さて最近はお気楽釣行が主流でしたが、この日は久々に少しハードな釣行となりました。
ブッシュをかき分け、腰までの流れや大きな落ち込み、ナメの側壁を突破し、イバラに刺されながらも…。しまった、ザイルもナタもなにもなかったのです。
無茶はいけません、ハイ。
朝6時にローソンでチンの字と合流し、最初はとある大堰堤下流部までの走破が今日の目標。トラブル続きながらもニジマスの尺越えとの出会いなどなど、悲喜こもごもの楽しい一日でした…。
~2003年 エノハの渓へ第5話~
薄い霧の漂う山中にて
まずはこの数日前にゲットした美しいアマゴ♪
※追記 デジカメで接写できなかったのが今でも悔やまれるこの一匹。大分で釣ったアマゴの中で1、2を争う魚体と朱点の美しさでした。
国道を曲がり、道端の広場に車を留め旧道を降る。その後、廃屋となった家のぐるり(大分弁で周りのこと)で下降場所を探すが、気楽に降りれそうな所が無い。
そこで、田んぼの畦から1mほど飛び降り、背の高さほどの草を2人でラッセル(!?)しながら川に降り立った。
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
竿 APOLLO 秘峰 4.5m 硬調
糸 天上糸 0.8号
ハリス バリバスゲーム2lb(0.4号相当)
ハリ グラン 川虫1~3号、きじブドウ虫1~3号
オモリ ガン次郎G3~G1号
エサ クロカワ虫、ミミズ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
前日の雨のせいで平水より増水しているため、渡渉と遡行には存外苦労させられることとなった。
ハリとオモリと糸と目印にタモが無いんですけど・・
おいらは基本的に仕掛けは現場で作ります。そんなおいらが仕掛けを作る段階で、胸ポケットに入れていた0.4号の糸が引っ張った瞬間にポロリンと…。反射的に足を出したものの、つま先部分にナイスヒット!
先はおいらが口に咥えていたので、そのまま川の流れにドンブラコと流れてしまいました(泣)。
仕方なく、空いていた糸巻きにくるくると約30mほどマキトリました。ゲームを銀鱗の糸巻きに巻き変えていたものですからねぇ。
最初から笑いを取ったこの日だが釣果の方は順調で、8寸強から6寸までが2人の竿を順々に絞ってくれる。ところが、まだまだ「笑い」は起きるのだった。
増水のためスクラム渡渉に近い形をとり、苦労して大きな落ち込みを越えた後…、突然!
チン 「あの~!?」
憧渓 「ん!?」
チン 「ハリとオモリと糸と目印が無いんですけど?」
憧渓 「は!? わぃ、こうてきたっち言いよったんじゃねぇんかぃ」
チン 「ポーチのチャックが開いたままで…」
取りに戻ってみたものの渡渉時に流されたようで…。
ぶつぶつ言いながら、仕掛けの一部を分けてあげた。
その後は、強い流れとイバラとクモの巣で遡行に苦労させられながらも6~7寸サイズがポツポツ釣れ続いた。
ンが昼を過ぎたところで、
チン 「もう昼過ぎましたよね(満面の笑顔!)」
憧渓 「ん!? じゃあのぉ」
チン 「んじゃ、(塩ラーメン喰いに)行きますか?
(さらに、満面の笑顔!)」
憧渓 「ほな、(アルクに)行くか!」
ということで、大堰堤までの遡行をあきらめてエスケープルートを探すことにしたものの、この日はまだまだ笑いを取ることを忘れない2人、いや正確にはチンの字だ!
いばらの崖をヒィヒィ言いながらも突破すると、上の道までさらに5m程のブロックの壁が (一瞬の空白) そびえており頭が真っ白に…。
なんとか苦労してコンクリートブロックを登った後にまたまた、
チン 「あの~!?」
憧渓 「ん!?」
チン 「腰ベルトに差していたはずのタモが無いんですけど」
憧渓 「は!?」
どうやらイバラを突破する際に落としたようだが、取りに戻ろうと崖の下を覗いて見てからタモをあきらめたチンの字なのでした。
この川は2人で20本強ほどの結果となりました。
分けた道具でニジマスの尺越え!
さて、お昼を久住町小倉峠のアルクで、いつもの塩ラーメンの大盛りを喰って満腹になった後は、別の川に転戦。こちらは川幅も広くゆったりと釣ることができる。
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
竿 シマノ ハヤ竿 寒風 5.3m 硬調
糸 天上糸 0.8号
ハリス zaito鮎0.3号
ハリ グラン 川虫1~3号、きじブドウ虫1~3号
オモリ ガン次郎G3~B号
エサ クロカワ虫、ミミズ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
こちらでも順調に釣れてくれるので、中々楽しい状況が続いている。ただしここでもハリ、糸、オモリ、目印は次々に強奪されていったww
おいらの上流側を釣っていたチンペー君の方から叫び声(!?)らしき声が聞こえた…。そこで見てみると、竿を曲げたままの彼が上流に上ったり、下ったりしている。
ちなみに竿も「オイラの~!」
見れば分かるのに間抜けなおいらが、
憧渓 「お、大きいんか?」
チン 「…」
憧渓 「どうすんの?」
チン 「タ、タモも~無いっす」
と、3分ほどじっくりとヤリトリした後で、下流側にいたおいらが取り込みました。んが、太い、丸い、ムナビレが無いの3拍子揃ったニジマスの尺越えをゲットしたチンの字。
「ヤッタネ!」って道具貸したおいらに感謝でしょ?
これ以来道具類の現場取引は高価で行われているとかどうとかw
大分川源流部にて独特のアマゴ
仕事をとっとときりあげ、大分川の某源流部に出撃! 夕方の5時から釣りの開始。
最初は毛ばりにチャレンジしたものの合わせが分かりませ~ん(怒)、とっとと川虫を拾いエサに変更。
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
竿 APOLLO 秘峰 4.5m 硬調
糸 天上糸 0.8号
ハリス バリバスゲーム2lb(0.4号相当)
ハリ グラン 川虫1~3号、きじブドウ虫1~3号
オモリ ガン次郎G3~G1号
エサ クロカワ虫、ミミズ
/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
増水気味が良かったのか、各ポイントで反応がある。
そんな中、「ココ」というポイントでこの日最長の8寸5分を即取り込み! 婚姻色がでたオイカワのハラビレのように赤く大きなのが特徴で濃い朱点がステキな1本でした。
入った甲斐が有ったと言うものです。
すでに薄暗くなっていた上にカメラも持ってきていませんでした、すんまっしぇん。
この周辺でハラビレ・尻ビレの一番外側がイワナのように白く、長めのエノハの形は独特のもんです。
そんなに奥ではないですが、この沢の天然ものだったらなんて思ってしまいました。
2003年『エノハの渓へ』第6話へと続く♪