九州の渓流でエノハ(ヤマメとアマゴ)を探して彷徨います。地元情報の発信も♪

渓流茶房エノハ亭 

大分県の川とエノハ

駅館川の渓流釣り 附水系鳥瞰図

投稿日:2016年4月26日 更新日:

駅館川水系鳥瞰図

駅館川水系の概要

駅館川は由布岳の北側からを水源とし宇佐市安心院町を流れる津房川と日出生台方面に発し宇佐市院内町を流れる恵良川がそれぞれの支谷の水を集め、宇佐市院内町小坂で合流し本流となり宇佐市街地から周防灘に注ぐ二級河川。

江戸時代の『太宰管内志』には「此川、実に郡中の大河なり」と記されるように、古来より宇佐平野に美田地帯を形成する元となっている川でもあり、全国八幡宮の総本社である宇佐八幡宮の祓川的な役目も持たされていた。

宇佐八幡宮

宇佐八幡宮 (参考 ツーリズムおおいた

この駅館川(やっかんがわ)の読みは難読地名の一つである。平安時代までは宇佐川と呼ばれていたようだが、現状では何時頃に変わったのかは分かっていない。弓削道鏡の神託事件以来恒例となった宇佐使(朝廷よりの使者)が宿泊していた館に由来(場所未定、旧字名有)するとか、古代駅路に置かれた駅家(やっか)に由来するなどという説があることを紹介しておく。

※地図は宇佐市や北からの印象を見たいと思い、大分からとは異なる視点で作成。

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駅館川の渓流釣りと周辺施設

東椎屋の滝東椎屋の滝 (参考 ツーリズムおおいた

2016年に東九州自動車道も宮崎まで全通し、山国川も含め北九州から駅館川へのアクセスはまた良くなったのではと思う。豊前方面からだと恵良川なら院内IC、津房川なら安心院ICで降り、目的の川に沿って上がるのがいいだろう。筆者のように大分方面からだと別府や由布院など南から下道利用での直撃ルートが早いように思う。

まず注意して欲しいことは、駅館川は2016年現在ほぼ放流がないことであり、土地勘もない新規入渓なら高確率で外れの谷を引くことになるだろう。しかし、20年以上も前から大分の川を釣っている方ならご存知の如く、大型や美形で朱点も美しい豊前エノハ(豊前アマゴ)とでも呼べる個体もいるが、現状大分県内の渓流釣り河川としてはエノハの魚影は致命的に薄いため、リリース前提でお願いしたく思う。

めがね橋院内の石橋 (参考 ツーリズムおおいた

下流域の宇佐では宇佐八幡宮と「昭和の角聖」「相撲の神様」と呼ばれた双葉山の生地をあげておこう。また旧安心院町の東椎屋の滝や福貴野の滝、旧院内町の西椎屋の滝、岳切渓谷などの名瀑や景勝地はあるが、耶馬渓のお陰で隠れた名勝となっている。すっぽん、ブドウといった特産品に天然記念物のオオサンショウウオも生息している。

大分県は全国で最も石橋が多い(有能な石工が多かったようだ)のだが、院内町には75基もの石橋があり、アーチ橋(めがね橋)は64基と日本一の数を誇る。また安心院町には民家の壁に描かれた鏝絵(こてえ)が80以上も現存し訪れるものの目を楽しませてくれる。

卓越した知識と高度な技術が必要な石橋と鏝絵を見ると、生活に根ざした日本の職人の素晴らしさを感じてくる。

主な支流別目次

駅館川

駅館川鳥瞰図その2恵良川と津房川をアップにした駅館川鳥瞰図

流れ・傾斜とも全体を通して緩やかであり、中流域は川に入りやすいがイダ、ハヤの猛攻に会うばかり。それをかわせるかが勝負だが、九州有名河川でなく山国川、番匠川などと比べても絶対数は少ない。ただしアマゴの魚影はくっきりとしているため、通って探すしかなく、筆者も何度となく大空振りをしている。残念ながら全域で水は美しいといえないが、九州のアマゴの中では、朱点の美しさは際立つ個体求めてついつい通ってしまう。

大分・宮崎・熊本県境の峻険な場所とは全く違う趣きを持ち、こんもりとした台地をえぐって流れている川。院内町に石橋が多いのも大地をえぐる谷が深い故であるともいえる。谷自体ゆったりとした造りのために、一気に絞られて滝が目の前に現れたり、ちょっとした廊下に遡行を諦めさせられるといった箇所もある。

その特性ゆえか、普通に地図読みしていてはグッドポイントはおろかアマゴが釣れる場所にすら入れない。現場を動いて確認し、歩き回るしか入渓地点は見つけられない。遡行よりもエノハ捜索が楽しめる川だと思っているため、数釣りや大型狙いの釣り人には薦める気はさらさらない。

津房川

源流部の渓流釣り駅館川の源流部

福貴野(ふきの)ノ滝と東椎屋ノ滝といった名爆を抱える津房川は、そのほかにも多くの滝を持っている。難所が多く寸断された箇所が多いため入渓箇所も絞られ、エノハ捜索に苦労するだろうし、当然ながら魚影は薄い。 しかし大物ポイントもあり、良く通っていた当時駅館川ファンの方に0.6号や0.8号が飛んだ話を聞かされ(場所は秘されていたw)足しげく通ったが尺アマゴまでの記憶しかない。

それでも大き目の筆で朱墨を散らした如くの鮮やかな朱点とつとに張り出した体高を持つアマゴとの再会は今も夢見る。 さて実は津房川にも大きな思い出がある。それは水浴びしていた天女との遭遇譚(ww)であり、近いうちに記事にしたく思っている。

恵良川

アマゴ駅館川のエノハ

今現在でも大分でのエノハ開拓に最も苦戦している川が、西椎屋ノ滝があるこの恵良川である。 温見川、余川、院内川、日岳川、高並川など支流も多いが釣れる範囲は非常に狭く上流の本筋及び小谷を狙っていくものとなるため、開拓好きの方にのみおすすめしておく川といえる。基本的にポイントは上~源流部のみ。

既に二十年以上も前になるが化け物魚(ww当時の感覚ですな、40~50クラス)に翻弄されて以降何度となく通うも結局は八寸エノハが最高なのは無念の極み。チャレンジャースピリッツを湧きたててくれるハヤとアブラメが憎らしい川だ。

さて釣りからは少し離れるのだが、院内町大門にある龍岩寺にはエノハを無視してもぜひ訪れていただきたい。鳥取県の三仏寺投入堂と同じ「懸造り」の奥の院礼堂(鎌倉期)と阿弥陀如来坐像・不動明王坐像・薬師如来坐像(平安時代後期)はいずれも国指定の重要文化財。

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駅館川に関するその他の情報

★駅館川の解禁情報は、大分県の渓流釣り・トラウト解禁情報にて、遊漁券・期間等の詳細を掲載しています。

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