今年に地道に進めていたのが峠の地名調査。
なんとか全国峠地名の一覧が完成!
まぁこれが済んだけんち終わりじゃねえほでなぁ、各峠の位置情報確認からの地図化を追加中。
九州は済んじょるけん、四国、中国と東進していく予定っちゃ。
それを進めつつ個別の峠地名を考察、語彙としての歴史に坂や越の理解、街道・道筋地名と地形地名、峠地名の命名傾向等々♪
で、叩き台にするべき一覧がこちら♪
と考えつつ個別に見ちいったらのぉや、自分の知識量が足りん、いや圧倒的に足りんっち気付いたんやわなぁ。
分かりやすそうな地名から一つ簡単に例をあげちみると、坂元と元坂ってどげえちごうんかえ? と。
もしか「キラン!」っち思いつくのが、折口信夫が逆語序の例と挙げた「片岡」wちゅう地名。
簡単に言うとこれは片側の岡(もう一つの岡・片一方の岡)でなくて、岡の片側(岡の傍ら)にあるという意。
つまり、岡の傍らにある場所なら「岡片」とでも言うべきを「片岡」と呼ぶ(こちらが古い表現では?と)、つまり意味と語順が違っちょるまま残っちょんわけじゃね。
ただし、実際に地図を見ちいっちから、片一方の岡(例:栃木県矢板市片岡)で良さそうな場所もあるけん注意も要るんよね。
かてて加えて、古語の意味、中世以前の発音と表記…、ほら豊後には風土記も残っちょるしw。
こりゃあいかれん、歴史・民俗・地理だけでん足りんのに、国語・古文、比較言語学、各地の郷土史なんかも要るんやなぁっち、とりかかった今、後悔の真っ最中wwww
まぁ愚痴はここまでにしちょいて、今回はそのとっかかりのお話をばしちょかんといかんなと^^
難読山名の一尺八寸山、月出山岳が契機の地名調査
全国難読山名のトップテン(1996年の日本異様難読山名コンテスト、2016年の全国の難読山名調査)に顔を出す山が大分県内に三座ある。
それが「一尺八寸山」、「月出山岳」、「万年山」であり、中でも「一尺八寸山」はどちらの調査でも堂々の一位!
読みの答えは、以下♪
一尺八寸山 ⇒ みおうやま
月出山岳 ⇒ かんとうだけ
万年山 ⇒ はねやま
それぞれの伝承や由来については個別に取り上げる予定なのでここでは省くんだけど、源流釣り好きな自分は存外大分県内の山は地図で確認してる訳で、特に「月出山岳って、何か似た印象の…」と幾つか気になる山名と結びついた。
〇カルト山 国道210号、水分峠の北。
〇戸山 日田市大字小野、花月川と小野川と分ける山。
そう「ト」の音だった。
峠を「ト」、「トウ」と呼ぶ例
一尺八寸山のすぐ北側、中津市山国町長尾野にある「大石峠」を知っている人も多いかと。
廃道や廃トンネルでも有名のようでググればすぐに出てくると思うが、元々の読みや地元の人の発音は「オシガト」や「オシガトー」である、ニヤリ♪
もう一つは地図に載ってないが、宇佐市安心院町下毛にある九人ケ塔(峠)で「くにんがとう」があり、直ぐ西にも一人ヶ塔(峠)で「いちにんがとう」ってのもある、ますますニヤリ♪
ここまで来ると単純に結び付けた、つまり峠って「タワむ」からとか「タムケ」からの転訛だって聞いた気がするけど、元は山岳地名で「ト」とか「トウ」なんじゃないの?と。
「これ本当なら、先行研究ってか語源の説、間違えてね?wwww」
「んじゃ、ちょっと調べりゃその証拠見つかるやろ、四国もトウ名の峠あったしな、グフフ」
と単純に考えた自分は、完全に中国地方の「タオ・タワ」や柳田の言ってた「ヒョウ」も頭から抜けてた訳でして。
ホントもう、自分を殴ってやりたい…。
調べ始めてすぐに気がついたんですよ、単純に各県毎に150件で47都道府県なので七千と五十件、まぁ地名を地形や史料から推測すれば一万件は軽く越えるだろうなぁと、でもやり始めたしなぁと。
笑っていいよ、ホレ。
大分県の峠地名一覧は完成しちょります♪
峠地名に関しては一応形になってますし、大分県分は地図(九州峠地名地図完成済)にもしてますから、気になる方は以下の記事もご覧くださいな。
これを書いてる時点では、香川県のを峠地名を新しく追加・位置確認しつつ進んでいるんだけどねぇ。
一応、現行の国土地理院地図やネットにある古地図を参考に確認、つまり小字のほとんどは無視している状態なんだなぁ。
これに、各種郷土史資料、三角点名やため池にも峠地名が記されているから、追加には事欠かない、いやキリが無いともいふ♪
各種伝説研究進める中、魚名方言に地名研究加えて一体何がしたいのか分かってないですが、それでも調べてるとアレコレがソチコチと繋がってくるわけでして♪
九州のイワナ語彙調査もこの中で新たな視点を得ることができてるので、なんとか形にしたいものですハイ!
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