渓流釣り用語 「あ行」

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ナメの綺麗な川での渓流釣り
大分・宮崎県境の川にて

赤濁り、居つき、右岸、エグレ、落ち込み他、渓流釣りに関連するあ行の用語を解説しています。

あ行 あれこれ

※渓流釣り及び関連する沢登りや登山に関する語句も一部含みます。

渓流釣り用語 あ

アーミーナイフ
主に軍隊で使用する目的で作られたナイフ。 登山用や渓流用で使用する人も。 おいらは使用してませんが以前はバタフライナイフを常備♪

アイス・クライミング
硬く云えば、氷雪壁登攀。 凍りついた滝、氷河などを強力な前歯のアイゼンと専用のピッケルを使用して登る。九州では大分県南~宮崎県北が有名ポイントはあるものの場所が限られる。今のところ、極寒の日にドキドキと眠れず、県境の滝に出撃するようなことはない。

アイスバーン
凍結して氷のようになった雪面のこと。通常、一度解けた雪が再び凍るとこのようになる。 渓流マンならば解禁の出撃時など寒い時期に、 「道路がアイスバーンで恐かった…」などと表現するかな、ハハ。

アイゼン
滑る雪面や氷面を登降するに、登山靴の底面に付けて使用する滑り止めの爪のついた金具。おいらのような「なんちゃってアルピニスト」は、今のところ使用するつもりはない。

赤濁り
川の水が雨などの影響で赤く濁った状態。泥濁りと言い換えることも。釣りにならないような状況をさす場合もある。
※用例 「雨が降ったので期待してきたら赤濁りだった…」と寂しそうに云う。そそくさと、上流に移るか尾根や峠を越えてポイント移動を余儀なくされる。それでも駄目ならお帰りするしかない…。(類)⇒ささにごり

赤テープ
一般的な登山道によくあるビニールテープで、道迷いを防ぐために木や岩に巻いてある。昔から赤いものが使われていたので、総称してそう呼ばれている。赤布を巻いてあることもある。大岩にペイントされているルートも多い。 これを目印に歩きつつも、ふと見落としたままガレ場を詰めあがりきった後に、いきなりのロストに驚いてしまうという間抜けな渓流マンが此処にいる。

アクセス
元々は「接近、近づく」の意味から転じて、登山口までの交通機関や交通状況を指すようになった。渓流の場合は、入渓地点までを考えて云う事が多い。 楽な所が釣りやすいが場荒れも多い。かといって厳しい所に入渓しても前日にでも人が入ってたら散々か…。

あごが出る
急峻な登りや長い距離を歩き、息が苦しくなること。単純に云えば、バテているってこと。
※用例になってないかも、 「大船のノボリであごが出たどころか、手も足も投げ出した…」

浅瀬
一般的には、川の水深の浅いところ。 ただ渓流釣りの場合は、流れの全体が浅瀬になっていることと、ポイントの構成で使われ方が違ってくることがある。まぁ、どちらにしても浅いところではある。 登山の場合は、徒渉に都合がよい箇所となる。

足場
釣りや遡行をするときの足回りの状況をいう。
※用例 「足場が良いので、歩きやすい」 「足場が悪くて取り込みにくかった」


尾根線上にひょっこりと突起した地形や小さな小さな峰のこと。 また沢から尾根に出る地点にちょっとしたピークがある時、「~の頭」などと呼ぶ。
渓流の場合は叩くを後につけると、後発者が先行者を先回りして釣る事を指し、マナー違反として忌み嫌われる。 またポイントを指示する際などは、「頭から流せ!」などスタート地点(餌の投入点)や流れ始めを指し示すこともある。

アタリ
魚がエサに食いついたとき、その状態がウキや目印に表れたり、手に伝わってくる(テアタリとも)ことの総称。 ミャク釣りの場合、分かりにくいものが多いため、
※用例 「あれがアタリやったんか~!」と今だに後悔する。

アブレ(る)
釣果を得られないこと。⇒ボウズ。 モチロンのことだが、外道のアブラメばかりだとアブレである。 渓流釣りの場合、根魚狙いでのヒラメやマゴチのような嬉しい外道にあたることはまず無い。時折鮎が掛かる位だろうか。 まぁ幾ら美味しくても、所詮は外道。狙いと違う魚であれば意味はまるで無い。それなら途中からヒラメ狙いにすればよいこと、ん?

アプローチ
釣りの場合はポイントに近づくこと。もしくは、投餌する地点へと移動することの意。釣果をあげるためには重要な要素であり、技術といえる。⇒木化け・石化け。
登山では、自宅から登山口または最終交通機関から登山口までの場合を指すことが多く、沢登りでは、沢に下りてから遡行を開始する地点までを指すことが多い。

あまい
1)針先が鈍化して、魚のカカリが悪くなる事を俗な表現としていう場合がある。また、クライミングの岩場が滑りやすく、しっかり効かないホールドも「あまい」という。
2)昔の表現としては、甘い=旨い=あまい=うまいということもある。そんな甘い魚だから、アマゴという地域もあった。
3)筆者の釣り方

アマゴ
憧渓がメインで追い求めているターゲット。 主に西日本の渓流に住む。雨子(あめご)や雨の魚(あめのうお)とも言う。親戚にヤマメがいるが、その区別は朱点の有る無し。 関東以西の太平洋側~四国・瀬戸内海に流れ込む川に生息。 九州では主に大分県と福岡県の一部が天然の分布域と言われている。

アメダス 
AMEDAS 天気予報で用いられている地域気象観測システムのこと。 Automated MEteorological Data Acquisition System の略。 気象庁が気象予測の精度を高めるために設置した無人の観測拠点とそのシステムで、全国約1300カ所(約17km四方に1箇所)に設置され降水量を観測する。そのうち約840カ所(約21Km四方に1箇所)では、気温、風向風速、日照時間も観測する。

荒瀬
水量が多く、勾配が急なため、流れの幅が狭く底石が荒くて、水面が飛沫(しぶき)をあげて流れているような荒い瀬。ガンガン瀬ともいう。

蟻の戸渡り
左右が切れ込んだ細い尾根。蟻が戸の上を歩くよう見立てたもの。 ここでは、18禁の用語ではない。

アルバイト
元来は労働の意。きつい登り。無駄な歩きをすること。道を間違え2時間無駄に歩いた場合、「2時間のアルバイトをした」などとという。小さな支流を見つけては無駄な遡行を繰り返す憧渓の渓流釣りスタイルか?

アレート
「稜」「岩稜」とも訳される岩の形状を表すフランス語で、凸角のラインが上部へ伸びている箇所。急な岩尾根。英語でリッジ(ridge)、フランス語でアレート(Arete)、ドイツ語でグラート(Grat)。

アワセ(合わせる)
アタリを読んで竿をあおり、魚の口に針をかけること。綺麗なハリガカリを目指してはいるんですが。 (参)むこうアワセ

鞍部(あんぶ)
1)山と山の間の低くなったところを指す。 馬に乗せる鞍の中間部のような形なのでこのように呼ぶ。 コルという表現が良く使われるが、同意。もともとはフランス語であったが、英語化した。 地形的に、鞍部は乗越(のっこし)や峠とも呼ばれるが、乗越は人の通れる道(信仰のための道でもよい)、峠は「交易路」があることが条件。
2)天気図で2つの高気圧の間にあって気圧が低くなっているところ

渓流釣り用語 い

イクラ
サケ、マスなどの卵を塩漬けにした食品。普通はサケの成熟卵を指す。渓魚の良いエサ。人工イクラも販売されている、ショッピングセンターなどの鮮魚コーナーのものもオススメ。 釣行時の保存に注意が必要。早期と晩期にオススメのエサ。メスを〆て腹を割き丁寧にほぐして速攻でエサに用いるという手もある。

石化け
木化けの項参照のこと。⇒アプローチ・木化け 石と同化するので人の気配や姿が見えなくなること。まぁ、そんな気持ちでやらねば釣れないよという教えでもある。

石回り
流れの中にある、石や岩の回り。魚の着き場となっているところが多く、有効なポイント。 「イワナは石を釣れ」という格言もある。

居つき
一定の場所に生息し、移動の少ない魚をいう。もしくは、その習性。 魚体の色や形、エサへの出方から判断する。 憧渓もたまにそんな表現をするけれども、実際に見たことのある人はいるのだろうか?

糸ふけ
仕掛けを投入した時や釣っている最中に、糸がたるんだ状態。魚が掛かっているときにふけると危険。

入れ食い
仕掛けを入れるたび毎に魚が釣れてくる状態。こうなっているときのエノハには通常の優雅さや俊敏さを感じることはできない。

イワナ
ヤマメ、アマゴより上流部に生息すると言われているが、最近の放流で乱れてきて、そうでもないようだ。ただ他の魚より源流部に生息しているのは確か。 イワナは分類が難しくて、日本にはオショロコマとイワナの2種類しかいないとか、何種類もいるとか言われている。確かに地方によって、見た目のバリエーションは富んでいるようだ。
九州には居ないはずなのだが・・・。

渓流釣り用語 う

ウェーダー
腰や胸まである長靴のこと。バカ長。ゴアテックス製は高いが蒸れにくい。水が中に入ったり放屁するとつらい。

ウェーディング
流れに立ちこんだり、遡行するなどして釣りをすることで、若い人やF・F、ルアーマンが使用していると思う。
※個人的には、立ちこむ・ドブルという表現を使用している。

魚止め
渓魚の垂直分布で、その谷や沢の自然遡上限界のこと。主に滝や堰堤の規模をみていう場合と実際にその上への釣行経験などからいう場合などがある。

右岸
川の上流から下流を見て右側が右岸。沢登りの時は逆に上流に向かって右手・左手と言う。「滝の右手を捲く」 進行方向に向かって呼び名を付けるとは普遍的なものを感じるなあ。

浮き石
不安定に動く石のことで、石が何かにのっている状況を指す。うかつに足をのせると大怪我をする場合があるので注意が必要。

馬の瀬
瀬の中心部が亀の甲のように盛り上がり浅いかけ上がりができているようなところ。登山用語では、尾根筋が両方とも切り立ったような場所。

渓流釣り用語 え

エグレ
水中の岩盤や岩に、流れの浸食などでできた川床の穴。魚の隠れ場となっていることが多く、攻略するのが楽しいといえる。エゴともいう。

エゴ
エグレを参照のこと。


通常これが無いと釣れない(鮎の友釣りは疑似餌?それとも餌?)。 すんごい種類がある。海なら、ゴカイ、イソメ、オキアミ等。渓流なら、キンパク等の川虫、イクラ、ブドウ虫、ミミズ等が一般的。コーンでチヌ(黒鯛)を釣ることもある。 疑似餌なら、サビキ、ルアー、毛ばり(フライ)等がある。

堰堤
河川や谷の水流をせき止めるために造られた堤防。基本的には規模の小さなものを指していう。エンテなどという。

渓流釣り用語 お

オーバースロー(オーバーヘッドキャスト)
まっすぐ頭上に振りかぶるタイプのキャスティング。

オーバーハング
岩が突き出たところ。憧渓ならちらっと見ただけでルートを諦めるが、フリーが好きな人なら闘争心をかきたてられる場所。

落ち込み
流れに段差があり、水が小淵や壺に落ち込んで白泡がたっているところ。落ち込みの大きなものが小滝や滝になる。渓流釣りでは逃せないポイント。

オマツリ
釣っている最中に、仕掛けがもつれたり、他の人の仕掛けと絡むこと。渓流釣りでは、ほとんどないのだが、仕掛けを作り直している場面で起きることも…。

オモリ
仕掛けを飛ばし、沈める役割を果たす重要な道具。オモリの使い方が釣果を分ける場面も出てくる。シズ やカミツブシ ともいう。種類としては、ガン玉、ワリビシ、イタオモリなどがつり全般で使用される。
※フットバシ釣りなど付けない場合もある。

参考文献、その他

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あ行 か行 さ行 た行 な~は行 ま~わ行

参考文献

  • 「広辞苑」
  • 「ヤマメ・イワナ釣り完全マニュアル 渓流釣り」 下田香津矢 成美堂出版 2001年
  • 「新 ヤマメ・アマゴのすべて」 週間釣りサンデー編集局1989年
  • 「ヤマメ・アマゴその生態と釣り」 加藤憲司 釣り人社 1990年
  • 「渓流釣り道場 入門編」 大陸書房 1992年
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