北川と大分川のエノハを求めるも撃沈の日々

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2006年エノハの渓へ 第2話

最近は相方のチンの字も忙しくなり、エノハ釣行の日取りが中々合わない。
それを何とかやりくりし、午前中のみ同行する日程が取れたので出撃を決定。

時間は無くても北川や大分川の新規開拓をしては撃沈を繰り返した3月末から4月頃の釣行記録。
「どんなエノハが居るのか見たくなるのよ」と自らを慰めつつ、ヒルもヘビも気にしなくていいからと藪を掻き分けては溜息を吐き続けた数日間でした。

~2006年 エノハの渓へ第2話~

北川の新規谷開拓は不発に終わる

2人の希望がピッタリあったのは北川水系の大分県内域。
昨年おいらがいい思いをした支谷を目指し、午前7時頃からスタート。
しかし全く反応は無いまま、彼がスレで1本あげたのみ。

桜のある道
季節のイメージw 北川方面ではありません♪

「こりゃぁ、アカン」と、即座に谷変わりを決定。

おいらの希望で小さなK谷を選択した。
大岩がゴロゴロとあるおいら好みの渓相なのに、エノハちゃんからの反応はなかった。
まぁ入渓点を知っただけで良しとして、此処も早めに見切り再度の場所移動。

本日の最後は林道沿いに延びるS谷、地図で見てたので楽しみにしていた谷であります。

さて、入り口はチャラ瀬が続くけれど、林道がすぐに高度を稼ぐようになれば同時に流れの段もきつくなっている。
途中から下が見難くなり、渓相もハッキリしなくなる。
とりあえず15分ほど林道を登り入渓地点を決めてヤマメ釣りの開始。

しかし、反応の方は中途半端。チンペー君が7寸足らずまでを3本ほど。
おいらはといえば1度アタリを逃しただけ。
途中から降りだした雨も強くなり、2連の大滝が見えたところで断念することにした。

いやぁ、釣れなかったけれど遡行も楽しく景観も好みのいい谷でした。
此処は1日掛けてゆっくりと上がりたいものです。

大分川のエノハも厳しくて

北川のリベンジだとばかりに、ホームの大分川に向かった。
ここにエノハは居るのか?という大好きな確認作業のため、入ったことの無かった某支流の最源流部へチンの字を連れ出した。

支流部の流れ

最初から釣れる雰囲気が少ない無駄な沢だと分かっている彼は、あれこれと車の向きを変えたくなる事を云ってくる。

チン:「雨降ってますヨ~」
憧渓:「まぁなぁ」
チン:「こんな日に○○川の××で良型が来ましたよね?」
憧渓:「まぁなぁ」
チン:「結構上ですよね? いつもの下が楽ですよ~」
憧渓:「そうじゃのぉ、水が無くなるまで行っちみるか?」
チン:「え~!?、何云っても駄目ですか~?」

なんて会話をしながら自ら墓穴へと入り込んでいく。
ただこの谷の様子を知り、エノハ棲息の確認をしたいだけ。
こんなのに付き合わされる彼もたまったものではないはず。どれほど上がるかはおいら自身も決めてなかった。

まぁ釣れる具合と谷の様子によるけどなぁ、とは答えていた。

とりあえず、15分ほど上がってみた。
アブラメ天国だった。

もう30分ほど上がってみた。
ますます、アブラメの楽園のようだった。

竿を詰めた釣り人

そんな時、林道にかかる小さな橋が2人の頭の上に現れた。
この道を戻れば入渓地点まで楽に戻れるだろう、と思ったおいら。

憧渓:「これぐれぇで、勘弁しちゃげるかぃ?」
チン:「九州イワナのパラダイスですもんね」
憧渓:「雨も強くなったけぇな」

この日はここで断念。
エノハ生息も確認もできず、なんだか中途半端な入渓ばかり。

しだれ桜

雨も止まないので足を伸ばして桜見物と洒落込みました。
天候も回復せず、再びウェーダーを履く気も起きずに帰宅。

結果を求め大分川のゴールデンルートへ

解禁から見目麗しきエノハちゃんに出会えていない。
どうしても朱点持ちに遭いたい。
そこで、この時期サイズは今ひとつ期待できないものの、数と遡行を楽しめる大分川のとあるポイントを選択。

おいら的にゴールデンルートと命名した場所へ足慣らしも兼ねてチンの字と出撃。
そこならばとブツブツと文句も云わずに付いてきたw

入渓してすぐ目印に反応が出た。アワセから即抜いてみるとエノハだが、朱点の方は見当たらない…。

大分川のエノハ

7寸もないエノハ。
側線沿いにオレンジの帯は出ているが、黒点の数も少なく、朱点さえも無い。
ヤマメなの…?釈然としないまま釣り上がるけれど、竿に掛かるのはこのタイプばかり。

「アマゴはどこに行ったンじゃろうか」、と寂しさが増してしまう。
以前からも朱点は薄いのが多かったが、朱点のかけらさえ見えなくなってきた。

放流のタイプがおかしいのか?
これが元々のタイプなのか?
川の所為か?
う~ん、何故か? 自問自答してみる。

なんてあれこれと考え出して集中力が切れたのだろうか、次第にアワセが決まらなくなった。
単に腕のせいとは思うけれど♪
これまでの釣行と比べるとエノハの反応は良いのでサクサクと遡行を続けた。

側壁沿いに幅1mほどのヒラキを攻めていたときのこと。目印に小さな反応が出たのと同時に、流れの中で魚体が翻った。
すっとアワセを入れたが、スカ!

「7寸の上か?」と再度投入し、川の中を注視しながら流してみると、キランキランと2度ほど8寸ほどの魚体がエサにじゃれた、アマゴらしいなぁなんて考える余裕もありつつ、

「おりゃ!」と合わせたが、再びのスカ…!

気を取り直して上を目指すことにした、オウイエ!

2mほどの段落ちを上がり、浅い瀞場を抜けたところのポイント。
来るたびに良い反応があるところなので、ちょっと期待して一段下からミミズを付けて投入。

目印がツッと流れを切り、今度こそ~とのアワセは成功♪っと抜いてみる。
6寸ほどのエノハが手前に飛んでくるも、おいらの左側を通り過ぎ後ろの流れへ、えぇ!?

ナチュラル・リリースって奴ですわ、ハハハ。
反応はあるが喰いが浅い、そんなこの日の状況に対応できなかったんですかね♪ ホント、修行が必要デス。

エノハをアップで

本日最長は、彼の上げた7寸の上。
これもまた、何もかもはっきりとしないとくれば、すっきりしないこと夥しい!

不思議な個体

ヒレの色具合はボチボチだったが、腹部や背部の黒点が異様に少ない個体。
川の影響による成長過程の為か、放流個体(遺伝子情報なども含め)の特性なのか、個体の混じり過ぎなのか…。
もしかして独特のものなのか?なんて、素人ながら考えを巡らすのも楽しいものです。

【2021年追記】この下の写真もそうなのですが、アマゴなのに全く朱点がありませんねw 大分川支流の上源流なので知っている人も多いかと思います。研究者の(当時この沢の魚を知っておられたK氏)方とお話をしていて、「実はここの系統の個体は珍しくて発表すれば禁漁になる可能性があるかもねぇ」と、筆者の答えは「どうぞどうぞ! 禁漁雨子 個人的熱烈歓迎 撲滅釣人w」でした♪

大分川のエノハ

さてさて、北川といい大分川といい、少しは距離を稼ぐ釣りをした気がしてる。
「この分なら祝子のK谷やO谷、北川のS谷でも何処でも行ける!」なんて気になるが、行けない日が続けばもう弱気になってくる。

「近場にしようかな…」、こんな具合www

2006年エノハの渓へ第3話

大分川で釣った朱点の綺麗なアマゴから四国のアメゴを思い出す話へと続きます♪

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