アメゴ釣りの帰りに罰が下った 鏡川支流東川川

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エノハとアメゴ釣りの記憶 第3話

今回の舞台も前回に続いて高知県鏡川水系支流の東川川周辺でのアメゴ釣り。

鏡ダムから上流へと県道33号線を使い、穴川川にかかる橋を土佐山方面へと道なりに曲がり、旧土佐郡土佐山村に入って最初の川が東川川となる。

旧土佐山村にある高川川、西川川、網川川などとともにその日の気分次第で入渓していたけれど、何故だかバラしが多かったり事件も起きたせいか特に印象の強いのがこの東川川。

いま改めて地図を確認してみると、高知市と合併していたり「オーベルジュ土佐山」という宿屋が出来ていたりするので月日が経つのは早いなぁと思いつつ、東川神社の前に公民館とかあったかなぁ?と記憶のあやふやさに焦ってしまった。

それでは東川川にて起きた「神罰事件」を御笑覧くだされ^^

~ エノハ・アメゴ釣りの記憶 第3話 ~

「ついで参り」と立ち小便

学生時代に民俗を研究するので、「神社なんかに行きよるで」という話を聞いたお袋が、「旅行とか遊びに行ったときに、ついで参りをしたらいけんけんな」とたしなめられたことがある。

目的も願いも無いのによそのトコロの神社や祠があるからといって参ると、ツイテ来ることがあり怪我をしたり悪いことがあるので止めとけということだった。

そんな話をしたか、してなかったか、鏡川水系の東川川で事件は起きた。
このせいか「ついで参り」に関する禁忌(=タブー)は犯さないように心がけてはいる。

側壁の側溝へとカブが突っ込んだ@@

東川川のポイントが理解できた頃だろうか、前記事の「タモは要るのだ!」よりも後の事だったと思う。

本流との合流部から登ってくると丁度『東川神社』の前に出会い(合流点)があり二俣となる。
神社前にバイクと原付を停め入渓地点まで下ってから讃岐のF君、伊予のF君の3人で朝からのんびりとアメゴ釣りを始めた。

先行を交代しながら遡行するも、残念ながらこの日は小さなアメゴばかり。

合流点から右俣に入るとすぐに両岸が切り立った岩に挟まれた大きな落ち込みがあるので、期待して竿を出すも結果は変わらず、3人のやる気も萎えてしまった。
もうすぐ昼になりそうなので、「今日はもう下ろう」という話になった。

おいらは何気なく階段をあがって神社にお参り、そして讃岐のF君は石段脇の鳥居近くに何故か立ち小便…。
「おまえ、ばちかぶるぞ!」らーて、そう言いもって帰り支度。

おいらはす~ぱ~な「カブ」で、あとの2人はホンダXL250(だったかと♪モト系)に2尻で同乗。
帰り道は東川川の流れを右岸沿いをくねくね道を下っていくコース。

神社を出発して少し、左が開けた少し見晴らしが良い所だったかと。

※確かここらあたりかなと地図を載せてみる。

おいらは、何気なくその景色を左手に見ながら、ゆっくりとしたスピードで運転していた。
ふと前を見ると、おいらのカブが右側のブロック壁にふれている。
左に体重移動をしようとするがそれもままならない、というか壁に吸い込まれていくそんな感覚。

そして壁にぶつかる瞬間、カブの前輪が壁の直ぐ下にあるドブにズボっとはまった…。
スピードが出ていなかったのが幸いしてか、体の方は右手を軽く擦り剥いた程度と打ち身(まぁかなり痛かった)ですみ、カブも無事。

後から着いてきていた2人は大笑い。
「どうして、まっすぐ壁に突っ込むんですか~」なんて大笑いされてしまったけど、吸い込まれて行くという感覚にとらわれたままどうしようもなかった事を覚えている。

その時は、おいらだけに「バチ」があたるなんてと思っていたが…。

崖へとダイブしたバイク!

びびってしまったおいらのスピードは落ちたため2人組が先行、250ではきつかったのだろう。
伊予のF君はスピードを上げ、すぐに視界から消えていった。

帰り初めてすぐに
「エンジンの調子が悪いんでねぇ」
と運転手の伊予のF君がぽつりと言っていたのは気になっていたが、彼はモトクロスの大会にも出場するようなライダーだしなと、別段何事が起きるとも思っていなかった。

2人からどれくらい離されただろうか、目の前に近づく右カーブをゆっくりと曲がり始めた。

※これも確かここらあたりかなと地図を載せてみる。

杉木立の間、道路際には讃岐F君の首から上だけが見える…。

え!? 首だけ? 何それ? そう思いカブを急停車させる。

どうやら、バイクがいきなりエンストして、2人を乗せたバイクはそのまま崖下へとダイビングしてしまい、ちょうどはい上がって来た讃岐のF君の上半身をおいらが目撃したというわけ。

ただ運の良いことに、いや本当に運が良かったとしか言えないが、杉林の中は枝打ちされたまま掃除されていない枝が山のように積まれクッション代わりになってくれたこと。

その上に人もバイクも杉の木への直撃を免れたため、大きな怪我もバイクの損傷も無かったようだ。
崖下まで落ちなくて、本当に良かったなと。

それからは3人で下に落ちた250のバイクを道路へと引っ張り上げる作業、ガードレールが無いのはこの時ばかりは有難かったような♪
ただクッションとなってくれた枝も、引き上げるのに大きな邪魔者。

手近にあったザイルや道端にあった作業用のベルトなどを結束し、カブと3人が力を合わせてウンコラ、ウンコラと汗をかきながらもなんとかバイクを道路へとあげることに成功した。

今思い返しても憧渓の傷の方が酷く、2人がほぼ無傷だったのが信じられないのだけれども…。

まぁこの後、しばらくは東川川へと足を向けませんでしたねぇ。
いたらんことはせられん、そう思った出来事でした。

「立ちション」に関しては、フィールドワークで得られた面白い話もあるので機会をみてお話しすることにしたいもの。

…。

いやいや、改めて思い返すとこれ悪いのは讃岐のFやろと、マジでね。
憧渓の「ついで参り」はまぁとしても、神社の前で立ちションはないやろと思うしなぁ。

待てよ、何事もなく憧渓がのんびりと前を走っていたら、後ろから250のバイクと2人が飛んで来たんではなかろうかと…。

もしかしたら東川神社の神様は助けてくれたのかもしれないなと♪

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