鏡川本流筋にてアメゴの細糸釣りを試行した頃 零釣法もどき♪

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エノハとアメゴ釣りの記憶 第4話

どんな釣りでもそうかと思うが、少し慣れてくると「より多く釣りたい」とか「大物を獲りたい」そして「あの一匹を手に…」なんて風に思いが膨らんでいく。

当時の憧渓もちょうどそんな頃合いだったようで、鏡川のアメゴたちをもっと知りたいという思いとともに情報に飢えていたかと思う。時を同じくして「渓流釣り」が幾らか流行になったようで、出版各社からこぞって渓流釣りに関する雑誌類や入門書が発行されたり、竿をはじめとした道具類が数多く発表された。

高知の釣具屋でさえ各社の廉価版から最高級まで振ることができたことを思えば、現在の釣具屋の渓流関連の非充実ぶりが嘘のように感じられる。
まぁ、高い竿には手も足も出なかったのだけれどもが♪

そんな時代に耳にしたのが伊藤稔氏の「零釣法」であり、実際にやってみたのがもどきのアメゴの細糸釣り。

田舎者が飛びつくには格好の餌が撒かれ反射喰いをしてしまったお話、そしてミミズに残された大型魚の歯型のお話でござる。

~ エノハ・アメゴ釣りの記憶 第4話 ~

DAIWAマンになっていた時期

憧渓の渓流釣りに大きな影響を与えたのは、伊藤稔氏と細山長司氏の2人。
源流方面にのみ興味が強かったのだけれど、中本流域にも自身の釣り場が広がったのはお二方のお陰。

それで益々中途半端な渓流釣り師になった気もするが、元来の性格のせいでもあろうと思う(笑)。

古い方ならご存じの通り、伊藤稔氏=DAIWAだった。
若い上に流行り物にやられ易い性質だった憧渓、一気にDAIWAマンに覚醒したらしくリール(ルアー用として)や竿などが一新されたらしい♪

ついでにルアーの師匠達の影響もあってリールは「ミッチエル」や「アブ」やらにもやられかけた。

それらの道具は壊れたり折れたりで2020年を過ぎた現在ほとんど手元にないのは残念だが、DAIWA製の物は一つもなくシマノ製のリールだけが未だに現役なのが不思議なところか。

細糸による零釣法もどきに嵌る

伊藤稔氏に傾倒していたものの、零釣法専用竿は少し高く周辺には細糸を操る先達も居なかった。
そこで冬の時期に「寒バヤ釣りもできるしな」、と購入したのはDAIWAのハヤ竿5.3m。

この頃出始めた本流竿は正直重くて片手で振り辛かったり、良い竿は高いといった理由からの選択。
結局は本流竿を手にして両手持ちを覚えたので、遠回りした気もするんだけれどもが。

まぁ0.2号以下の糸使用ってこともあり良型を抜くことは出来ないし、東川川での尺アメゴさよなら事件以来タモも常時装備したので取り込みの良い練習にもなったかと思う。

そんな零釣法もどきの釣りが気に入ったのだろう、鏡川だけでなく物部川や仁淀川でも本流筋や広い場所のアメゴ狙いはこのハヤ竿でポイントを開拓していった。

初場で探りを入れるときはルアー使用のが多かった気もするが。

鏡川本流でミミズに残った歯形…

さてハヤ竿を持って鏡川の本流筋を攻め始めたわけだが、開拓しながらもあってか当たりはずれの大きな釣りが続いたと思う。

鏡ダムのインレット附近から重倉川との合流点までの全域でデカイダーと呼んでいた30~40cm手前のイダがかかる点も面白く、竿捌きや取り込みの練習にもなった。
当然の様にイダキングの称号(略してイダキンw、分かる人だけで良い)を有り難く頂いていたものの、アメキングの称号は遠かった…。

ハヤ類が掛かるのは当然だが、鮎も存外な数が釣れていた。

鮎は友釣りか引っ掛けってイメージが強かったせいか、ミミズや蟹といったエサも喰うんだなと知ったのも鏡川本流でのこと。
ハラワタ嫌いの憧渓が鮎の腹も開いて持ち帰ると、一斉に「それはない」とか「常識がない」などと釣り仲間に馬鹿にされてやめたけれど、今でも持ち帰るなら開きたいとは思っている、オウイエ♪

一方本命であるアメゴのサイズは、ルアーの方が尺前後まで釣れたのに対して零釣法もどきのエサ釣りでは7寸クラスが中心で良くて8寸といったところ、数釣りは出きたけれどといったところで零釣法もどきにしてはそんなものだったかと。

アメゴの40cm越え等のサイズを上げたいなどという希望は叶わないまま。

今思えばもう少し流し方に工夫をすれば良かったし、ポイントを見る目も無かったのだろう。
特に渕や大場などでは、全く手も足も出ないという情けない状況だった、まぁ今でも大場は苦手な気もする(笑!)。

そんな時期の零釣法もどきでも、たった一度だけ大きなチャンスがあった。
これをモノにできないのがそこまでの腕かとも思うけれども♪

時期は覚えていないが、前日に少しの雨があり当日の天候は薄曇り。

場所は上記参照で、田んぼの間から東川川に降り立ち、少し下ってから本流との合流点下流から釣り始めたように思う。
当然仕掛けは細糸に小ハリだが、エサはミミズちゃん♪

※以前の紹介では、「土佐山村の役場近くの本流筋と高川川の合流点付近の橋の下回り」としていたが、周辺地系の記憶から地図を確認したため修正。

大本命と思っていた合流点まではイダ・ハヤばかり。
「だめだったかぁ」と気合いが抜けたままなんとなく合流点から上へと進み、仕掛けを投入すると目印に微妙なアタリがでた。

合わせることができずに仕掛けを戻して見てみると、エサのミミズには点々と歯形だけが残っていた。
歯のしっかりした奴といえば…、アメゴの大物ではないのか?
そう思ってその後も何度か通っては見たが、普通サイズのアメゴだけ。

駅館川といい、W谷といい、おいらって昔から超大物とかには本当に縁がないんですねぇ、らーて、しみじみ思いゆうがって。
これも東川川が関係しているのは、もうなんというかねぇと…。

これ以来、ミミズはハリからハリスへとしっかりとこきあげて使用するべきだと思うようになったとか♪
特にブッキーな方は「ミミズ通し」は常時装備しておくべき小道具、面倒がらずに意識すべきかと。

まぁミミズのチョンがけが悪いとは思わないけれど、それはアメゴの反応が良い時や時間がもったいない時かなと。

特に開けた場所や中・本流部っていうのはエサが多くなるので、源流域に比べると喰い方が違うのではなんて感じてます、チャンスを逃さない準備は本当に大切で「チャンスを逃して泣くくらいなら!」ですよ♪

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