駅館川支流恵良川にて化け物魚に翻弄された

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エノハとアメゴ釣りの記憶 第1話

正確な日の記憶がねぇんじゃけど、高知から大分に帰っちきた94~97年頃の事やったんじゃねぇかな。

こん頃は、ばかんごつルアー釣りんじょおしよっちから、手にゃ「リールだこ」があっちなぁ、タモも使わんけん親指と人差し指の間もいっつも爛れちょったっちゃ。
リールとルアーから離れちしもうた今じゃあ考えられんけどなぁ。

海釣りも楽しかったんやけど「休日は足を伸ばしてみるか」っちゅうこっちから渓流釣りも再開したんやな。

ほんで、いまん大分県北部ん宇佐あたりを流れちょる駅館川ぢから、エノハ開拓釣行をしちょった日ん話でのしようかのぉ。

~ エノハ・アメゴ釣りの記憶 第1話 ~

駅館川のエノハ釣り場開拓に向かう

大分県北河川の方が距離的に近かった頃、駅館川と山国川が選択肢にあった。

津房川と恵良川と分かれているけれど一尾根越えればどちらでも入渓は可能、数度の撃沈をくらいつつも釣れるポイントを絞り込んでいった。

まぁ最近の無残とも言える駅館川のエノハ釣況を考えると、当時はまだまだ天国と言えたかもしれない。

魚影自体は九州の他有名河川に比べると劣るものの周辺の人気河川に比べると入渓者も少なく、まだまだエノハの放流もあったようで、時期になれば一年魚サイズの数釣りで嫌気がさしたことも幾たびかあった。

今考えれば幾つか理由はあるのだけれど、一発大物に期待できる可能性は存外高かった。
先達が0.6号を飛ばされたという大物ポイントでは、腕のせいか尺までしか出会えなかったのは無念。

まぁ釣り場の紹介記事は以下にあるので興味のある方は参考にしてほしい。

ただ寒水にあった淡水魚センター(すまぬ、正確な名がおもいだせんw)が無くなった後は、一気に魚が減っていったと思う。

恵良川と鹿嵐山

津房川のポイントを理解し始めた頃だったか、誘いを受けて参加した鹿嵐山(かならせやま:758m)登山。
下りルートにある痩せ尾根にビビり「低山でも舐めれたものじゃないなあ」なんて一端の山屋をきどっても、エノハ好きの血も疼けば恵良川通いが始まったのは当然かと。

恵良川は日出生台方面から安心院市院内町を流れる支流。
津房川よりも開拓に手こずり、ほとんどと言ってよいほど良い思い出がない。

それでも強烈な印象があるのは化け物魚にやられたからだろう(笑!)。

姿の見えぬ大物が突然に竿に!!

ポイントに着いたのは良く晴れた日のお昼頃。
数日続いた雨の影響で、水には濁りがしっかりと入り、川の中の様子は見えていなかった。
 
== 仕掛け ========
竿:5.4m硬中硬
糸:天上糸0.8号 ハリス0.4号
エサ:ミミズ
===============

とにかくエノハが釣れたらなぁなんての軽い気持ちの釣行で、事前に情報も何も仕入れておらず、場所も探しながらの新規の恵良川開拓。
最初からイダ・ハヤのオンパレードに、「これは厳しいのか?」なんて思いながら引き続きエサを流していると目印が止まった。

ん?っと竿をあおるとイキナリ引き絞られる。
「なんじゃぁ~!」
必死に耐えてみるが、おいらは軽いパニック状態に!

腰を落とし、竿をしっかり立てて引きをいなしてみるが魚は姿を見せずに悠々と渕の中をまわっている。
暴風雨の中に一人!と言う感覚にとらわれ、正直何をどうすればいいのか皆目検討もつかない!
(大物経験の薄さが出たと思う、マジで)

多少落ち着きを取り戻し再度ポイントを確認すると5mほど先の下流側には3m位の小滝があり広いプールになっている。
下らせて勝負するなら、「飛び込むしかないのか? 行くぞ!」、そう決心したおいらの耳に入ったのは、当時のおいらレベルでは考えられないものだった。

糸はキーンと鳴き散らし、竿がミリミリと軋み揺れる音に
「嘘やろ~?@@?」と、再びのパニック状態。

…必死のやり取りが続く…。

どれくらいくらいたったのかは分からない、ただ耐えるだけしか思いつかなかった。

魚もつかれたのか一休み?したように感じた。
「ふぅ、仕切りなおすか」、などと思って油断した瞬間、再度強い締め込みが。

再び先手をとられ、対応ができないままに痛恨のラインブレイク!

それでも、あきらめきれなかったのだろう。
切れた糸を求めザブザブと股下まで入り、魚が居たであろう辺りを探ってみるが全ては後の祭り…。

じっと立ち尽くし、底の見えない流れを恨めしそうにただ眺め続けた。

鱒か鯉? それともアレか?

姿は見ていないので何とも言えない、魚は一体何だったのか?
走りは力強いもののスピード感がかけていた気がするので、今思えばエノハなどのマス類では無さそう。
というわけで鯉の60アップかもと思うのだが、果たして如何に?

ただ駅館川にはあの天然記念物が居る、もしかしてオオサンショウウオ!? そんなばかな…。

この出来事の少し前に大分川の上流部で40オーバーの野ゴイを仕留めてたし、ヤリトリにも自信を持っていたのが全て崩れた1日に、嗚呼無念…。

それでもこの経験が大型ニジマス釣りに受け継がれたような気がしないでもない♪
長くやっていると、まぁ色々と面白い事も起きるものです。

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