高巻き、タモ、ちょうちん釣り、テンカラ、トラウト他、渓流釣りに関連するた行の用語を解説しています。
た行 あれこれ
※渓流釣り及び関連する沢登りや登山に関する語句も一部含みます。
渓流釣り用語 た
●高切れ
ハリやオモリ付近、又はハリスから切れるのでは無く、道糸の上の方から切れること。ジギングの際に起きると痛い…、あれ?
●高巻き
沢登りや遡行の際、通過できそうにない滝や深場を避けて、その脇の登りやすい山腹を進み上にでること。
●滝
流れが垂直、あるいはそれに近い状態で落下しているところ。落差が2m以内のものは小滝ともいう。
●タタキ
堰堤の下などの、床のようにコンクリートなどで塗り固められたところ。
●谷
山と山の間にできた溝状に窪んだ地形もしくはその区域全体を指す。。
●溜まり
水が溜まって止水になったところ。エサ釣りでは攻めるのが難しい。プールとも言う。
●ためる
かけた魚が大きいときに、竿を立てて、竿の弾力を利用して、魚が弱るようにあしらうこと。
●タモ
魚をすくったり、受け止めたりする、受け網。タブともいう。憧渓は八寸くらいから使用している。
●タルミ
流れの緩いところ。
渓流釣り用語 ち
●チチワ
糸の端に輪を作る結び方。この輪を利用して、竿と道糸、道糸とハリスを結ぶ。
●チャラ瀬
さわさわと波立つくらいの流れの緩い瀬で、水深が30~50cmくらいのところ。底は砂や砂利で敷き詰められている。
●釣果
釣れた獲物。
●ちょうちん釣り
基本的には、障害物の多いところで、仕掛けの糸を極端に短くし、竿を伸ばすことでポイントをねらう方法。どうしてもポイントに入れにくい場合は竿に巻きつけ、落とし場所でくるくると流し込むという方法もある。
●直結
道糸とハリスなどを直接結ぶこと。又は結束するのにサルカン等を用いないこと。渓流釣り仕掛けでは基本的なこと。ルアーなどでも同様に金具を用いずに結節すること。ラインの強さが発揮できるように結び・ノットは大切で、できなければ糸切れやラインブレイクに泣かされる。
●チョン掛け
エサの一部分をハリ先に掛けるように刺すこと。ミミズの動きが派手になり、アタリに結びつくこともある。手返しも早くなるという利点がある。主に喰いが良い時に使う。
渓流釣り用語 つ
●付き場
魚が捕食行動のため、居つく場所。
●詰める
沢を遡行して、源頭を目指し尾根に出ること。主に沢登りで使用。
渓流釣りの場合は、魚止めまでの遡行を指すことが多いように思う。
渓流釣り用語 て
●出合い
川と川もしくは流れと流れの合流点
●テーパーライン
元の方が太く、先に行くに従って細くした糸のこと。徐々に細くした糸を順番につなぐ(段継ぎ)か、糸をよって作る。毛ばり釣りで使用されているが、吹っ飛ばして釣るときにも便利だった。
●手返し
エサをつけ、仕掛けを振り込んで流し、またエサを流すという一連の動作をいう。
●鉄砲水
豪雨による山崩れや流木で一時的に堰き止められた川の水が、土砂や岩石、流木を伴って激しい勢いで流れ下るもの。
●テンカラ
毛バリ釣りのこと。本来は木曽地方に伝わる毛針釣りの土地言葉だったものが広まり、現在では毛針釣りの代名詞になっている。西日本ではカガシラ釣りの方が一般的だった。
フライフィッシングは洋式毛ばり釣り。
渓流釣り用語 と
●樋状
岩盤上を樋が流れるように下る流れのこと。
●胴調子
竿の中央寄りに曲がりの頂点があるような調子。
●通ラズ
滝や地形のために川通しで遡行できない場所。疲れた時はドンナとこでもそう見えてくる。
●徒渉
川を渡ること。場所によっては、危険が伴うので注意が必要。流れが強く股上から腰下辺りまでの深さの場合は肩を組んだりしてのスクラム徒渉をする。
●トラウト
鱒の英名。なんでも英語で言うと格好良く聞こえるのは、おいらの僻みか…。
●ドラッグ(ドラッグフリー)
元々はフライ用語で、糸が流速の違いで引っ張られて不自然に流れること。
エサ釣りでは、オモリや立ち位置、竿の操作によってドラッグがかかり、仕掛けが流れを切ること。
※ドラッグフリーで流すと、エサは流れなりに流れる。
●取り込み
魚を掛けてやりとりをし、その最後のフィニッシュをいう。タモを使う場合はタモ入れとも言う。
●トロ(瀞)
極端に深くなく、流れが穏やかな深み。
魚は溜まっているが釣りにくいところでもある。
●ドン深
川の中が、急に深くなっているところ。ウェーダー着用の場合は、特に注意が必要。
参考文献 その他
参考文献
- 「広辞苑」
- 「ヤマメ・イワナ釣り完全マニュアル 渓流釣り」 下田香津矢 成美堂出版 2001年
- 「新 ヤマメ・アマゴのすべて」 週間釣りサンデー編集局1989年
- 「ヤマメ・アマゴその生態と釣り」 加藤憲司 釣り人社 1990年
- 「渓流釣り道場 入門編」 大陸書房 1992年