九州の渓流でエノハ(ヤマメとアマゴ)を探して彷徨います。地元情報の発信も♪

渓流茶房エノハ亭 

大分県の川とエノハ

【奥嶽川】 祖母傾の岩峰群に愛でられたエノハと出会う谷

投稿日:2018年3月18日 更新日:

~奥嶽川の渓流釣りとアマゴの概観~

奥嶽川は祖母山、障子岳、古祖母の清水を川上渓谷にて集め、傾山北西部に刻まれた九折川を伴って北流、滞迫峡を経ると両岸は一気に狭まる。豊後清川駅の南側で中津牟礼川と合流し、川辺ダム上流にて大野川本流と出会う支流。本流筋はガレてしまっている箇所が多いためか水の流れが安定しないのは至極残念だが、大野川の水系では最も素晴らしい渓谷美と透明感のある川。

祖母・傾山系にての登山、沢登り、渓流釣りと山好きには親しみ深く、自然景観に溢れた地域と思っている。石橋と聞けば院内町を思い浮かべる人も多いだろうが、旧清川村域にも美しい石橋が多い。中でも轟橋(とどろばし)と出会橋は石橋としてのアーチ直径が日本一位と二位。元々は木材運搬のトロッコ列車を渡すために作られたものとのことであるが、美しいアーチを描く二つの橋が並ぶ姿を川から見上げるのは壮観の一言。

この奥嶽川は古くからエノハ(アマゴ)が住んでいると聞いた谷ではあるが、尾平鉱山・豊栄鉱山全盛の折に毒流し漁・発破漁が横行し、すべての谷からエノハの姿が消えたとおいう古老の話があり、過酷な時期を乗り越え放流によって復活を果たしたとも言える。

透明感のあるナメ床から釣り跳ねるエノハを見るたびに「まだエノハは釣れるかえ? よかったのぉ」という言葉が耳から離れない。

轟橋と出會橋
※画像参照 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト

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奥嶽川のエノハ(アマゴ)釣り

奥嶽川を釣るには国道502号線から県道7号・410号線を南下するのが主な進行道路となる。エノハ(アマゴ)釣りのポイントは先述の出會橋周辺から上流が釣り場となるが、カワセミ公園、滞迫峡そして九折川合流の上畑までの区間は両岸が切り立っているので泳がないなら釣り区間は短い。それでも砂利や小石が出ているせいで少しは浅くなった箇所も増えたのではないかと思う。

おいそれと川換えというわけにはいかず、じっくりと腰を据えて釣る川。旧の緒方町、清川村からの一本道しかななく、なんとか轟越で中津牟礼川方面に逃げるしかなかったのも今は昔。緒方の小原や上冬原から、神原川方面へと抜けることはまぁ可能となっている。はい其処、焼け石に水とか八十歩百歩なんて、い・わ・な・い!

日之影や綱の瀬、祝子川なんかも一緒というか、渓流釣りで冷静に考えればごく普通のこと。どうも竹田河川四天王や大分川で楽に移動してるせいかもしれない。移動まで考えなくても釣れる支沢は多いので安心してほしい。エノハが釣れない時に尾平越使って五ヶ瀬川水系岩戸川に行くかを考えることはもちろんあるが、ピストンでの帰りを考えるのも嫌で実行したことはない。

緒方川・奥嶽川水系全図
(国土地理院1/25000地形図、祖母山、見立、小原を参考)

個人的にも奥嶽川は小学生の頃から縁があって、尾平でキャンプ時に淵で泳いだ時に見たエノハ達、尾根線にてカモシカと出会ったり、ダニにやられたり等々キャンプに登山などで山と谷への憧れを強く持たされた場所である。渓流釣り専門になってからも滝壷への落下、足を滑らせた子鹿が流されたり、泳ぎ負けて撤退したりと何かと思い出にことかかない。

水流は安定しないと上述したが基本釣りは可能で大場もまだまだある。流れが薄い個所が多い場合は、流すことよりも少し遠めからの振り込みを心がけて釣ってみよう。全体に魚影も薄くないので飛ばしつつ探って楽しんでいただきたい。かつては滞迫峡~上畑までの区間で40cmクラスや大型ニジマスの実績もあったようだが、砂利が出て以降小さい気がするという話もある。大野川水系の中では大谷川と並んで源流エノハの姿は美しい。

川上渓谷の流れ

初心者なら本流筋を中心に安全に楽しんでいただきたいが、県道7号線に沿って小さな支流が刻まれているのを見るとムズムズしてしまうような人が奥嶽川に相応しい。本流上流の川上渓谷から祖母山、障子岳、古祖母の稜線へと本谷、ウルシワ谷、三枚谷、黒金山谷他多数の谷が突き上げている。ザイルが必要になる個所もあるため注意が必要だが、順々に顔を出してみるのもここの楽しみとしている。

(2018年追記分)
山人気も手伝ってか訪れる人も多くなり、農林作業で地元の方が頻繁に動くので駐車スペースには気を付けたい。

奥嶽川のエノハ(アマゴ)

九折川他の支流 ~奥嶽川支流~

この九折川(つづらがわ)は緒方町上畑にて奥嶽本流に合流する川。傾山直下から山手本谷がセンゲン谷、カンカケ谷、ドウカイ谷、ケイセイ谷を合わせつつ降ってくる。傾山の登山口にもあたり駐車場もあるため便利である。九折越から芥神ノ滝を眺め祖母への縦走路へ出るか、観音滝を廻って三ツ尾から坊主尾根へ行くかどちらも楽しみなルートだ。あ、登山だこれw

九折川の流程は短く釣り場自体も短いため人と重なるとかなり厳しく、朝一に本筋の予備として考えておくのは避けたほうが良い。水も美しく水量は安定しているが、小石等で荒れている箇所が多く流れが薄いため釣果を伸ばしたいなら慎重に接近したい。ちょっとした大場はまだまだ健在で一発に期待したいところ。

源流部へと足を向けるなら沢屋さん好みの険しい谷となるため、沢登りの経験が重要となる。足元、手がかりに十分注意して上を目指したい。当然本流筋に比べれば期待値は下がるけれども、大型も時折見られるので気は抜かないこと。巻いた先の足元にあった小さな壺で尺上サイズを見たことがあるが、おいらを相手にしてくれなかった。

※豊栄鉱山跡地下の橋から堰堤までは禁漁区。

~轟川 奥嶽川支流~

轟川は清川村左右知地区の出会橋下流にて南より奥嶽川本流に合流する川で、県道688号線で中津牟礼川へ向かう道沿いを流れている。出会橋と轟橋をじっくりと眺めた後に道からでも一度は竿を出してみると面白いかもしれない。

もちろん釣り好きにお勧めする川でないためエノハの釣果に期待してはいけない。「ああ、こんなところにも居るんだなぁ」とか「この谷どうなってるんだろ??」なんて方は、出会橋や轟橋と合わせて興味を持つだろうので是非オススメしておく。

中津牟礼川 ~奥嶽川支流~

豊後大野市清川町松尾付近で奥嶽川と合流するのがこの中津無礼川で、豊後大野市三重町からの県道718号線、清川からの45、688号線沿いに流れている。稲積水中鍾乳洞やホタルでも知られる川。小規模ダムほか流れが緩すぎる箇所があるが、稲積水中鍾乳洞のある中津留を過ぎて上流部にかけて水は美しく透明度も高くエノハ釣りも可能だ。

稲積水中鍾乳洞
※画像参照 日本一の「おんせん県」大分県の観光情報公式サイト

釣行回数自体は少ないけれど、大野川水系の中でエノハ釣りに関しては最も評価が分かれる川だと思っている。「全く釣れん」、「居るけど喰わん」、「ライズから尺物でたで!」などなど、地元情報としても良型エノハは居り、尺物の話も入っている。何度か入渓はしているけれど、回数の少なさか相性の悪さかやはり腕の…、サイズ数ともあまり良い結果には結びついていない。

傾山へ突き上げるムコウカマド谷に大きな宿題を残しているため常に気がかりな川なのだが、山積みの宿題の前についつい後回しになってウン十年の月日が過ぎている。ルート確認はすでに終えているので、後は生贄探しだw。

県道45号線で梅津越を抜けると北川水系の長渕川に出る手もあり、北川方面で釣れないときにこのルートにはかなりお世話になった。現在北川から竹田方面に移るなら、国道326号線から三重回りが楽で早いw。

~奥畑川 中津牟礼川支流~

奥畑川は豊後大野市三重町域で県道706号線沿いに流れており、詰めあがると一部で有名な旗返峠に達する。渓相は中津牟礼川本流よりも意外と良く楽しめそうな感じを受けている。しかし釣りのための入渓経験が無く、筆者にとっても宿題河川であるため特にお勧めはしない。

地元情報として「魚影は薄いけれど良型エノハは居るでぇ」、と確認しているので、中津牟礼川本流や北川でダメな時に一度顔を出しておけば、予備候補に入れることができるかもしれない川だとは思うが、期待値はあまり高くない。

大野川および大分県内その他河川と渓流釣り

エノハ亭内にてその他の渓流釣り河川情報も下記の頁に掲載しております。釣行の参考になれば幸いです。

九折川のエノハ(アマゴ)

【記事の終わりに】
風評被害を広げるというわけではないが、閉山している尾平鉱山・豊栄鉱山の両跡地は処理施設が依然として活動しています。また沢関連の供養碑、登山の遭難などニュースで聞いたりする事故が起きやすいところでもあります。急な大雨にも注意が必要なので無理せず安全第一でエノハ探しを楽しんでいただければと思っています。

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