耳川での週末渓流釣り ヤマメより椎葉村のいのしし蕎麦にw

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2004年 エノハの渓へ第10話

宮崎県の椎葉村といえば個人的には、渓流釣りよりも柳田國男の「後狩詞記(のちのかりことばのき)」を思い浮かべてしまう。この「後狩詞記」は、柳田国男の著書であり、1908年著者が宮崎県椎葉村で狩の故実を聞書きしたもので1909年の刊。
「遠野物語」と共に後の日本民俗学に与えた影響は大である。

耳川と球磨川は九州での渓流釣り人気河川の双璧かと思うと、ヤマメ釣りの話をメインにしたいところではあるが、蕎麦と博物館の記憶しかないので仕方ありません。

~2004年 エノハの渓へ第10話~

宮崎県椎葉村内耳川流域のヤマメ釣り

「耳川の上椎葉ダムの上流域でヤマメ釣りませんか!」

福岡県のtakeさんとそんなメールが届き、お互いに日程を調整して合流することに決定。
久々の耳川水系かつ初めての上椎葉ダム上流域ということで、楽しみにしていた。

耳川の流れ

チンの字と合流し大分を午前0時過ぎに出発、国見峠にて休憩し朝4時少し前にtakeさんと父上さんと合流、その後上椎葉ダム上流にてW君も合流。
計5人での出撃で、自身も楽しみにしていた場所だけにテンションはかなり高かった!!

とりあえず景色云々以前にさすがに週末の耳川と言うべきか、国見峠を越えてからカーブやちょっとした広場毎に車。

ダムの上に行っても車・車…。
みなさん泊まりがけで来られているようで、朝のコーヒーを飲んでおられた方も…。

やはり人気の場所だけに個人的には、
「こりゃあ、エノハ釣りなら平日に来た方が良さそうだなあと♪」というのが実感。

尾前や不土野方面を転々と釣るが・・

個人的に受けた耳川ダム上の印象は、奥深くまで川幅もかなりしっかりとあり、水量も豊富で安定しているのだろうというもの。

水はしっかりと美しく渓相も良い。
四国に居た頃から「オモリは重めに^^」と聞いていたとおりに水の押しは強そうだ。

四国や中部地方の山塊のイメージが強いからか、山自体は思っていたよりも特に深いとは思わなかった。
高知で言えば、本川村あたりの印象で懐かしさはある。
全体的な流れというか川自体は力強く感じられた。

まぁ、川幅も広いので尾前や不土野の上下流へと適当に分散し釣りを開始。

耳川の本流筋

「柳田は何を見たのだろうか‥」などと思いを馳せつつ、今日の渓流釣りを考えた。

/_/_/_/_/_/ 憧渓の仕掛け _/_/_/_/_/

■竿 がまかつ マルチストリーム5.3m
■糸 サンライン渓流 0.3号
■ハリ がまかつ キジスペシャル 7号
■オモリ バリバス エコオモリ G2~2B
■エサ ミミズ

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耳川と釣り人

ところがこの日はあまり源流と呼べるところには入らなかった、というより入るパワーも無かったというのが正解か。人が多いとエノハを釣る気も失せてしまうのはおいらだけでしょうか?

takeさんの父上とW君は元気に谷を闊歩したが、後の3人は…。

ちなみにこの日おいらは恥ずかしながらの1バラシのみの丸坊主…、エノハは一体何処ですか~!なんて叫びたくなる。
午前中その他の皆さんは数本づつ。

同行の皆さん、この日はお疲れ様でした~♪ 再度チャレンジしましょ。

山女魚を狙う釣り人

takeさん親子はこの日椎葉村にて宿泊とのこと、またW君は谷を越えて一ツ瀬川方面から宮崎市内を目指すと、目的が違ったので午前中でそれぞれのルートに別れた。

ちなみに、午後からtakeさんが25cmほどの良型エノハを1本ゲットしたとのこと。

ダムのインレットに居た鹿
当時光学3倍の限界、ギリまで拡大してみましたw

ダムのインレット付近には鹿の親子がたむろしておりました。

椎葉村の散策 いのしし蕎麦と民俗芸能博物館

精神的もばて上げたおいらは、チンの字と2人して午後からは釣る気もなくなり、まったり椎葉観光としゃれ込むことにした。

車を停め椎葉村の中心部をテクテクと歩くお腹の減った2人に、「いのししそば」の幟が目に入れば店内に直行です。

平家の里での定食

週末とあってか店内もまずは、腹ごなし! おいらは「いのししそば定食」、満足満足。

※追記:このお店の名前は失念してましたが、後日耳川へと釣りの原稿作成の取材に訪れた折りのこと、また「いのししそば」を食べようとお店を探したのですが無くなっていました。

別に入った蕎麦屋さんで話を伺ったところ、この釣行の翌年2005年台風14号大水害にて流されてしまったとのことで、残念至極。

椎葉村歴史民俗資料館

その後、以前から行きたかった民俗芸能博物館や国指定重要文化財の那須家住宅へ。
椎葉の歴史そして民俗に芸能をじっくりと見て回った。
いのししや鯉など山の幸、川の恵みと共に生きていたことが偲ばれた。

庄屋の屋敷

今度は1泊を考えヤマメ釣りにも「ゆっくり」と来てみたいものです。
あら今回のヤマメはどうなった?

椎葉村散策後日譚

耳川方面へと釣りに行くと国道265号線の十根川沿いに、国指定天然記念物の道案内があるのをご存知かと思う。
いつも気にはなっていたもののヤマメ見たさについつい素通りしてしまっていた。

それでも耳川の取材に訪れた際、機会を得て椎原付近で十根川と合流する小さな谷の上流側にある、八村杉(十根の杉とも)、大久保のヒノキ、十根川重要伝統的建造物群保存地区を散策した。

大久保のヒノキ

椎葉村のかつての姿を思わせる集落と圧倒的な自然の力、造詣美を堪能できた。
もう一度釣り以外でのんびりと椎葉村に浸りたいと思う。

2004年『エノハの渓へ』第11話へと続く♪

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