大分川のアマゴから四国のアメゴを思う

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2006年エノハの渓へ第3話

今回(5月中旬)の釣行に至るまで、朱点が無いもしくは薄すぎるアマゴちゃんばかりのおいら。
ん…?、渓流釣りに浸った高知の渓流の朱点はどうだったか記憶を辿る。

高知を含め四国でアマゴはアメゴという呼称。
おいらもモチロンのこと「アメゴ」となんの不思議も無く呼んでいた。
ヤマメも生息する九州とは違って四国は全域がアメゴなもんで、ヤマメに遭うなんてことは全く無かった。

さてさて、高知に居た当時も「美しい朱点だな~」とは思ったはずだが、ハッキリしない。
色やら形そして数などあれこれを思い浮かべるもののやはり判然としない。
あまりにも当たり前だったためか、それとも自分の記憶はいい加減なものだったのか?
釣り姿などの写真は一部残っているけれど、アメゴの写真は全くないのが本当に悔やまれる。

そう考えていくと、久々に四国のアメゴにも逢ってパチリと撮影したいもの。
四国は本当にアメゴの聖域なのだなと思っている。

混生域とか放流だとかを考えなければ元々大分川はアマゴ。
なんて既にこの考え方が面倒くさい、高知だったらなにも考えずにアマゴなのに、ブツブツ。

~2006年 エノハの渓へ第3話~

大分川で朱点の美しいアマゴを釣りたくて

雨が気になるこの日、一緒に入渓したのはてっちゃん。
この日はテンカラとエサの両刀でのエノハ狙い。

てっちゃんの渓流歴は浅いが釣り歴は長く、研究熱心で海釣りも色々と教わるけれど渓流でもにこちらが教わることも多い。
釣りのバリエーションが幅広いと役立つ引き出しも多くなるってもんですね。

さて、今回のアマゴ狙いは大分川水系の某支流へ。

車を止めてから約10分ほど歩き、ちょっとした崖道を降り、切立った深い谷の底へと着いた。
大分川にはこんな場所が多く、側壁の崩落や増水には神経を使わされます。
大雨の次の日には、側壁の崩落も何度か見ているし…。

大分川支流の峡谷内部

多少雨は降ってはいるものの濁りや見て取れる増水も無く、高活性の赤エノハ(アマゴのこと・下記※1参照)が期待できそう。

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※1=久住のとある地区の俗な表現でエノハを赤エノハ(アマゴのみでヤマメは単にエノハ)などとも呼んでいた。うちの親戚だけかもしれませんがね…(笑!)。
つまりヤマメとアマゴを分けて考えていたようですってか、どっちも居ったんかえ??という感じw

ただ、ヤマメに赤い点が付いているという認識か、朱点が無いのがヤマメなのか、同一種としての分類か、など考え始めると面白い♪ まぁ語彙主義に陥るのも嫌なので単純に考えることにして、今後アマゴのことを呼んだ地域名として時折表記することにしてみよう。
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テンカラの釣り人
撮ってましたか、グフフ

この川の少し下流側は何度か釣っていたが、上流に当たるこの辺りは今回が初めて。
くっきりとした朱点のエノハに逢いた~い。いつものお願いなんですが。

期待した薄暗い谷底で、派手な朱点のアマゴに会えた

釣りはじめてまもなく反応があった。
おお…。サイズは小さいものの、くっきりとした朱点のアマゴいや赤エノハと呼んでみようか。
パーマークの方も中々はっきりとしている。

アマゴと朱点

う~ん、ちと朱点が派手すぎる気もするがこんなアマゴが釣りたかったのは確か。
すでにこの日の目標は達成してしまったか(笑!)、満足感に満ち溢れてしまい以降は「のんびり釣り」になってしまう。

さて、てっちゃんと交互に竿を出しながら釣り上がる。
反応は今ひとつながらも点々と赤榎葉魚が2人を楽しませてくれる。
その後に釣れたアマゴの朱点は、下のようにチトばかりオトナシめ。

アマゴのアップ

最初のうちはてっちゃんのテンカラの方に反応がヨイ。
それでも、おいらと一緒のエサ釣りへとシフトチェンジ。
ここは全体的にサイズは狙えそうにないとテンカラ竿にエサ仕掛けで、6寸サイズに弄ばれるのを楽しんでいた。

デカいアブラが掛かってもおいらの前や後ろで、
「ひょ~♪」と奇声があがる。
おいらのハヤ竿釣りと一緒で、これも渓流釣りの一つだなぁ、と。

おいらにとって、釣り味ってのはとても大切。
抜くもいなすもその日の気分だけどモ。

壊したはずのポイントからアマゴを釣る

大渕までもう少しの所にチョークストンっぽい2条の落ち込みがある大場に到着。
おいらは右、そしててっちゃんは左からと2手に分かれて狙うことにした。

小さなチョックストーン
まぁ、チョックストーンといえばそうとも言えるww

んが、てっちゃんが足を乗せた大木がバランスを崩してポイントの中へとドボ~ン!
2人でこれはアカンなぁと大笑いしながらも竿を出してみると、てっちゃんの竿にアマゴがヒット~!

釣り人と釣果

脱帽です♪

仕掛けを絡ませた上にポイントを潰したという嫌な流れを断ち切った満面の笑顔~!
悪いことばかりじゃないんですネ♪

今回の様に流木が大きな音を立てて渕の中に落ちたりだけではなく、無暗にドブったり立ちこんだりして「ポイントを壊してもう駄目かなぁ」と思うことも多いけれど、経験上あまり気にしすぎることはないと思ってる。
もちろん気を遣って「木化け・石化け」がまず大事だけど、竿を出さないと釣れないしね。

大渕と段々のある落ち込み
人止めのイヤ、選別の淵に到着

楽しみながらも到着したのは、かつての大水が少しづつ崩して作ったと思われる大渕。
泳ぐか巻くのかを選ばされる場所だが、巻いて釣らずに撤退を選択w

脱渓後は車止めにまで戻り、カップラーメンで昼食。
サイズが気になる大分川の別支流にと移動することにした。

支流を変えてアマゴの数釣りを楽しむ

弱冠風が強くなり、仕掛けの流しが面倒くさくなった。オモリを大きくするか、仕掛けを短くするか考えた結果は、やはり面倒くさいので道糸の下に0.2号のメタルラインをハリスとした。

多少なりと糸の重さが風対策になるので、おいらの引き出しの一つ♪ 竿の長さは4.5m。メタルは流れを切るとかって話も在るけど、おいらが普通に流してもド~セ流れを切る(大笑!)んで、あまり気にしない。

そんなことよりも糸を噛み切る時に、歯にチ~ンっと響くのは辛い。

「え、鋏を持ってないの?」、いやハリスを切るいつもの癖で…。
ルアーの時も5号以上の道糸やリーダーを使うようになるまで持ってませんでした(笑!)。

大分川支流の流れ

ラインの細さか? 魚影の濃さか? 一番考えられないのはおいらの腕か? 
ポンポンと六~七寸までのアマゴが釣れ盛る。
次第に調子に乗って、通常は攻めないような瀬ですらエサを流し始めた♪

「好反応じゃね~か!」とばかりに、仕掛けを木の下に送り込んだり、仕掛けを止めて吹き上げたり、落ち込みの頭から止め降ろしたりと持てる数釣りテクを駆使。
釣り方を久々の数釣りモードへと転移。

しかしすぐに飽きるのがおいらの悪い癖、後はのんびりモードで戯れた。
まぁ、反応も薄くなったってのもありますけど…。

おいらの求めるアマゴの理想の姿形と色具合。

体長は九寸ほどで、全体が黄金色に輝き、腹部は黄色が弱冠強いクリーム色。
背までこきあがらない1.5~2段のパーマークに、主張しすぎない真紅の朱点は多すぎず少なからず。

口周りは、鼻曲がりや歯の生えた野性を訴えるものでなく、エレガントな曲線で先端部へと向かうもの。
各ヒレは、透明や黄色もしくは黒味が強いのは駄目、3色の縞がはっきりと出て、尖りすぎず長すぎず。

おいらの空想デス♪

アマゴなのかと訝る

とまぁ夢想はしてみたものの、こんな色形のアマゴも釣れました。

この日の最後に、落ち込んでから12~3mほどのプールがある、高さ1m程のエンテに至った。
その中ほどで大岩が前後を分けているため、おいらが上手をそしててっちゃんが下手側を釣ることにした。

良型の期待をして臨んだものの、残念ながら2人とも7寸の上までの結果。

リリースされるアマゴ

久しぶりにアメゴと出会えた感覚でした。

サイズには恵まれませんでしたが、久しぶりにアメゴが釣れたという感じでまるっと全てヨシ。
やはり最初の1匹で終わっていたような気がします。

アマゴじゃなくて、やっぱしアメゴの聖地四国に行かなきゃね!

【2016年8月23日追記分】大分のアマゴは全体的に朱点が薄いように感じております。あえて箇所を上げるなら大分川の今回の支流、駅館川、番匠川、大野川のそれぞれ一部の源流にひっそりと姿が見られます。う~ん、それが原種(在来種とか天然とかね、もう表現は分からんくなっちょるけんねw)に近いのかといえば「はてさて?」です。朱点は甲殻類を食すと綺麗にでるという話もありますので、支流の餌や個体の食性による部分も多いのではないでしょうか、と考えてます。

2006年エノハの渓へ第4話は、

筑後川から大野川へと移動した先で35cmを超える大アマゴが! 果たして釣ったのは?

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