タモとランディングネット 【渓流釣りの装備】

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渓流釣りでのタモ

~渓流釣りでタモやランディングネットは必須~

釣りキチ三平の第9章「イトウの原野」に登場する谷地坊主、クライマックスで2mの大イトウを取り込む際に軍手でその口に手を伸ばすシーンがあったように覚えている。ハンドランディングであり、この場面に惹かれたのは筆者だけであるまい。

その所為かどうかは分からないが釣りの道具や装備を揃える際に、玉網やランディングネットをついつい後回しにしてしまう。シーバスもハンドランディングのし過ぎで、口の周辺に当たる親指から人差し指の内側が日常的にザラザラだった。

それでも現場での実体験は大切で、尺越えのトラウトや尖った歯が並ぶオオグチ(ヒラメ)の取り込みに不具合が生じナチュラルリリースになってしまうと、いくら馬鹿な筆者でも気づいてくる。

「タブ(タモ)っているな…」と(^^;)

タモとランディングネットの使い方

取り込み時に魚の頭のほうからタモの方に入れて掬い上げるのが基本的な使い方で、ランディングネットや磯・船で長く大きな玉網の使用時も同じ。尻尾からというか魚の進行方向の後ろから追いかけるのはバラシの元にもなるので止めておこう。

【ランディングネット】

ルアーやフライで主に使われているのが、網の入り口部分がテニスのラケット状になったものでランディングネットと呼ばれている。網目が大きいものがほとんどで、魚を掬う以外に渓流での用途は思いつかない。

ただ魚との記念撮影時におおよそのサイズを示したり、背景の変化として使う場合の「写真映え」は、メジャー・タバコ・タモなど他の追随を許さない。ベストの背中にマグネットやピンオンリールなどで持ち歩くのが一般的。

【タモ】

エサ釣りで使われるのがタモと呼ばれるもので基本的に口は丸く、網目は細かい。魚を掬うだけでなく、抜いた際に受ける、仕掛け交換時の臨時物入れ、餌取り(主に現場取り)と用途は広い。

完全固定式の物は本~上流域の開けた箇所で、折りたたみ式の物は上から源流域での使用が便利。郡上ダモに見られたように、柄と口に角度があるものは魚を抜いて受けるときに使いやすい。鮎ベルトなどを腰に巻いて、柄の部分を刺して持ち歩く。

【道具道楽そして注意】

疑似餌自体の自作を含め、釣りには自作するという楽しみもある。タモやランディングネットだけでなく、エサ箱、仕掛け巻き、竿他いろんな道具を作ることに没頭する人も多い。手製の物を集める道具道楽も面白いだろう。

ただタモもランディングネットも現場でよく聞くのが、紛失である。藪漕ぎ以外でも小枝などに網が引っかかる場面がでてきて、気づいたときには時すでに遅しとなるので、気をつけて歩いていきましょう。筆者もお気に入りだった手製の八寸赤タモ、七瀬川源流付近で失くしてます(;;)

落下防止には、尻手ロープ(エンドロープ) などと呼ばれるものでベルトなどと結節しておくと安心。また取り込んだ際に、釣り針が網に引っかかることもあるので、注意かつ冷静に対応しましょう。

タモの種類

タモは大体口径で24cm以上がラインナップされており、源流域なら小さい方が取り回しがよい。大物を中心に狙う本流釣りなどがメインなら30cm以上がおすすめで、鮎ダモを使用する人も多い。

網の色は白や青など、黒くないものが川虫取り時の視認性がよくなります。

DAIWA 渓流ダモMS II


参考画像:DAIWA

上の渓流ダモは一般的な例としてダイワの商品から紹介しておく。10度の角度を付けていると言うことだが、抜きや取り込みを考えた自作なら柄と口が直角になるようなタモを使う人も居る。

DAIWA ワンタッチ渓流ダモ


参考画像:DAIWA

口の部分が形状記憶合金製で、くるっと捻じ曲げ小さなバッグに収納し、鮎ベルトなどに装着するタイプ。藪漕ぎをはじめ携行にとても便利なのが利点。

ただ収納しているためにボタン外す→取り出す→振って網を張るといった行程が掛かるため、魚を即抜きしての受けはつらいなど、急場に対応するのは難しく良型以上の取り込みで考えておくのが基本と思う。

ランディングネット

大き目のものならステンレス製もあるが、渓流で使用を考えるとイメージ的にも木製がベスト。

ジャスト尺サイズ


参考画像:Titch4946さん、ジャスト尺サイズ

ネットとその装着状態及びヒットの瞬間が見れると言うことで、TAKAさんの動画から抜粋してお借りしました♪ トップでのヒットはドキドキかつバクバクしてきますよね。

川虫取り用網がエサ釣りでオススメ!

メーカー製や木枠の手作りタモもいいですが、基本口は丸いものが多いです。筆者は下写真の様に、手製木枠とワンタッチの各タモを場所と気分によって使い分けています。柄の部分にあるのが鮎ベルトです。挿したり引掛けたりと色々役立ちます。

憧渓使用のタモ

それでもエサ釣りだと川虫採集をすることがあり、釣り上がっているとエサが足りないときの緊急採集をする必要性がでてくる場面もでてきます。川虫命ならば、釣り具屋においてある「川虫取り用網」が安くて口径が大きいものまで揃っているのでこれはオススメです。エサを追加しながらの釣行は、活きが良くなる利点もありますしね。

大きく丸口と三角口の2種類になりますが、網が浅いものでなく深いものを選びましょう。特に口が三角になっているものは、網が深いものは川虫取り、魚確保の両面で好い仕事をしてくれます。

口が丸いとどうしても川虫の取り逃がしが起こりやすいですし、特にワンタッチで開くものは口部分が柔らかいため、川虫採集時に水の勢いに負けて曲がることがあり効率が悪くなります。

ただし、柄が極端に短いものが多いので失くしやすい事が問題点で、釣行毎に失くしてしまうようなツワモノも居りました。

タモやランディングネットで大物トラウトを取り込んで欲しい♪

良型(8~9寸=24~27cm)以上のトラウトのキャッチにタモやランディングネットは必須です。最近は網部分がラバー製のものなどもありますので、趣向を考えながら選ぶのも楽しいのではないでしょうか。

大物と出会う機会は中々巡ってきませんので、初心者がそのチャンスを逃さないためにも一つ持っておきましょう。

針が外れたり、糸の切れた魚を夢遊病者のように追いかけても帰ってきませんので(^^;)

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