2003年エノハ解禁日 大野川の初日と2日目はイワナの谷

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2003年 エノハ釣行記 第1話

さあ、渓流マンにとって2003年のお正月を迎えました。
今年も自分なりの目標を持って頑張りたいもの。
大分・熊本・宮崎を中心に、初めての場所にも出かけてみたいですね! 今回は、大野川水系の支流です。

前日の28日は、イヴ春日店でミミズやブドウ虫、オモリ、ハリを仕入れ家に帰ってからは道具の整理。竹田周辺では泊まりの人も多いと聞いていたが、慌てずに自宅待機。

9時には布団に入り、午前2時には出発の予定だ!

 ZZZ
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目を覚ますと、ン? ゲ! すでに3時を回っていた…(泣)

今年の解禁は、この寝坊から何かがおかしかった。
この後、合流するチンの字の家に行くのに道に迷い、ついでに入渓予定の支流への曲がり道も間違え、挙句の果てに車のテールランプも割れてしまった。

最悪だよ~。 それでも、なんとか気を取り戻して、恒例の神事。

お神酒を川と自分たちに振る舞い、今年の安全と豊漁を祈念した。「よい年でありますように…。」
初詣に行くのに色々と起きた気分です、グスッ。

~2003年第1話~

初物は八寸エノハ

この日は残念ながら雨の中での入渓、竿は5.3m、エサはミミズを使用。
勢い込んでスタートしてはみたものの、なんだか、喰いが非常に渋い。

幸先良く初物に8寸が1本来てくれたが、相変わらず、この川のエノハ(アメゴ)は朱点がはっきりしない。
パーマークもどことなく不明瞭で朱点も目を凝らしてやっと見えるよう、またうろこもはっきりし始める感じで、マス化する手前のようにも思える。

釣ったことのある人ならば、イメージが湧くだろうか。特に朱点の色の弱さが気になるところ。

しかしこの一部に生息している(ここ10数年に渡って放流されていないところの)美しい朱点をもつエノハとの違いが気になるところ。
漁協によると、放流自体はアマゴのみとの事なので、大野川の水質と放流魚の系統の体質によるものだろうか?
などと考えてしまう。

まぁ久住方面の一部では、「エノハとかこん川にゃおらんかったで!」という古老の話もあるしどこからが原種で、どこからが放流物などという議論すら馬鹿らしくなることもある。
地元なのに少し残念だ。

昨年も穂先が折れてしまいましたが(正確には叩き折った)、今年もその後2本を追加したところで、またも持病の癇癪がでてしまい竿は真っ二つに…、私の竿は再び天に召されてしまいました。

竿を破壊した気分を取り戻すために、久住町小倉峠のアルクにて塩ラーメンの大盛りを。
「今年もヨロシク」とおばちゃんに挨拶すると、
「今年も解禁なんやな~」と、久しぶりに笑顔を見れた。
なんだか、平常が戻ってきたようなそんな嬉しさに覆われ、腹も膨れると少し落ち着くことが出来た。

その後は、もういいかと言う事で、七里田のラムネ温泉に入湯!(長湯のではありません!)体中に無数の泡がついて、全身真っ白になりました。
下腹部も、もう大変な楽しさです。詳細は七里田温泉館(300円)で。
温度が低いので、急いで服を着、温泉館に戻って暖かな方に入りなおしました。

温泉にも入って気分が良くなったところで、再チャレ!



なんと、同行していたチンの字の竿もあわせ折れ!? により天に召されたのでした…。
今年は、気をつけなければいけない1年になりそうです。

解禁日の竿折れを乗り越え2日目はイワナの谷へ

イワナ狙いの源流部

同行の2人とも竿を折ってしまうという、お笑いのような・悪夢のような解禁初日だった。
今年の釣行に暗雲が立ち込めてます(汗)。果たして2日目はどのような結果になったのか?

この日訪れた谷の源流部はまだまだ寒い。谷の標高は九州でも高い部類に入るが、グレード自体はそうでもなく初級者でも大丈夫。
遠くに見える祖母山頂付近には霧氷も見られ、幻想的な風景が広がっていた。

2人を襲った前日の悪夢を振り払うために、この日はゆっくりと出撃! 某川の某谷に入渓。
車止めから林道脇へルートを取って、滑らないように下ること15分。
水も美しく、遡行も楽しめそうで、支沢にも心惹かれ、景観もバッチシと私ごのみの沢に到着。

「これで釣れてくれれば最高なんだけど…」
などと思いながら、チンの字から交互に竿を出し始めた。
ちなみに、竿は3.6mのノンズーム、糸は0.6号の通しで、仕掛けの長さはバカを取らずに3m程。
オモリはG2~4号を中心に、エサにはミミズとブドウ虫を準備。

さてさて、この日の狙いは、実はイワナって奴でした。
基本的に九州には生息してないはずですが、なぜかここには居るのです。
四国のときも天然物か? という議論(あくまで議論デス)が一時期出ていましたが…。

果たしてここはどうなのでしょうかねぇっと言いつつ、ワタクシ現状ではかなり否定的なのです。

福岡や熊本の一部河川でもイワナや交雑種の捕獲情報が入っています。密放流というか乱放流といいますか。
また、エノハの個人放流の話も聞きますが、色々と考えさせられます。
簡単に個人の谷みたいに考えるのはどうでしょうかと思います。
ただ、放流自体が悪いことだとは思いません。

はっきり言ってイワナは詳しくありません。
ニッコウだとかアメだとかゴギ等々、区別もつかない有り様で、釣れたら全部イワナとくくってしまいます。今後勉強させてもらって、書く機会があればその時に…。

美しい景観とは裏腹に、なんのアタリも無い、アブラさえもこない。
下流からはチンの字に任せて、林道を上流に向かい2つほど落ち込みを飛ばして再度谷へ。
エサをブドウ虫に変えて流してみると、流れが壁にぶつかる底石に着いていましたイワナちゃん! 

7寸の美しい姿を見せてくれました。嬉しいご対面に、昨日の出来事もすべて吹っ飛びました。
そこで、チンの字に頭を譲りましたが、アタリもなし。どうして?

イワナ

7寸イワナっす!よく見えないって? ウ~ム。

私は、この後も6寸5分~7寸程のイワナが2本、竿を軽快に絞ってくれました。
まぁ今日は、すべてリリースしておきました。
釣れないとぼやいていた、チンの字もブドウ虫に変えると見事に初イワナをゲット。

4寸無いくらいのおちびちゃんに、先制口撃♪

憧渓 「いや~、見事なイワナやね。大物やんか~! 」
チン 「・・・」
憧渓 「このサイズをハリがかりさせるには腕がいるで~! 」
チン 「・・・」

初イワナ

この大きさにビックリ(笑)の初イワナゲット

昼食後の反撃! 絶口調のチンの字

さて、一息ついたので昼食をとり、一気に幅広な下流へと移動。

先日、竿を折ったチンの字は4.5mしかないので、私の竿(5.4m)を使用。私はハヤ竿の5.4mでチャレンジ!

川虫使用のチンの字は、7寸までのエノハを次々と上げていきすぐにツ抜け! ミミズ使用の私は針に乗らない‥。

チン 「そこで、でますよ~!」
憧渓 「・・・」
チン 「最後で誘いをかけるときます!」
憧渓 「・・・」

ぐぬぬ・・・。

この日は喰いが浅かったようで、昼から私のテクでは、ハヤ竿での合わせがほとんど空振りに終りました。
硬調を使ったチンペー君は、ばっちりの合わせでした。くやし~!

源流の美しい流れ

解禁日の釣行を終えて

イワナといい、景色といい、また訪れたくなる渓でした。
2日目の充実した感覚で、すでに初日の竿破壊はすっかり忘れているようです。

2003年『エノハの渓へ』第2話へと続く♪

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