも上がったみたい。

しか~し、おいらが合流してから本命ポイントのはずだったのに全然釣れませんでした。
これっておいらが厄病神なの?来年早いうちにもう一度この川に行きましょう! そう約束してこの日の釣りは終わった。
八寸アマゴとの再会と川に還すことの価値
25日も半日だけの釣り、急いで釣り上がらないと仕事が…。

と思いつつなので心は急いているせいか、数は増えてこないし型もでてこない。なんとか七寸越えは手にして、前回チンの字とのヤリトリがあったポイントに到着。
/_/_/_/_/_/ 憧渓の仕掛け _/_/_/_/_/
■竿 シマノ 渓峰5.3m硬中硬
■ハリス バリバス ゲーム2lb(0.4号相当)
シーガー エース0.6号
■ハリ オーナー きじ 7号
がまかつ キジスペシャル7号
■オモリ バリバス エコオモリ G2~2B
■エサ ミミズ
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その一つ下の落ち込みで来たのは同寸のアマゴ(写真下)。

釣ったときはかなり似てるな~くらいに思っていたが、家に帰って画像を確認してみてビックリ、全く同じ魚だった。
自分の家からホン近くでこれだけの楽しみを与えてくれる大分川に感謝。来年には尺を越えてくれるアマゴにねと願って再び放流。小さな沢だからこそ、大事にしておきたいという思いをますます強くさせてくれた一日となった。
※ほとんど移動していないことに留意してほしい。
この後台風などの影響で動くことができず、結局このまま禁漁を迎えてしまった。
残念な最終日に、一抹の後悔だけが残ったという気持ちを抱えたまま…。

※上写真は一週間前の9月18日に釣った時のアップです♪