小丸川のヤマメと渓流釣り 附鳥観図・支流概略図

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小丸川の渓流釣り

小丸川おまるがわは、宮崎県東臼杵郡美郷町から南東に流れて日向灘に注ぐ一級河川。
九州の渓流釣りを見た時には県内の五ヶ瀬川、耳川、一ツ瀬川の陰に隠れがちだが、ヤマメの実績も高く沢歩きも楽しめるため個人的には九州渓流釣り裏御三家の一角^^

ただし、流程の延長は73kmとその他の有名河川に比べても長くはない中で、本流筋に5つ水系全体でも7つのダム(地図により)が存在するため、遠来の方だと中下流域を中心に本流筋を探るには辛く支流が主な釣り場となってくると思う。

小丸川の支流概略図とヤマメ釣り

小丸川支流概略繪圖
国土地理院地図より作成。

周囲の山の標高は最高で1400m程であるが、渡川との合流点を前後して小丸川本流の谷は一気に狭まって木城町を流れ下る。
そのおかげか、流程規模の割に谷歩きの楽しい箇所は多いので、支流概略絵図を参考に各種地図にて入渓個所を探していただきたい。

放流量の関係で五ヶ瀬川や耳川ほどの魚影とは言えないが、支流の渡川を含めてヤマメの魚影は充分。

ただし、昭和60年代から平成初期にかけて毒流し漁や販売目的のテン泊漁が盛んに行われた時期があり、「一沢まるごとヤマメ喪失事件」が多発していたこともある。
まぁ、小丸川だけではなかったけれど、古くからいたはずの小丸川ヤマメの消えた沢も多いらしいが、それだけ良質のヤマメが居たってことでもあった。

これがエサ釣り師が嫌われる理由の一つでもあるし、宮崎県北・県央でのこういった事件の背景には大分ナンバーの車も良くみられたとか…。

※今は知りませんが、宮崎山間部を中心に昔から大分県民は嫌われていたのでご注意をwww 漁券買わずに密漁する輩ばかりだったと。
とある川の漁券買ったら、「大分ん人が漁券買うんやなぁ…」と驚かれたこともありますしねぇ。

では気を釣り直しつつ、小丸川への行程や下流域にあたる木城町、中流域の日向市域及び支流の渡川どがわ、上源流域の美里町・椎葉村と三つのエリアに分けて以下で渓流釣りを概観していきたい。

小丸川方面への行程

九州北部方面からだと、日向市で国道327号線経由にて道の駅とうごうを左折、国道446号線で小丸川の児洗に出て本流筋上流へ進むか、渡川方面を選択するかが基本の行程だろう。
東九州自動車道を使う場合、河口付近となる高鍋ICまで行くと上流方向へ進むにも意外に時間がかかるためおすすめできない。

松尾ダムに直入する矢櫃谷や中之又谷を攻めるなら、327~446号線経由でも東九州自動車道経由のどちらでも大差はないかもしれない^^。

熊本方面からはこの小丸川や尾鈴瀑布群のある名貫川へ至るのはかなり面倒かと。
小丸川源流部を取り囲む山塊の峠越えでの釣りも可能だけれども、球磨川、耳川、一ツ瀬川の誘惑を断ち切れる方のみが使うルートかもと思うww

実際の行程計画には、グーグルマップ(渡川と本流の合流付近)もご参考くださいな♪

小丸川下流域のヤマメ釣り 木城町周辺

小丸川本流上流部や渡川上流部に目をやりがちだけれども、下流域の木城町の区間には見過ごせない支谷が多く、尾鈴山塊から流れる矢櫃谷、板谷谷、春山谷に、高塚山を巻いて流れる板谷川と中之又谷などが挙げられる。

一方で本流筋のヤマメ狙いに関しては、ダムも連続するためほとんど考えなくても良いように思う。

愛読書である「九州の沢と源流」にも記されている通り、矢櫃谷の名を知らない九州の沢屋は居なかったと思う。大淀川からの帰りがけに次回の為と一度だけ入渓点を探ったが、傾斜も急で要注意かと思った記憶がある。

この区間の支谷はヤマメの魚影も釣るには十分と聞いており、一部に初心者でも釣りやすい区間こそあるものの熟練の遡行技術が必要な谷が多く、遠来の方ならばわざわざ入渓する場所ではないと思う。素直に小丸川と渡川上流へ向かった方が釣りやすい場所は沢山ある。

近郊にお住まいの方にとっては、遊びやすく開拓し甲斐のある支谷群が手近にあるという、まさに羨ましい限り、。

渡川のヤマメ釣り 小丸川本支流(日向市域含めて)

日向市域の本流筋及び渡川ダム下流域は小砂利が出ている箇所が多く、メリハリのある流れ自体数少ないためヤマメ釣り場としては不向きと言ってよい。試したことは無いけれど、大雨後にチャンスがあるのではと思うくらい。

初めて行くのならば、まず小丸川本流筋と谷の合流点を確認しつつ国道446号線から国道338号線を利用して本流の川の流れなどを確認した方が良いと思う。
釣り終わって昼からの開拓にと、渡川方面へと山越えのルートにて向かっても遅くはない。

小丸川全体に河川の整備などが進んでいる印象はある、まぁ釣りやすく川も見やすいと言いかえることもできる。

渡川の本流筋は釣りやすく初心者からオススメのヤマメ釣り場でもある。古園を前後して川の小砂利が少なくなるので、車を止めつつ入渓点を探すと良いだろう。
入渓者の数自体は耳川や五ヶ瀬川ほどではないが、本流自体は距離も短く規模も小さいので入渓はささっとした方が良い。存外にスレていて釣り辛かった記憶があるw

渡川の各支谷も初心者からおススメできると思う。
備中谷、荒木谷、五色谷、木裏谷、松塚谷他全てに入渓しているわけではないが、実績はあるし評判も悪くなかった。

車で上り詰めた渡川源流部の三谷も面白いだろう。
特に樫葉谷は昔によく聞いたポイントでもあるが、堰堤、滝、遡行には注意が必要。

小丸川上源流域 美郷町域

小丸川上流域鳥観図
google earth proにて作成。

美郷町の区間の本流筋は、伊久良原前後を中心にメリハリが少ない上に牛山ダムがあるので水量が安定しないのが難点。年々小砂利の川原が上流域へと進んだ気がするのは気のせいか。
そのため、解禁周りなら良いけれど夏は基本スルーで、雨後の大物ワンチャンスの為にポイントを探っておく程度だろう。
もちろん、区間によっては好ポイントもあると聞いているので、開拓するのも悪くない。

そこで、牛山ダムから上流の椎葉村尾崎あたりまでが小丸が本流筋上流域の釣り場と考えてよく、上がるほどに渓相は渓流釣りらしくなる。

南面して合流する支谷の方がヤマメの釣果は出やすいと思う。
水清谷川、又江の原川、松の内谷のどこかから好きなところを選べば良く、ヤマメの魚影は充分。

椎葉村に近い月井谷や柏葉谷は攻めたことはないものの予備程度には考えていたし、沢歩きが練達するにも面白そうな谷だとは思っている。
釣果云々は別にして、こういった谷を攻めれるようになると一段レベルが上がっていると思ってよいだろう。

小丸川源流域 椎葉村域

ばばら谷と小丸川本流が合流する阿切あせりからが椎葉村域となり、漁協管轄が変わり漁券が別なので注意してほしい。全域でヤマメは釣れると考えてよいと思う。

本流筋は、阿切から栂尾そして尾崎までの区間が主な釣り場となる。景観に渓相も一気に楽しくなり、沢を歩く足もウキウキしてくるはずw 一部に狭小な区間もあるので初心者は無理をせず、道に戻って巻いてから上を目指そう。
尾崎を手前に川は開け、堰堤が連続するので注意。

支谷は、ばばら谷、大藪谷、オロチ谷他ヤマメの実績はあるので、どこを選んでも良いと思う。危険な箇所も点在するけれど、難易度自体は高くない。
初心者ならば入脱渓を考えて大藪谷が良いかもしれない。合流から堰堤が続くので、林道沿いに上流へ進み、入渓すると良いだろう。
無理ならば、国道沿いに戻り本流筋を上へと詰めていけばよい。

小丸川の渓流釣り情報について

年によって水位や川底の状況が変わりますので、釣り場でご確認ください。

本流筋にはダムが点在していますので、放水サイレン等を聞き逃すことの無いようご注意ください。

釣果及び釣行時の事故等については責任を負いかねますので、安全な計画及び行動をお願いいたします。

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