夏と云えば、定番は海水浴か!
泳ぎの今ひとつ得意でないおいらは、海水浴に人を誘うことはなかった。
ところが、渓流が呼んでいるこの季節というのに、チンの字が五月蝿い
「国東の瀬が呼んでますよ」
とか、
「ウニやらヨメサラが美味しいっちいよったデスよね」
なんて磯遊び気分が満々の連絡が入ると、
「仕方ねぇのぉ♪」
と、いきなりエノハ狙いから方針転換、大分県国東半島のとある瀬に出撃することにした。
※ここで云う瀬とは、沈み根のことと思っていただくと理解しやすいかも♪
~2006年 エノハの渓へ第5話~
国東の瀬にて、根魚とウニを堪能する
瀬戸内海に突き出す大分県の国東半島は、全体として遠浅の海岸線が続く。
昔は投げ釣り(キス)の九州予選なども開かれているのでご存知の方も多いだろう。
そのため昔は半パンで立ち込んで、ジグやミノーを使ってスズキやらヤズの沸きを狙ってたけど、ヒラメやらカレイを踏んづけることもあった。
そんな国東での磯遊びは、地元情報があるので場所も詳細も書かないけど、おいらたちのはこの遠浅の地形を活かしたもの。
磯遊びとは書いているが、単純に釣り場となりそうな磯場ではない♪
色々問題があるので基本的にはヤスは持たないし、サザエも狙わない。
短竿(のべ竿もいいが、糸がめんどうになるのでリールが良)で根魚メインに探り釣りをしながら、足元にあるウニを拾う♪
ただしやりすぎて深みを渡ろうとすると、沖に流される可能性もあるので注意は必要。
根魚とウニを堪能するこんな方法もあるのかって感じで紹介しておきます。
なにせ面白いしw
どぶって沖へでるんです、キラリ~ン!
現場に到着し、2人とも準備に入る。
仕掛けというか?所持していた道具はといえば、
●ノゾキめがね (海の中を見るため。潜るときはいらない)
●網袋 (取った獲物を入れるため腰に巻いておく)
●地下足袋 (濡れてもOKのうえ、怪我にも強い)
●釣り道具 (ルアーでも餌でもOK♪ 短めの竿が良い)
●軍手 (手が安全ww)
●ドライバー (ウニを割ったり、岩に付いた貝をこそぎ採るため)
※潮を被っても気にならないものが良い
その場で喰うのなら、七輪などがあると雰囲気も良いやね。
おいらの基本は現場の生喰いだけど、夏場のカキはちと恐いもんな。
焼き用のグッズは必需品ですね、ハイ!!
2人なので竿を1本にして、交互に採集と釣りをすることにして、海の中へと歩いていく。
チン「ムラサキウニいぱい~♪」
憧渓「こっちはホゴとフセリぢゃ」
チン「バフンウニもとっておきますね~♪ あうサザエがコロコロ…」
憧渓「泣いとけww」
手がすべると折角のウニや魚が海中に戻るのだけを注意しながら楽しんだw
昼に食べる分と夜のおかず分は取れたので、釣りメインに切り替えたところで、
チン「もう一つ沖までいきます?」
憧渓「間の溝が怖いからやめとこうや^^」
と少し戻って岩場のカキとヨメサラ集めをしてこの日は終了♪
ウニも持って帰ると傷みがあるので、その場が美味い! バフンでもムラサキでもネ。
ウニって寿司やらで食っても美味しいと思ったことは無いが、現地喰いは本当に美味♪
現地の塩水で洗うのがベスト。
ちと塩味はきつくなるけど、そこが「らしくて」良いんです♪
お魚さんとカキ・ヨメサラ(和名は知らんw)はお持ち帰りで、ウニは現地喰いで楽しみました!
焼きウニしてもよかったかなとは後の祭り><
「来てよかったっすね♪」
「お、おぉ。まぁな!!」と生返事してあげました(笑)
寿司屋や家で喰うウニは「ちょっとねぇ」なんて思ってましたが、国東に居た頃に生喰い覚えたら病みつきになってます。
霧のシャワーが峡谷に注ぐ 大分川にて
国東で磯遊びを楽しんだ次の週、大分川でエノハ釣りもいいんぢゃね?
ということで、近場でマッタリすることに♪
いつもの源流部ではなく、台風の痕が気になる中~上流部へ偵察を兼ねて出撃。
左右の側壁からは滝の水がザンザンと落ちてくる。
歩いているだけで水浸しじゃん、と記念撮影♪
2人で少し進んでみると、崩落が激しいのが良く分かる。
壁から剥げた岩が重なっている箇所や潰れた淵が砂利の瀬になったところなど、見るも無残でエノハが釣れそうな場所もほとんど無し。
仕掛けは仕舞ったまま遡行しただけ。
まぁエノハもちょこちょこと釣れてはいたけどね♪
そのおかげと言うのもだけど、泳ぐことも浸かることも無くチョックストーンまで辿り付いた。
この後は、泳いでまであの大岩の下をくぐる気は起きませんでした♪
濡れてはいたのですけれどね^^;
糧と涼を楽しんでみました♪
海と峡谷で夏を涼しく満喫してみました、暑いのはつらいですしね♪
住んでいた頃は小さな港での釣りを毎日のようにやってましたが、こんな磯遊びも含めて国東での釣りは年に数回ほどです。
ああ、ジグ投げてスズキ釣りにも行きたいですw
国東の磯遊びは、基本海の中なので写真が撮れないので、最後にこの日のエノハちゃんで〆ときます。
2006年エノハの渓へ第6話はこちら。
雨後にアマゴは釣れるを地でいったこの年、その締めくくりは大分川にて秋色を意識した渓魚達との出会いへと。