【大谷川】 大野川本流のアマゴ釣りと平井川・茜川・野津川他

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大谷川の渓流釣り

~大谷川及びその他大野川支流の渓流釣りとアマゴの概観~

大谷川は大野川の本流筋であり、源流部は源頭にあたる。宮崎県高千穂町の祖母山登山口付近に発し、熊本県の高森町、大分県の竹田市と3県にまたがる。大分県竹田市の魚住ダムにて玉来川と合流する。白水ノ溜池、陽目渓谷、白水ノ滝一帯の河川景勝美は秋にその見頃を迎える。

魚住ダムから上流域では何処でもエノハ(アマゴ)を狙えると言ってもよい。ただし谷が深いために、足がかりになるのは神原方面からの県道8号線、荻町からの県道640号線、波野からの県道41号線、高森からの212号線となるが、ポイントを知るにはじっくりと腰を据えて開拓することになるだろう。竹田市街地周辺から尺エノハも狙えるので丁寧に探ってほしい。

さて、その他の大野川の支流群(平井川、笹無田川、茜川、三重川、野津川、柴北川、河原内川)においても触れておきたいと思う。近場にひっそりとエノハの楽園はないのか? 放流箇所で名前は出るがエノハは釣れるのか? などといった疑問を持つ方は多いと思うし、ある程度の本命河川の開拓が済んでいると気になってくるのではないだろうか。

これらの支流群は大野川支流の中でもエノハの魚影はとても薄い(致命的な箇所もあるw)ので、本流大物狙いや数釣り志向などの方はリストに入れないでも可、というか行かないでも良いw しかし、ポイント開拓・エノハ生息確認好きかつ時間に余裕がある方ならお勧めしたい支流ばかりとなってくる。周年ハヤ釣り(毛バリ系の釣りが特にオススメ)の好ポイントもあるので、エノハ解禁期間内問わず家族連れや疑似餌釣りの練習には最適かと思う。

※各支流の位置確認のため、大野川水系支流概略図を掲載しておく。

大野川水系支流図

大谷川のエノハ(アマゴ)釣り

竹田エノハ河川四天王だが人気・実績とも押され気味なのがこの大谷川でのエノハ釣りとなるだろう。稲葉川、玉来川、緒方川に比べると上下流への移動や釣り場探しに難点があるというのも一因と考えるが、エノハ自体の濃さは遜色ないと思っている。

まず竹田の市街地周辺から陽目渓谷にかけてはポイントも探しやすく入渓者も多い。一部区間で農業用の堰堤が段々と続くため雰囲気は良くないけれど、ポイントを押さえることができれば大型に出会う可能性は高い。川虫も多く、尺物情報もかなり入っていたので、大物エノハ(アマゴ)狙いならば、開拓しておくのが吉。

白水ダムあたりから両岸が次第に険しさを増し、道も心細くなるがエノハへの期待は湧いてくるだろう。

古すぎる情報だが白水ダムにてルアーで4~50cm級のニジマス爆釣という「ニジマス乱舞事件」を聞いている方も多いのではないだろうか。存外潜在能力があるものだなぁと思い知らされたが、最近の事情はほとんど知らないので大分渓流釣りの歴史の一コマ程度にして、のんびりと景勝観光の方をオススメしておこう。

陽目渓谷、白水ノ滝は新緑、紅葉期の観光スポットでもあり、特に滝の景観は美しい。牧戸川への直撃を狙ったが失敗し、コイの洗いで落ち着いたという苦くも楽しい記憶がある。

荻町内を流れる大谷川支流の山崎川(岩戸川)、河原川、牧戸川はともに情報が少ないためはっきりとしたことはいえないが、道からルアーでのチョイ釣りで七~八寸サイズのエノハなら釣れているため、開拓志向の強い方なら楽しめるかもしれない。ただあくまでも本流筋が大谷川の狙いと言えるだろう。

陽目渓谷キャンプ場上にての二股左手が大谷川本流でここからが核心部に入ると言えるが、大谷ダムの本流流れ込み部上流~源流域まで険しい絶壁が続くため入渓地点を得ること自体が難しい。初めてならばキャンプ場あたりからピストンで堰堤まであたりを目指すのが良いだろうが人は多い。

雨中に九寸手前を頭に九州で初の束釣りをした思い出の釣り場でもあるが、逃げ場がなかったことを思えば運が良かっただけだなと今は思う。

高森から高千穂町域にかけての上~源流域も簡単に入渓できる地点は限られており、泳ぎ必須の箇所もあるので心して楽しんでいただきたい。ほぼ場所を問わずにエノハはいるので、丁寧に探っていけば応えてくれるはずだ。ただし、源流志向者からの人気は高いため人に出会う確率も高い点には注意が必要だろう。

大谷川のエノハ

(2018年追記分)
距離に加え年齢という新たな言い訳を手にしたためか足は遠のき、自身の釣果情報自体も古いw 釣り以外だが奥嶽川同様に気になっているのは野生生物だろう。祖母山系から国見岳、市房山と九州の背骨にあたる地域には点々と山犬情報(個人的な民俗学的興味も交錯している♪)があると脅かしておくw オオカミ発見か! などという一報が駆け巡ったのを覚えている方もおられることと思う。

大野川水系その他の支流群概観

笹無田川、平井川、茜川、三重川、野津川、柴北川、河原内川などの支流を一気に見ていこう。エノハの数・型狙いならば全くお勧めすることはないのは前述の通り。ただ当然のように里川と言える箇所は多く、子供連れや腕慣らしのハヤ釣りを楽しむには釣り人も少なく快適に楽しめるはずだ。

水量が安定していない個所も多いため、時期的にも難しいポイント選択となるだろうが放流自体は点々と行われているようだ。ほぼ全ての河川には入渓しているが、エノハに当たった時の爽快感は鮮明に記憶している

笹無田川と濁淵川 ~大野川支流~

笹無田川と濁淵川は稲葉川のすぐ下流にて大野川本流に合流する。竹田市狭間田から会々にかけて国道57号線に併流しているので目にした方も多いだろう。主に長湯温泉へと通じている県道47号線に沿って釣り場が点在しているが駐車スペースに苦労するかもしれない。

タイミング良く川に立つことさえできればエノハ釣りも存外楽しめると思うが、サイズにはあまり期待ができない。源流域にはそれらしく成長した姿を見せるエノハも居るには居た。大分川水系の七瀬川や平井川と常にセットでは考えているが、魚影の濃さ的にも自分の中で優先度は低い。そうは言ってもツ抜け程度は楽しめると思うので穴場として押さえておくのも良いだろう。

平井川 ~大野川支流~

平井川は豊後大野市朝地町三宅山から流れ、温見から神角寺を経る市万田川他、西から順に向原川、酒井寺川、田代川などの支流と共に沈堕滝下流にて大野川本流に合流。旧の朝地町及び大野町域を流れており、国道57号線沿いに流れている川と言えば親しみの出る方も多いだろう。

竹田エノハ河川四天王と比ぶべくもないが、ある程度のエノハ(アマゴ)の魚影はある。残念ながら平井川の中下流域の経験はなく主に各支流の上源流域が開拓範囲である。その経験から釣るとすれば旧大野町よりも朝地方面が良く、57号線から北側一帯に釣り場が点在しているが、釣れるところも点在しているw。川幅の広い個所は一枚岩が多いため釣りづらい箇所が続くこともあるので注意。

8寸越えのサイズも居るが福岡など遠来の方にオススメできる川ではない。しかし源流の水は美しく、周辺にお住まいでちょっと気分転換に「こんな川もあるんだな」と長湯温泉や竹田観光ついでに遊ぶならいいかもしれない。

各支流とも水は少ない箇所・時期が多いため丸坊主の覚悟は必要だが、それぞれの源流域にて時折(かなり稀という方が良いのかw)出逢える美しいエノハを見たなら全てを忘れられる。

市万田川 ~平井川支流~

七瀬川から国道442号線にて温見を抜けると出会うのがこの市万田川で、朝倉文夫記念館と神角寺付近を流れる平井川の支流。沢としては小さめだが、水は美しく、均整がとれた感じをうける。段落ちも存外激しくて、大分市内から近場でちょっと足慣らしに良い所。しかし倒木や岩の崩落もなどの荒れ目立つのは残念。

エノハの魚影は薄く、大分市からならば七瀬川を探る方が結果には繋がるだろう。それでも個人的には通いこんだ記憶がある、それは分け入った先の美しい水見たさと、機会さえ良ければ美しい水に相応しい源流のアマゴに遭うことができたからだろう。

三重川 ~大野川支流~

三重川は内山観音奥の山間から流れだし、三重の市街地を抜けて松尾川、鼓石川、吉田川などを合流して、豊後大野市犬飼町大寒にて大野川と合流する。

この三重川は…、北川・祝子川を狙ってそのまま宇目に越えていくため素通りばかり、ここは経験・情報ともになし。すいません。改めて地図を確認してみると、佩楯山方面からの松尾川にそそられるものがあります、ニヤリ。

野津川 ~大野川支流~

この野津川は、臼杵市と佐伯市の境となる上腰峠付近から臼杵側に流れだし、10号線沿いを下ってくる垣河内川と合流し、野津市街地、おへま・吉四六大橋と過ぎたのち犬飼小学校の上手にて大野川に合流する。

古い記憶を辿ればエノハとは出会えていましたが、お遊びに行く程度なのでオススメしません。最近の状況はわかりませんが、当時も魚影はかなり薄かった。「迷わず行けよ」という感じでしょうか、「上へ上へ」と夢遊病者のように進んだのが吉に出たとだけ記しておきます。

茜川 ~大野川支流~

茜川は四辻峠から南流し、師田原ダムからの十時川と一緒に旧国道57号線沿いを下り、犬飼町の犬飼大橋上流にて大野川と合流する。十時川や源流付近でエノハに遭遇したことはありますが、生息確認が好きな人だけ開拓すれば良いと思います。

道も新しくなっているので大分西部や別府方面から行くのなら、国道442号線を南進し野津原中学校先で左折し岡倉の大橋を渡って大峠トンネルから紫北川源流に出て師田原ダムへと抜けるのがスムーズかもしれません。

紫北川、河原内川 ~大野川支流~

紫北川と河原内川は大分市と豊後大野市の境に坐す御座ケ岳付近から東流し、それぞれ犬飼町・大分市竹中にて大野川と合流する。

近場のエノハ探しに奔走していたころで釣り場の記憶がハッキリしないが、棲息確認はできている。なぜか当時は、10号線回りではなく地元民を中心に知られていた岡倉から本宮山方面へと抜けるあの道を越え河原内川へそしてもう一つ峠を越えて紫北川源流域へ出ていたのはよく覚えている。

ええ、よく覚えていますとも…。もし出かける場合は、10号線から竹中もしくは茜川へのルートを参考にするのがよいです。ええ、絶対w

どちらも家族連れにおすすめできるのどかな釣り場が続いており、特にGW中には「ハエ釣り大会」が大野川本流にて開催され、エノハのつかみどりなどもあるのでお勧め♪ 近場で賑やかに遊ぶのにお勧めの河川です。

平井川のエノハ
こいつは上記支流群の中で釣れたエノハ、居ない事はないのだが…。

大野川および大分県内その他河川と渓流釣り

エノハ亭内にてその他の渓流釣り河川情報も下記の頁に掲載しております。釣行の参考になれば幸いです。

【記事の終わりに】
大谷川は遡行よりも入渓地点探しの方が大変な大分特有の河川と言えるでしょうか、使用したことはありませんがダム周辺へ直下する道もあるようです。地元情報も集めつつ開拓してほしいと思っています、きっと応えてくれる川ですから♪

その他の支流群の開拓についてですが、実際やってると釣果の面では正直かなりつらいものがありますw 個人的にはGWに祝祭日や連休などでの人気河川除けに楽しんでいました。あぁwお盆ですか、久住町を起点として人目を忍んで悪さをしてましたw 許してくらさいな♪

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