大分川河口から遡上する希少なサツキマス 貴君なら何処を狙う?

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エノハとアメゴ釣りの記憶 第9話

四国でアメゴ釣りを進めていると共にその名を知ったサツキマス。
当時、近場の仁淀川や物部川遠征にてルアーで挑戦し始めたが、結果を得ることができないまま九州へと帰還することになった。

時はかなり過ぎ(笑)九州エノハのポイント開拓も一息ついた頃、
「九州の河川で海から遡上するサツキマスが釣れたなら…」
と再びそんな想いに駆られ、狙ってみたものの撃沈の日々に挫けてしまった♪

そして令和4年の渓流解禁にあたりで降海型となり大分川を遡上している(かもしれない♪)サツキマスが(居るならばw)狙えそうな時期が近づいた。

もちろん憧渓は長良川他その筋の有名河川でサツキマスやサクラマスを狙ったことも釣ったことも無いので、参考になるかは疑問なのだけれども、一緒にポイントを考えてみるのも一興かと。

現場では鮎師や川魚漁師などから、運が良ければ年に1~2回ほど遡上系のサクラマスらしき情報は入ると思う。
これに触発される物好きなエノハ釣り好きが居れば、ポイントや狙い方の参考にしていただきたいと情報や釣り場だけでも整理しておこうかと筆をとった次第。

「もしも大分川の中下流にてサツキマスを狙っていただけるような奇特な方」が居るのならば、ちょっぴり嬉しいかもしれない^^

~ エノハ・アメゴ釣りの記憶 第9話 ~

大分のサツキマス情報と遡上数

まずは近々の情報を集めることが大事かと思うので釣具屋や現場にて地道に集めるのが必要かと思う。

参考までに少し古くなるが、大分から鶴崎方面にてのサツキマス情報を開示しておこう。

毎年2月から3月にかけてのこと、大分川や大野川の河口周辺にあたる西大分港、5号地、乙津・鶴崎泊地、大在公共埠頭などで点々とサツキマスがアジ狙いのサビキ釣りに掛かる。
中でも西大分港湾内の祓川や住吉川河口といった箇所でのサツキマス報告には、「マジかえぇ…@@」と唸った記憶がある。

釣具屋や現場で得た情報だから実数はもう少し多くなるかもしれないという期待はできるが、川スズキ狙いをしていた頃のポイントには大分川や大野川で遡上サツキマスの釣果情報はなかったと思う。

港湾周りでの釣果から遡上を想定してはいるのだけれど、実数なんていうのは全くの不明だし、大分川で3桁あるのかなんて思う。
とにかく確率は凄く、いや物凄く低い釣りになるかと…。

まぁそれでも大分川を遡上していると思われるサツキマス情報は数カ所で入手している。

大分川本流小野鶴橋周辺と支流七瀬川ななせダムより下流の○○橋(隠しているわけではなく記憶が飛んでる、すまヌ。鮎釣り盛んな場所かと、胡麻鶴橋より上で岡倉より下流あたりのニュアンスだったと♪)にては、現場にて鮎釣り師や投網の方よりサツキマス情報はあった。

以上の情報から大分川と大野川に狙いをつけたが、主に探ってみたのはやはり近場の大分川。
ルアーでのスズキ狙いからの経験から、下流域のポイントを絞り込んで実釣を幾度か繰り返していた。

釣り方も試してみたいからなんて欲張り、ミノーにスプーンなどの定番ルアー釣りだけでなくエサ釣りは8mのべ竿やらリール竿でのウキ流し釣りと釣り方はバラバラ。
移動が面倒だなと下流域のみにポイントを絞り込み過ぎたのも悪かったかもしれない。

と今思えば雨後や季節等のタイミングも含めてもう少し違った方法もあったように思うのだが、情けないことにサツキマスを捕獲することはできず挫けたままというのが現状♪

現時点ではサツキマスが大分川を何時頃遡上開始するとかは全く分からないが、解禁前の2月中頃から波止周りで釣れ始めるのは確かなので、釣具屋などでサツキ好きをアピールしておけば河口や港の釣果情報が入ってくるのでオススメかも♪
その情報によっては大分川でなく、大野川を狙ってみるのもありだろう。

もちろん雨が降る毎に少しづつ遡上していくだろうから、ポイントは季節が過ぎるほどに上流へと移るはず。

残念ながら大分県北の山国川、駅館川の降海系サツキマスについては情報を持っていない、申し訳なし。
ちなみに大分川水系のサツキマス(降湖型アマゴ)については下記でも少し記しているのでご参考に^^

各ダムに降湖型は居るので、それを探るのも面白いとは思う。
ミミズのぶっこみ、小魚の泳がせにルアーでの釣果と情報はあるので奇特な方は試しているとよいかも♪
海からの遡上よりもサツキマスってだけなら降湖型の方が釣果を得やすいんでないかな、なんて思っちゃう^^

大分川のサツキマス釣り場を地図と経験から想定する

サツキマスの遡上を考えると、大分川本流由布市庄内町櫟木にある篠原ダムが完全な魚止め箇所。
そういうわけで芹川、阿蘇野川を含めた是より上流の大分川水系には降海系のサツキマスは遡上できない。

篠原ダムより下流で遡上が無いとは言えないが小さな支流(一応名前は上げておくと鬼崎川、黒川、山王川、寒田川等)は一応除くとして有望な支流かつ母川になると思えるのは七瀬川と賀来川(由布川)。

ちなみにだが寒田川は今から40年以上前だったかサケが遡上したことがあったので「マサカ…@@」があるかもしれないとだけ♪

そこで河口から明磧(あけがわら)橋までの区間及び七瀬川、明磧橋から天神橋(R210号由布市狭間町下鬼崎)までの区間及び由布川、天神橋から篠原ダムまでの3つのエリアに分けて大分川のサツキマスポイントを想定してみよう。

大分川河口から明磧橋そして七瀬川

大分川河口からすぐの区間は、そのほとんどが川スズキ狙いの釣り場(弁天、舞鶴、滝尾などの橋脚周辺)と被る。
※憧渓は宗麟大橋周りの釣りを知らない子です、悪しからず♪

潮による干満の差が大きく、ポイント的にもサツキマスが遡上待ちするというよりも遡上中を狙う感じかと想定出来るのではと思う。
遡上数が多いのならば狙っても良いのだろうが、定点にて遡上待ちを狙う方が確率は上がるのではと考えたためサツキマスを狙ったことはない。

当然ながらスズキ、イダ、ボラ、アジ、シマイサキ、ヒラメ、ウナギからモクズガニ他の釣果のみ…。

というわけで、「遡上待ちを狙うなら」を考えて広瀬橋あたりから上流の地図をペタリ。

そこで最初期辺りは外せないと考えるのが、広瀬橋と府内大橋ではないかと考えている。
府内大橋の下流あたりまでは潮の影響を受けるためサツキマスが淡水に慣れる準備に良さげ。

地図を確認してもらえば分かると思うが、丁度よい具合に堰堤や深場があるので遡上待ち狙いに都合が良いはず。

特に広瀬橋下流側は川スズキの好ポイントでもありメーターオーバーの実績もあるが、サツキマスには関係ないのが無念。
ここでの釣果はスズキ、ナマズ、コイ、イダ、ボラのみだ…。

次に府内大橋の上流から明磧橋までの大分川本流は大鯉が主であり七瀬川との合流点が唯一の大きな変化。
本流ならそのまま遡上して賀来川合流や小野鶴橋周辺の方が可能性は高いのではないだろうか。

小中学生の頃にライギョを焼いたりイダや鮎の引っ掛け釣りに七瀬川に飛び込んだりをした区間でもあるが、近年は鮎狙いの投網を投げたりしたくらいと当然サツキマスにはかすってもいない。

七瀬川への遡上だが、ななせダム完成前後から渕が小さくなり河川工事も進んだため水量がめっきりと無い気がする。
ただし漁協の放流はダム下にも行われていたので、アマゴが降海している母川とはなっている可能性はあるだろう。

ということで旧野津原町域を中心に有望な瀬落ちや小堰堤もあるので狙うのは面白いのだが、エサ釣りだとハヤ類の雑魚が五月蠅すぎるが悩みどころ。

幾つかきつい魚止めはあるものの、その年の雨量次第ではななせダム下までは遡上ができるはず。

そこで442号線の禁漁区から岡倉あたりそしてより上流ならば普通のアマゴ狙いも兼ねつつ、運が『物凄く良ければ!』サツキマスに出会えるかもしれないと狙ってみたが尺手前のアマゴまでしか釣果はない、残念。

明磧橋から天神橋までの大分川本流と賀来川

明磧橋上流からは川スズキでなく鮎ポイントになるのはご存じの方も多いはず。
大分川本流の蛇行も本格化し、瀬や渕に大きなブッツケといった渓流師にはお馴染みのポイントが見られ始める区間だ。

では同区間の地図をペタリといく。

まずは何と言っても賀来川合流点から上流にある小野鶴橋上流の瀬落ちと大渕がポイントだった。
合流点も含めて大小のポイントがあるので、存外狙い場を絞るのは難しいかもしれない。

小野鶴橋のサツキマス情報は鮎狙いでの話もあるため、鮎解禁後は釣り師の姿を探し情報収集しておくのもありかと思う。

ルアーの場合は気にしなくても良いだろうが、ミミズ他のエサを流すなら仕掛けは太めにしておくのが安全策。

「だめか~。でも、もしかしたら…」
なんて憧渓の様に未練流しをしていると、馬鹿みたいに重い引きで一発で糸切れを起こす魚が来る。

「今のは、もしかサツキマ…」
と思いたくなるかもしれないが、恐らくサツキマスだと40cm程度までのはずで、大きくなっていたとしても50cm。
それでは一気に0.8号を切るまでなんていかない、そう60cmを越えるヤツのはずなので切り替えて釣ってほしい♪

次は小野鶴橋から一つ上流にある国分橋周辺。
このすぐ下に一つ堰堤が有り、例年であればここを前後して友釣り師が増え始めるはず。

ここより少し上から天神橋にかけては、横瀬の地名通り今でも瀬が点々とある。
瀬落ちに屈曲部に堰堤と変化にも富んでいるので、大きな狙い目の一つではと思うが実釣の経験がない。

特に天神橋直下にある瀬(鮎の好ポイントでもある)からの屈曲部前後は狙ってみたいのだがどうだろうか。
抜けている箇所という事もあるせいか、4月初めから鮎解禁頃までのサツキマス有望エリアではないかと考えている。

支流の賀来川も見ておこう、ちなみに由布川と石城川が合流して賀来川になる。
由布川と石城川にはアマゴが居るし、放流もあったので母川の可能性はあると思う。

下流のせいもあってか賀来川はハヤの川という印象が強く、自宅からも近いのでエサやルアーでよく遊んだ場所。
良い瀬も渕もあるんだが、ハヤ類以外はほぼ見たことが無いという感じの釣果のみ。
狙うなら上記本流筋の横瀬周辺の方が確率は高くなると思う。

ちなみにアマゴが見えはじめるのは、由布川と石城川の合流点よりもまだまだ上からというのが経験から言えること。
一応書いておくが、石城川のアマゴ魚影は薄いというか、小狭間川よりももっと薄いというのが印象。
合流点の由布川側すぐに堰堤がありその下でアマゴを1度だけ得たことはあるが、既に30年以上前だから何とも言えないw

どちらの支流も一気にポイントは小さくなってしまうし、由布川はすぐに峡谷の入口となるのでチョイ釣り感覚は難しいだろう。

天神橋から篠原ダム

大分川本流の由布市庄内町櫟木(いちぎ)には篠原ダムがあり完全な遡上止めとなる上に、同ダム直下はよほどの雨が無い限りは渇水状態が多い。

そこで天神橋からダム下流にある篠原発電所までを釣行可能範囲と考えて、周辺地図をペタリといってみる。

天神橋から狭間大橋の間は小さな堰や瀬はあるものの流れ自体が直線すぎて狙いどころが難しく、前述の通り橋下流側の大瀬と落ち込み周りの方がよいのではと思う。

天神橋から上流狭間大橋すぐ上手に堰があるのだが、ここから発電所迄がもう一つの本命エリアかと思う。

狭間大橋の堰自体はよく通っていた頃はなかったので何とも言えないけれど、その上流も緩やかながら川に屈曲はあるし良さそうな瀬に渕が続くのでここも狙うには悪くないだろう。

そして篠原発電所だがこれは篠原ダムからの放水施設、時期は想定しづらいが本流を遡上する最上流にあたるのでサツキマスが留まる可能性がかなり高くド本命ポイントかと考える。

放水施設直下から少し下流までの区間は残念ながら手を出していないので何とも言えないが、今冷静に地図を見ながら書いてると「アリだったんじゃねぇの?」と幻聴が聞こえてきたw

果たして大分川サツキマスを狙う釣り人は居るのだろうか?

しかし3月に解禁してエノハ達を狙えるのに下流で釣れるか分からないようなサツキマスを狙う人は居るのだろうか?
サツキマスの遡上数はおそらく数えられるような数だろうし、狙うならダムに居る降湖型の方が狙いを絞りやすいので、余程の物好きと言えるかもしれない…。

もう大分川の遡上サツキマスが貴重なのか、それよりサツキ狙いの釣り人の方が貴重なのか良く分からなくなってきたので、そろそろ〆ることにしよう。

まぁ釣り場を実釣からも想定してみたわけだが、釣果が付いてこなかったのでなんとも言えないのが実情。
自分が釣れていれば「行ってみようかなぁ」とゆう人もでるのだろうけどねぇ。

これから大分川のサツキマスを狙うという方がいれば、この失敗を糧にして釣果を得ていただきたい。
本人は忙しくなって家の傍を流れている賀来川にすら行けてないので、試すこともできてないのが心苦しいがw

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