解禁して2週間を過ぎたころ、大分・竹田市内のの釣具屋さんそして知り合いに幾ら聞いてもアマゴやヤマメに関する良い情報が得られない。
そんなに川の状況は渋いのか。
時間の制約もあって大分川の各支流でエノハ探しに廻ってみた。
すると前々回のニジマスに続き大物外道の鯉と尺アマゴをキャッチできた♪
その数日の様子をまとめてみよう。
~2005年 エノハの渓へ第5話~
アマゴの反応が厳しい中、大分川を点々とすると
大分川へ「支沢の新規開拓だ~!」と訪れた上流部にてのエノハ。
この上にもまだまだ分かれがあるのは楽しみな川。
8寸に足りないくらいか…、魚体が白いため、朱点が異様に赤く見え、パーマークの位置は何とも言えない。
満足の行く魚体が得られずちと寂しいものの、駅館川水系のとある場所のアマゴを思い起こさせる一匹ではある。
尻ビレ、腹ビレにも色が入っていないが、銀毛しかけているという感じでもない。う~む…。
その日の午後には別の谷筋へと移動、久々にナメをへつってみました。
ビビリながらですが、平行移動ならば落ちても川の中。
水位も無いので寒いだけって舐めてはいけませんナ。
遡行距離が長く、難度も高く、危険度は九州でも有数の谷。
いつか完全遡行もしてみたいとは思ってるが…。
まぁおいらにはちょっとのヘツリでも充分ですけどね♪
この写真の左手を上がって、振り返って撮ってみた。
楽しいことは続いてたが釣果の方は芳しいものはなく、解禁の寒さも薄らぎ、初春の谷を楽しんでいるというくらい。
鯉とのやりとりを楽しむ同行者
また別の日の事。
この日の小渓流に同行してくれたのはチンの字。
2人とも小さなアマゴを釣ってからは全く反応がない。
憧渓「ハヤばっかりぢゃのぉ・・・」
チン「ハヤの数釣り大会でもしますか?ww」
憧渓「よし、のった!」
と釣りあがって行くと、以前自分が野鯉に振り回されたポイントの上手にある大場所にたどりついた。
チン「ここは、大物ねらうべきっしょ?」
憧渓「まずはお主からぢゃな」
チン「いいんですか~? やっちゃいますよ~www」
憧渓「かんまんきぃ、やりや」との言葉が切れる前に、
チン「どひゃあああ」
憧渓「@@ やりやがったw」
あああ、これはあいつだなwww
憧渓「仕掛けだいじょうぶか? まぁ慌てずにとりこみや^^」
チン「了解です!」
しかし、見てるだけなのは暇な自分。
どうしてもチャチャ入れてバラスと面白いと思ってしまうのは悪い癖ww
「お~右右、いや左や 竿立てすぎるなよ~!」というアドバイスっぽいのに飽きてくれば、
「がんばれ、がんばれ チンの字~!」と小学生の運動会で覚えた応援を繰り出す。
「それチャッチャッチャッ! チャッチャッチャッ!」
と連呼してみるも今一動揺を見せない彼に。
あ、そうだ写真でも撮ろうか^^
「ねぇねぇ、ぼくちゃん暇~ こっち向いて~ ねぇったら~」と声をかけると、
チン「隊長! 静かにしてください!」
><すいません、調子に乗りました…。
のべ竿での良型とのやりとりは本当に楽しいもんです。糸が出せないことの面白さに参ってます!
四国に居たときは、外道といえば鮎かドンコ(ヨシノボリ類)が多かったけれど、大分では鯉ww
高活性の藪沢で尺アマゴ
鯉で遊んだ次の機会は、午前中の仕事を終えての入渓時。
本流筋と支流のどちらを攻めるか悩んだが、以前にちょっとした買い物の際、お店の人との話の中から良さそうなアマゴ情報を得ていた。
そこは一度入ってみたいと思っていた藪沢でもあったので、少し下から入ってみることに決めた。
入渓箇所から少し上がるが岸際は竹やぶだらけ。時折倒木が川の中に突き刺さっている。
竿をサブロクにしておけばと思ったが、予備もゴーサンだ。
竿を出さないままというか出しづらいまま出合に到着。
どちらも初めてになるがこの日は水量の多い左股を選んだ。
再び竹やぶの中を進みながら竿を出してみたが、魚止めになりそうでなりそうに無い中途半端な堰堤まで魚ッけはまるでない。
小さいとこもだめなのかなぁと思いながらその堰堤を越えた。
「砂の溜まった堰堤のすぐ上はダメなんだな~」などと独り言をつぶやきながら歩を進める。
流れ全体が岩盤にあたる良いブッツケに着くものの、砂が溜まっているし木も倒れている。
とりあえずと、ほりこんでみるとアタリだ♪
5寸ほどのアマゴが来てくれた。
その後に、中々の引きを楽しませてくれる7寸越え(写真下)も追加!
どうやら状況はいいようだ。時間も無いので、大場だけ攻めていこうと慌てて上を目指す。
何だか一安心して歩いていたが、やはり倒木が異常にウルサイ!壁面に登ったりジャンプしたりを続けてふと思った、
「ブツブツ思うけど、これが楽しいんだな」と上機嫌。やはりこの男は藪沢大好きのようだ(笑!)
楽しげな足取りのまま、いつもなら竿を縮めるようなブッシュもそのまま突破しようとしたがこれがいけなかった。仕掛けがひっかかったので軽く引っ張ってみるが取れない、もう少し力を入れてみるがやはり取れない。
そこで、力強く「フンフンフン!」と揺すったり引っ張ってみたりすると、
「プツン!」
?やってしもうた…、仕掛けを作り直しでス。穂先が折れなくて良かった、と一安心です(泣)
さて、そうこうしながらも上にあがるにしたがって反応はよくなってくる。
小さいエノハに混じり8寸越えも来てくれた。
おいらも調子がよいもので、仕掛けが絡んだのも8寸が釣れたことで機嫌も直った。エノハの活性も上向きなので、「それじゃ、行こうか」なんて落ち着いて上流へ。
いい落ち込みがあるので、ひらき側と落ち込みの2箇所を攻めることにした。
周囲の状況により竿は3m位に詰めているの。ポイント自体はすぐ傍だ。
まずはひらき側を前回から余っていたブドウ虫を刺して、流し始めると、目印に出たアタリと同時に岩の陰でギランと魚体が翻った!
「やった~デカイぞ、ぞ?」
と一瞬の喜びもつかの間、ハリがかりせず。
それでも、餌をミミズにローテして再び流すと、目印に再びアタリが…。
「今度こそ~!」とあわせると、魚体が光り下流へ向う姿が目に映り、竿には重みがしっかり伝わってきた。
邪魔な木をくぐり、下側のヒラキで竿を4.5mに伸ばす。
それほど泳ぎは強くなく少し重い位なので、水面に顔を出させて一気にタモへ。
今年の初尺だろう♪と嬉しくなってきたが、オイオイ尻ビレがステキだゾ!
野性味溢れる姿は、銀ピカの魚体より数倍嬉しい。
各ヒレは足のように大きく、尻ビレの付け根の筋肉が発達しているのが分かる。
もう少し季節が行けば体高もあったかも…、なんてのは少し贅沢な物言いだ。
尺寸つきのメジャーによると、尺6分(約32cm)のアマゴ(雨子)。
尻ビレフェチのおいらにはもう堪りません♪
色具合が今ひとつですが、とがり方といい長さといい、「う~ん、ス・テ・キ!」。
尾びれは多少擦れてます、産卵後に越年したのかな? などと考えるのも楽しいもんですね。
暖かくなり始めたので、アマゴの反応も上向いたかな
ステキな尺アマゴに出会えた後だが、寒さも和らぎ始めて活性があがったのだろうか六寸から八寸越えがおいらの竿とじゃれてくれた。おかげ様で、久々に藪沢を楽しむことができた♪
数箇所ですが、「これは!」ってポイントに竹や流木が突き刺さっているところは残念だったが、攻められない場所があるのは魚が残るのに良いこと。その時はちと悔しいですがネ。
そうそう、鯉も竿の捌きや耐え方などかなりやり取りの練習になりますなぁ。
2005年『エノハの渓へ』第6話へと続く♪