魚類関連の史料・伝承

魚類関連の史料・伝承 魚類史料・伝承

魚と人との関りを歴史と民俗を基にした記事一覧。

筆者の魚名調査・研究の基礎として、関連する資料や伝承について分かりやすく紹介、解説しています。

元はと言えば、「イワナの九州での生息があったのか?」と「アカホゴ」はどこまでアカホゴだったのだろうか?という2つの疑問を解くために魚名を調べていたら嵌ってしまったのですが、これはこれで中々に面白いものです。

方言を調べるほどに、言語としての日本語や漢字伝来の頃や江戸時代の大きな意味などについて考えが広がってしまいます。

収集がつかなくなることはないはず、そうきっと、多分www

魚類史料・伝承

筑前国産物帳に記載の魚名語彙をみる

今回は筑前国の魚名語彙・方言を見るため、筑前国産物帳を読んでみた。現代で言えば福岡県北西部にあたるが、同資料からは江戸時代中期における、魚種の豊富さ、魚類の販売、地域性、魚名変化の段階が見られる。産物帳自体には、動植物、魚類や鉱物が記されており、各種研究に貴重な物でもある。
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豊後国之内熊本領産物帳にみる魚名一覧とその比定

豊後国之内熊本領産物帳に記されている江戸中後期の大分の魚名を確認し、方言や魚種などの調査に役立てばと考えました。残念ながら熊本藩の飛び地ということもあったせいか記述自体はかなり標準(当時の)表現・表記よりのものとなっています。
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肥後国山鹿郡と山本郡の江戸期史料から菊池川中流域の魚名を見る

『山鹿郡山鹿中村両手永名品』と『山本郡正院手永土産』は、肥後細川藩が江戸幕府に提出した『肥後国之内熊本領産物帳』を作成する際の基礎資料となったものの一部とされる。ここでは熊本県北の魚種及び魚名方言調査の一環として読解してみた。
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肥後国之内熊本領産物帳にみる熊本県の魚名及び方言

旧肥後国熊本藩主細川家が遺してくれた「肥後国之内熊本領産物帳」の中から魚名を抜き出し、江戸時代の魚名方言及び表現を確認してみました。現代の魚名との遠近を感じるとともに、往時の言葉の豊かさが実感できました。
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「物類称呼」にて江戸期の魚名及びその方言を確認する

「物類称呼」は俳諧師の越谷吾山の編により安永4(1775)年に江戸で刊行された諸国方言の類集。ここでは江戸時代の魚名表記(漢字や読み)と各地の方言を確認して、関連語彙の調査・研究に役立てるべく各魚種について抜き書きしてみた。