魚篭(ビク)とクリール 【渓流釣りの装備】

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2-5 渓流釣りの装備

~移動前提だからビクやクリール選択に迷いは出るもの~

筆者はパーティ組んで長距離移動有なら昼飯に現地で塩焼きしますが、それ以外はまず持ち帰りません。何を隠そう、C&R派どころでなく、もう全国の渓流から釣り人全てを排斥したいくらいの渓流魚保護派です(笑、心持ちね)。しかし、地域活性化を考えなければならない現在…。

(以下2時間ほどは語るので中略)

特に初心者や入門者の方は渓流魚の美味しさだけでなく、釣り人なら処理から捌けるようにまでなっていただきたいと思ってますので、量に気をつけながら、まずは「渓谷にしっかり感謝して持ち帰りましょう!」www さてさて本題に移らねばです。

持ち帰るにはビクやクリールなど、移動しながらも魚を一時的に保管しておくものが大事です。

渓流魚は存外傷むのが早く、夏場などは顕著である。魚がある程度貯まったら早めに腹を出す処理をしておいた方が良い間面は多々出てくるはず。帰宅時に車の移動時間が長いようならば、30Lクラス以上のクーラーを積んでおくと良いです。

また渓流釣りだけでなく、のべ竿やルアー・フライを使って堤防・地磯・河口などで、小物釣りのターゲットとなるメバル、ホゴ(アラカブ、ガシラ、カサゴ)、ソイ類などの一時的保管にもビクやクリールは至極便利であす。

一時保管道具として場所、移動距離、季節を考えよう

渓流釣りでビクとクリールは移動時の一時保管用具としてだけでなく、そのまま家まで持ち帰ることも可能です。夏だと標高が少し高いくらいでも思った以上に気温が上がりますので、氷を増やすなどの注意は必要です。なんにせよ腰周りに付けると、釣り人自身の体温がビクやクリール他、魚を入れている物に影響があることも頭に入れておいてください。

そこで。源流付近でバンバンと高巻いての釣行、林道や山道中心の移動で片道2時間近く掛かる、本流メインの開けた場所などなど、これに季節状況を加味してビクやクリールを選ぶ基準としてみましょう。分かりやすく例示してみますので、参考にして自分なりのアレンジを加えてください。

【自宅前及び釣り場までが短距離】

これはもう、何でもいいですね。後述してますが、ビニール袋、網袋、カラビナ、小枝などでも十分以上の役割を果たします。後は車やバイクにどう積むかだけ。勿論ビクとクリールを使えば、帰りにクーラーに移す事も考えなくて良いでしょう。

【本流や開けた箇所のみ】

水の中に立ちこむ事が想定されますので、ビクやクリールより鮎の友船や友バッグの使用が良いでしょう。後は自宅までの距離だけが問題で、クーラーはあった方が良いかもしれません。

【車から釣り場まで遠い】

これは季節関係なくビクやクリールを選んだ方が良く、暑い時は保冷剤や氷はできるだけ入れておきましょう。その上自宅までの距離があるなら別にクーラーは必要で、クリールの「氷が余ってるならクーラー不要かな」というところでしょうか。友船はかさ張りますので却下、友バッグは今一つ微妙で釣り場の状況次第と考えます。

【高巻・段差が大きい場所や藪漕ぎ連続】

この場合は装備より、釣り人自身が装着しているものに慣れているかが大事。ビクやクリールだけでなく、ベストやザックまで体の一部と考え行動できるようにしておくと安全です。所詮遊びですから、持ち帰りより安全を優先し、それで持ち帰れる量を個人のスキルによって考えるという感じです。

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これらの事例に自分の行く箇所、趣向を加えて決めてはいかがでしょうか。「これ、あか~~ん><」ってな場面には絶対遭遇しますからw。

味わいの竹製ビク

竹細工は日本の各地でその土地ごとに工夫を凝らし、籠、ざる、茶道具から釣り道具他日々の生活と共にあり、竹製の魚篭(ビク)もその一つ。地名を関したものでは郡上ビクや甲州ビクなどが有名どころでしょうか。

使い込むことによって、その風格や味わいが刻み込まれていくことと思います。

郡上ビク

全体が良く見えずに申し訳ないですが、使い込まれた郡上ビクの口側からの写真です。詳しくは知りませんが、今は簡単に手に入らないんじゃないでしょうか。この写真ではありませんが、後輩が郡上に通いこんだ頃に、師匠筋の方に郡上ビクをもらったと聞き羨ましく思った記憶があります。

テンダー式ビク


参考画像:山釣りの世界

頑丈で一生物のビクとして知られたテンダービクは、渓流師の間でも知られた憧れの存在。製作者がなくなった後、受け継ぐ形で「山釣りの世界」というサイト(内の竹ビク)にてテンダー式ビクとして詳細に紹介し製作・販売されています。ぜひご確認をオススメします^^。

手軽なクリールや代用品もチェックしておこう

最近はこのようなタイプが増え、中は断熱材と樹脂製。氷などを入れて長時間の使用も可能で、数匹なら水を入れて生かしておくこともできます。

シマノ クールリバーEV WB-061E


参考画像 シマノ

大抵のビク・クリールは、肩掛け・腰ベルト装着のどちらにも対応しています。筆者は腰の鮎ベルトに通して使っております。

鮎用の友船使用も開けたところではおすすめできます。以前は筆者も写真撮影などをするために一時的な活かし用に使っていました。ただしかなりかさ張るので、上から源流部には持っていかない方が良いでしょう。

時折水を交換しないといけませんが、機動性があり〆るまで活かしておけるのが下写真DAIWAの友バッグです。持って帰るのが悩むようなサイズを入れ替えサイズが来るまでキープしておく、なんて使い方も可能。

DAIWA 友バッグ


参考画像 DAIWA

他にはビニール袋や網袋に入れる、カラビナ、小枝などにエラブタから通しておくなどがありますが、どうしても自分の体温で傷みが早くなりますから、緊急時や近距離限定の方法として覚えておくくらいで♪

ストリンガーを川で使ったことがないのでなんとも言えませんが、移動も不便そうだし、野生動物や鳥などにつつかれそうなので使わない方がよいと思います。本流でほぼポイント移動がないような場面くらいしか使用の利点は思いつきません。

ビクやクリールは転等時のクッションにもなる!

魚を持ち帰らないC&Rメインの人でも、ビク・クリールを持っていくのもありと思います。筆者も渓流魚を持ち帰ることはまずありませんが、夏場の冷水(ジュース)・昼食類(おにぎりとか^^)の保存用に使うときがあります。

※筆者ですが現場の水は全く飲みませんw と、そういえば登山時の水場では飲んでるな…、まぁ湧き出し周辺の水が色々と安全ですから。 そうそう、水が綺麗な場合に飲むのは良いですがコップに掬って確認して飲むことをお勧めします、川虫ならまだしもヒル飲むと大変ですwww

【転等時のクッション】

そして、仰向けに倒れたときなどにビクやクリールが腰周辺のクッションになりますが、これは意外に有難いです♪ テンダー魚篭は人が乗っても大丈夫という強度ですし、良い物は付加価値がついてきます。

ただし出っ張りが増える分、枝などで引っかかることには注意が必要で、装着・携行しその上で移動に慣れる事はすごく大事です。釣り自体に慣れが進んでも、新しい装備・道具はまた一からですので、気をつけてください。

※特に足回りの新調にはご注意くださいませ^^

~最後に~

これは魚の処理や持ち帰りの方法も必要かなと思いましたので、別項を立てる予定です。お楽しみに♪

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